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養生訓巻第一貝原篤信篇録 総論上③ 鳳凰堂流解釈


[原文を現代文に改変]
養生の術は、先ず我が身を損なう物を去るべし。身を損なう物は、内欲と外邪となり。

内邪とは飲食の欲、好色の欲、眠りの欲、言語を欲しいままにする欲と、喜怒憂思悲驚恐の七情の欲を云う。外邪とは天の四氣なり。風寒暑湿を云う。内欲を堪えて少なくし、外邪を恐れて防ぐ。これを以て元氣を損なわず、病なくして天年を長く保つべし。

鳳凰堂流解釈
養生とは、単に体操や呼吸法等努力してなにかをする事よりも、先ずは引き算。

不要な事ややることで身体や心を痛めている事を思案し、捨てていく作業から始めます。

その捨てていくものには2種類あります。

1、心の内から湧き起こる欲望

2、季節や場所による寒暖、湿気等の外的要因

1、を内欲と呼び、2、を外邪と呼んでいます。

内欲は、飲食の欲、性的欲、睡眠欲、承認欲、感情と言った生理的欲求が過度に行き過ぎたものを指しています。

これは人により加減が違いますので、性急に変えようとする事も欲が過剰に働いた形です。

外邪は四季の変化による寒暖、寒暖差、湿気等に対する身体の適応力、防御力を指しています。

先ずはこの二つを意識して、心身が働き過ぎないように習慣化していく事が、第1の養生と言っており、

鳳凰堂は意識して、意識して、忘れるようにしてます。

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