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鍼灸大成⑥鳳凰堂流解釈


原文
《千金方》三十卷,唐孫思邈所撰。用藥之方,診脉之訣,針灸之穴,禁忌之法,至導引之要,無不周悉。曰千金者,以人命至重,有貴千金。議者謂其未知傷寒之數。

《千金翼方》三十卷,孫思邈掇拾遺帙,以羽翼其書。首之以藥錄,次之以婦人、傷寒、小兒、養性、辟穀、退居、補益、雜病、瘡癰、色脉、針灸,而禁術終焉。

《外臺秘要》,唐王燾在臺閣二十年,久知弘文舘,得古方書千百卷,因述諸症候,附以方藥、符禁、灼灸之法,凡一千一百四門。天寶中出守房陵及大寧郡,故名焉。

 
鳳凰堂流意訳
《千金方》三十巻、唐代孫思邈による撰述。用薬の方、診脈の訣、鍼灸の経穴、
禁忌から導引の要に至るまで、東洋医学で備わっていないものはないとされる。いわゆる千金とは人命は値千金ということから来ている。傷寒に関しては明確になっていない。

《千金翼方》三十巻、孫思邈の撰述した《千金方》において欠けている部分を補填しているところから当該書物に翼をつけるという意味を持つ。初めは薬録,次に婦人科、傷寒、小児科、養性、辟穀、退居、補益、雜病、瘡癰、色脈、鍼灸そして禁術で終わっている。
 
《外台秘要》、唐代王燾が臺閣二十年に弘文館にて長く在留した間に得た古方書1100巻の知識を下に、諸々の症候を論述し、方薬、符禁、灼灸法を附している。およそ1104門。
 
鳳凰堂流解釈

三冊共に有名な書です。

千金要方は医心方によく引用され、医は仁なりと言う有名な言葉、惻隠の心を示したものでもあります。

翼方は、易経の十翼にもあるように、ある書に補填する事で、翼が生え、自由に飛び回る事ができると言う意味が込められていると考えています。

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