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養生訓巻第二総論下 鳳凰堂流解釈51
原文を現代文に改変
孫真人が曰く、修養の五宜あり。髪は多く削るに宜し。手は面にあるに宜し。齒はしばしば叩くに宜し。津は常に飲むに宜し。氣は常に練るに宜し。練るとは騒がしからずして静かなるなり。
鳳凰堂流意訳
孫真人は次のように言っている。
修養には五宜(五項目のした方が良い事)がある。
1、髪は多く切る方が良い。
2、手は顔の近くにある方が良い。
3、歯はちょくちょく叩くのが良い。
4、津は常に飲む方が良い。
5、氣は常に練る方が良い。
練ると言うのは騒がしくせず静かにする事である。
鳳凰堂流解釈
孫真人とは、備急千金要方、千金翼方を書いた、孫思邈の事。
医心方冒頭にも医の志が引用されている人です。
ここで特記すべきは、
1、髪はたくさん切る方が良い
これは、髪は血の余りと言われる東洋医学の考え方からすると、不要な血を取る事で、新しい循環をさせる事と自分が持つ外面的な豊かさを一旦手放す事で、心の断捨離を兼ねています。
2、手は顔の近くにある方が良い
これは熟考が必要で確かに気血が集まっている防御的な意味合いがあると思いますが、詳細は不明です。
3、4、は導引、気功の修練に良くある行為で、歯を叩く事で腎を動かし、間接的に脾を動かす。津は口内に貯める事で玉露と呼ばれ、丹田に降ろす事で腎気を補う行為となります。
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