POEMLOID投稿祭に出した曲の解説


ポエムの解説という死ぬほど無粋なことをします。




『命なんてどうせ簡単で煩雑で。』(https://www.nicovideo.jp/watch/sm41571475




「命なんて、どうせ簡単で煩雑で。」というタイトルは、逆位置的な言葉によってつくられています。「命ってよくわからないなぁ」という僕のぼんやりとした思想が反映されている気がしており。



思考実験を始めましょ。君が死んだならば泣いちゃうのかな。
今日この瞬間に命は咲いて、僕は昨日を忘れていくの。

時に残酷で、救いのない、救いがない、動悸によって盲目になっていく
希望のない日には、一杯の水と甘い飴玉を舐めよう。
それによって人生がどうなるなんて知らないけれど、きっと、
僕と君しかいない世界なんて、こんなもんじゃないのかな。
幸せっていうのは、他人によってつくられているのかな。違うのかな。
どうしても分からないや。
ぼくは君たちが思うよりも賢くないし、あたたかいスープすら
満足に飲めないくらいどんくさいし。
あ、けれど挨拶は返せるよ。それといってきますも。
お箸もちゃんと持てるし、いただきますと
ごちそうさまを忘れたことはない。
ごはんは一粒だって残さないし、お味噌汁は右、お茶碗は左に並べる。
そういうことだけは呪いみたいにできるんだ。

そんなことしかできない、
「誰かが見ているよ。いつかきっとそれが報われるよ。」なんて
妄言を信じてここまで来たけど、私ってどうなるんだろう。
一生、僕はこういう小石の積み重ねみたいな人生を送り続けるんだ。
笑っちゃおうか。

一笑に付すなんてだれにだってできるけれど。
それをせずに前を向き続けて。もう嫌だって思っても
泣かずにいるような人こそがヒーローになれるんだ。
悔しさも悔しさも悔しさも悔しさも、
全てを悔いてもう全てを諦めてこその人生だ。
なにを言っても耄碌していると言われるような
孤独と嫌悪になんて負けない。
そう思ってきた。これからだってその呪縛を背負って生きていくんだ。
一人できみを救ってみせるなんて英雄めいたことを言えるほど
かっこよくはないけれど。
君が落としたハンカチを拾いあげることくらいならできるはずなんだ。

もういいかい?ああ、もう満足さ。十分すぎるほどに今日は素敵だった。
明日なんてもういらない。
さようならをして、昨日食べたバケットの香りを思い出しながら
笑顔を浮かべて死んでいこう。
遺書なんて書いてあげない。君に会えたなら十分さ。
明日、君は僕を忘れて、十三時五十二分にこの詩を浮かべて。
ホットのモカでも飲みながら、ほっと一息ついて。
恥ずかしがらずにポエムでも書いておくれよ。
その、恥ずかしくなって捨てたノートの七分の四ページが
君からのさよならの言葉だ。



僕は文章を書くときに、めったなことがない限りは修正をしません。一期一会の精神を重んじているので(嘘です。考えた末に生まれたものって、なにか真に伝えたいことではない気がしているだけです。)、結果こういう文章になっちゃうんですね。



これを読んでの感想として、文章の道が曖昧な気がする、と思った方は僕の伝えたかったことが伝わっている方です。偶然ですね。

この文のなかにいる誰かからは、精神的に揺らいでいるのか、なにか不安定なものを感じます。けれど死や人生ってそんなものじゃないですか?と僕は思っているので、ふわふわとしたものにしています。ふわふわ~。


正直、わたしは解釈を読み手に全て委ねているので解説することがありません。いまさらですね。好きに想像してください。分からないことがあればTwitterのDMにでも送ってください。答えれる限りは答えます。


Twitterです。こんなツイートをトップに貼るな。

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