養生訓巻第一 貝原篤信篇録 総論上 ⑩ 鳳凰堂流解釈
[原文を現代文に改変]
風寒暑湿とは外邪、外的環境の変化である。
感染症もその中に入るが、外的環境で病になり死ぬのは天運が関わる。
天運はどんな人でも免れ難い。
しかし、氣をうまく体内に満たし、良く慎み防げば、外邪が体内を侵す事も稀になる。
飲食色欲によって病が生じるのは、完全に自分自身が起こしたものである。
これは天運とは関係なく、自分自身の仕業によって生じたもの。
あらゆる事において、天出たものは自身の力ではどうしようもないが、自分自身が起こした事は努力でなんとでもなる。
風寒暑湿の外邪を防がないのは、自分自身が養生を怠っているから。
飲食好色の内欲を我慢しない事もやりすぎに入る。
怠と過とは全て慎まない事がやり過ぎになり、やり過ぎによって起こっている。
鳳凰堂流解釈
養生を行う事と欲を貪り過ぎる事について書かれています。
外邪は天運で仕方がないと書かれていますが、予測できるものは事前に対処する事も必要で、その為には普段自分が何に弱く、何が強いかを知る必要があります。