新曲、「箱庭のいばら姫」の解説

こんにちは。10/24、21時に新曲を投稿しました。

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今回の曲は私の好きなとある歌い手さんに向けた、というか、その方をモチーフにしたものになってます。歪んだ愛も純愛ですね。

今回は、そんな曲に入れた仕掛けを解説をしようかなと。よろしくお願いします。


あるところに、ひとりの少女がいました。
少女は歌を歌い、一人、
こう呟きました。
「ああ、私なんていなくても。
案外世界は回ってしまうのね。

私なんかいなくても。
後悔なんてされないのね。」

少女はひとりぼっちです。
いつまでも、心は黒く塗られたまま。

ああ、なんということでしょう。

世界は彼女を愛さないのです。

ああ、なんと無様でしょう。

この世は彼女を救わないのです。

これは、
そんな少女が生きるお話。

そんな少女が、
生きる希望を見出すお話。

きっと、届くことはないのでしょう。
きっと、消えてゆくのでしょう。

けれど彼女は、
こう言うのです。

「世界はきっと、
君を見ているよ。
花束のように、
きれいな世界が。」


冒頭の文章です。いきなり好き勝手やってますね。語りの口調は絵本を意識しています。そもそも、「いばら姫」は簡単に言うと「お姫様が100年の眠り(呪いによって眠らされていた)から目覚める」といったグリム童話の作品でして。そこを意識せざるを得ませんでした。(よく眠れる森の美女と一緒にされたりしますが、確かにストーリーはよく似ていますね。僕はどちらも好きです。)

内容を見てわかるかもしれませんが、この文はいばら姫のオマージュ、というか個人の解釈を入れた現代風アレンジとなっています。次に行きますね。



今は今際、あるところに
とても素敵な女の子が。
「ラララ歌を歌いましょう!」
「今日も一人泣きましょう」

冷たい冷たいその体躯は
まるで雪のようだった。

『あれを知らない人はいないよ!』
『嫌われ者なんて死んじゃえばいいんだ!』

屋上(そら)から飛び降りて
踊ってラッタッタッタ。

「生まれなおせるなら罪なき身体に。」

「愛され一生忘れられぬように。
ひとりの少女で明日にいけるように。」

「冷たい言葉にはもう慣れた。言い訳だってされ尽くした。
邪魔者だって食べられた。
来世(つぎ)は虫(いま)のようになりたくはないな。」



ここからちょっとした仕掛けが始まっております。

冷たい冷たいその体躯は
まるで雪のようだった。

「君の体温」と「スターナイトスノウ」という曲から着想を得た文章ですね。僕の好きな方の初投稿、二曲目の投稿がこの曲の歌ってみたです。

『あれを知らない人はいないよ!』
『嫌われ者なんて死んじゃえばいいんだ!』

こちらは「Strangers」と「キライ・キライ・ジガヒダイ!」、「深昏睡」ですね。
stranger、というのが「知らない人」という意味です。深昏睡というのは「意識がなく、自発呼吸もない状態」。いわば脳死状態を指す言葉だそうです。
それをただ「死んじゃえ」と形容するのはなかなかに苦し紛れですね。

今回の曲の歌詞は全部こんな調子です。

屋上(そら)から飛び降りて
踊ってラッタッタッタ。

「わたしのアール」、「バッド・ダンス・ホール」です。
ここで先ほどの「死んじゃえばいいんだ」と噛み合わせて、「屋上からの飛び降り」を暗に示していたり、いなかったり。こういうのを僕が決めてしまうのはつまらないですし、捉え方次第で好きなように考えてみてください。


「生まれなおせるなら罪なき身体に。」

「愛され一生忘れられぬように。
ひとりの少女で明日にいけるように。」

「冷たい言葉にはもう慣れた。言い訳だってされ尽くした。
邪魔者だって食べられた。
来世(つぎ)は虫(いま)のようになりたくはないな。」


「うみなおし」、「恋愛裁判」、「アクシデントコーディネイター」、「メルティランドナイトメア」、「アディショナルメモリー」、「エゴロック」、「乙女解剖」、「脳内革命ガール」、「邪魔」、「ハングリーニコル」、「bin」、「バスケットワーム」ですね。ボスラッシュかよ。解説します。

「生まれなおせるなら罪なき身体に。」

「うみなおし」、「恋愛裁判」です。そのままですね。世界観と違和感が出ないように変換した、くらいの差しかないです。

「愛され一生忘れられぬように。
ひとりの少女で明日にいけるように。」

「アクシデントコーディネイター」、「メルティランドナイトメア」、「アディショナルメモリー」、「エゴロック」です。詰め込んだな~。
いま、「いや待て、こんなに要素ないだろ」と違和感を覚えた方、絶対にいると思います。このあたりから投稿者コメントを組み込み始めています。ごまかしとかじゃないよ(苦笑い)。ここは全部投稿者コメントが元ネタです。

「冷たい言葉にはもう慣れた。言い訳だってされ尽くした。
邪魔者だって食べられた。
来世(つぎ)は虫(いま)のようになりたくはないな。」


「乙女解剖」、「脳内革命ガール」、「邪魔」、「ハングリーニコル」、「bin」、「バスケットワーム」です。
「乙女解剖」、「脳内革命ガール」、「bin」は投稿者コメントから、「邪魔」、「ハングリーニコル」、「バスケットワーム」は曲名から着想を得ました。上ふたつの合わせ技ですね。


醜い姿を見てみなさい!見るに堪えないその姿。
もう遅いのかな。なんで?
馬鹿にされる?全然分かんないよ。

感じる傷は幸か不幸か。

「バスケットワーム」、「ラストリゾート」、「ボッカデラベリタ」、「馬鹿」、「ヒステリックナイトガール」、「半色の感傷」、「Limbo」です。

バスケットワーム、好きなので2回使っちゃってますね。

「バスケットワーム」、「馬鹿」、「半色の感傷」は曲名から。

「ラストリゾート」、「ボッカデラベリタ」、「ヒステリックナイトガール」、「Limbo」は投稿者コメントを参考にしました。


ここからサビ、というか文章が畳みかけてきます。


夏の日差しに熔けるみたいな世界を望んで
「うるさい」
狙いすましたようなその黒い黒い世界は
 「大量複製品風情が黙っていろ」
体温にすら惚けてしまいそうな
「美しくなりたい!世界でただ一番になれるくらい!」
争いたいの!まるで戦争のように!
「あなたのためになら踊って見せるわ!」
ずっとずっとずっとずっと傍にいたい!
「けれど私は孤独な道化。」
それを否定してみせるわ!恋に不可能はないの!
「会いたくて会いたくて仕方がないの!」
日々を過ごす中で増えていくこの感情
「召使いが欲張るかのごとき無様さね」
「夫婦なんてなれないわ!」
「鋏で切り貼りしたみたいな揃い具合!」
「愛を分かっていない化け物らしいわ!」
「無様に雪の中へ消えていきなさい!
なにも分らぬまま朽ちていきなさい!」


「Sunny Wave」、「うっせぇわ」、「ブラック★ロックシューター」、「レディメイド」、「君の体温」、「ギラギラ」、「恋は戦争」、「踊」、「16ビットガール」、「夜のピエロ」、「アンチシステム’s」、「会いたくて」、「daze」、「ザネリ」、「よくばり」、「アダムとイブになれたら」、「シザーハンズ」、「Snow Song Show」、「阿修羅ちゃん」です。

簡単に見分ける方法として、前半の鍵括弧(「」←こういうの)の中は基本的に「狂言」に入っている楽曲です。
ここは説明なしで。言い過ぎても面白くないですしね。

素晴らしきジン!生を?送るために
鳴きましょう。

愛して
ただ壊れぬように

心を照らして
花火のように

踊って
夜を

生まれた日に
命の短さを呪って


「嗚呼、素晴らしきニャン生」、「ラブ&デストロイ」、「心という名の不可解」、「花火」、「ダーリンダンス」、「東京は夜」、「Birthday Song for ミク」、「命短し恋せよ乙女」です。この辺は直接的な表現になってますね。




ここまで読んでくださった方のなかに、「いや、Youtubeにある楽曲を入れてないぞ」だったり、「フィーチャリング楽曲は?」「コラボ楽曲もあるんだぞ」等々思う方もいるかもしれません。僕もそう思います。
ただ、今回はなんとなく「ニコニコ動画にいまこうやってある分だけのほうが、なんとなく奇麗かな」と感じたため、それらは割愛しました。ご了承を。


白が揺れた この世界に
今日も一人の女の子が。

「彼方きみが自分を
愛せるまで。」

「どうか、
幸福な道を歩めるように。」


ここは僕の個人的な思いです。お誕生日おめでとうございます、という願いを込めて。





最後まで読んでいただきありがとうございました。なにかわからない箇所ありましたらぜひTwitterのDMやリプで送ってください。別途解説します。

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