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天星十二穴治雑病歌(4)

なぜ原文を書くかと言うと、一次ソースを明示する為です。

僕が勝手に作った話じゃなくて、昔の人が言った事を題材に考えていきましょうねと言う、ある意味責任放棄笑

いや、この原文から違う解釈、イメージを持って貰っても構わないのが鳳凰堂流だからです。

原文
其二
内庭次趾外,本属足陽明。能治四肢厥,喜静悪聞声,癮疹咽喉痛,数欠及牙疼,瘧疾不思食,鍼着便惺惺。鍼三分灸三壮。


内庭は足の親指の隣(人差し指)の外側にあり、東洋医学では足陽明胃経に属していると言われているところにあります。

四肢の気が抜けた時、静かな空間にいたくなり、人の声が煩わしい時、じんましん、喉の痛み、何度もあくびが出る、歯痛、気が上がりすぎて食欲不振となっているような場合にここに鍼をすると効果抜群です。

鍼は三分、灸は三壮が目安。

前文で、
足三里と内庭は繋がってますよと言ってました。

東洋医学では、同じ足陽明胃経なので繋がっているのは当然に思いますが、それなら足陽明経でええやん?と考えがちです。

1、一般の人はツボの名前と場所、効能を知っていれば、効く可能性があるので良しとしています。

2、治療家にはなぜ繋がっているとわざわざ前文に書いたのか疑問を投げかけ、気づいた人が更に神霊のような効果が発揮できます。一穴で!

膝下から足の指までを下腹部から頭までと考えると、この治療の応用範囲は広がります。

四肢の気が抜ける(四肢厥)前には最大限能力を発揮しようとした結果、疲れ果てて気が抜けたはず。

そんな状況をイメージすると、その人個人の病になるまでの心の動きもイメージでき、これに観相法を重ね合わせたりします。

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