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養生訓巻第二総論下 鳳凰堂流解釈⑥


原文を現代文に改変
日長き時も昼臥すべからず。

日長き故夜に入りて、人により、もし体力疲れて早く眠る事を憂えば、晩食の後、身を労働し、歩行し、日の入りの時より臥して体気を休めて良し。

臥しても必ず眠るべからず。眠れば甚だ害あり。

久しく臥すべからず。秉燭(ひんそく)の比おきて坐すべし。

かくの如くすれば夜間体に力ありて、眠り早く生ぜず。もし日の入りの時より伏さざるは尤も良し。

鳳凰堂流意訳
春から夏にかけて、日中が長い時も昼寝はしないほうが良い。

日中が長い時は夜になって、人によっては体力を使い、疲れて早く寝てしまう事が憚られるようであれば、夕食の後に体を動かし、歩いたりする。

太陽が沈んでから横になって体の気を動かす事を休めるのは良い。

横になっても眠ってはいけない。この時に眠れば害が大きい。長時間横になってはいけない。灯りをつける必要がある頃には起きて坐るべきである。

このようにすれば夜中に体に力があるので、早く眠気が来る事はない。日の入りの時以降も横にならないのが最も良い。

鳳凰堂流解釈
夏場は幼少期に昼寝の時間を設けていました。

スペインではシエスタというものがあります。これも当然、基本的にはしない方が良いと謳っていますが、人それぞれ、地域、成長によって異なります。あくまでも基本を提示してくれているもの。

体力があるから眠気が来ないのではなく、気が体内循環にシフトしていない(活動に向いている)から眠気が来ないのであって、夜中にスマホやPCを見ていると眠れなくなるのは、電気、電磁波によって神経が強く刺激され続け、体外に気が向いているからです。

しっかりと労働、運動すれば体力(身体の外へ向かう気、衛気)の消耗と同時に睡眠欲が強くなります。

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