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養生訓 巻第三 飲食上 鳳凰堂流解釈⑩
原文を現代文に改変
食は身を養う物なり。身を養う物を持って却って身を損なうべからず。故に凡そ食物は性よくして、身を養うに益ある物を常に選んで喰うべし。益なくして損ある物、味よしとても食らうべからず。温補して氣を塞がざる物は益あり。生冷にして泻下し、氣を塞ぎ、腹張る物、辛くし熱き物、皆損あり。
鳳凰堂流意訳
食は身体を養うものである。
身体を養うものを使って却って身体を損なうようなことは避けるべきである。
ここから考えると、食物は性味が季節や身体に合致し、身体の養生に有益なものを常に選んで食べるのが良い。
有益でなく損なうものは味が良くても食べてはいけない。
温補して氣を塞がないものは有益。
生冷でお腹を下す、氣を塞ぐ、腹が張る、辛く熱いもの等は全て身体を損なう面が大きい。
鳳凰堂流解釈
食養生の基本は、季節に適したものを食べる事。
そして、その人それぞれの身体に適したものを食べる事。
生もの、冷たいもの、油もの、味の濃いものはできるだけ避ける事。
また、気の流れを悪くするもの、お腹が張るもの、辛いもの、熱いものはその人の身体の偏りや心の偏りも表しているので、食べ過ぎてしまうことに注意が必要です。
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