養生訓 巻第三 飲食上 鳳凰堂流解釈59

原文を現代文に改変
四時老幼共に温かなる物食らうべし。殊に夏月は伏陰内にあり。若く盛んなる人も、温かなる物食らうべし。生冷を食すべからず。と度氷やすく泄泻しやすし。冷水多く飲むべからず。

鳳凰堂流意訳

1年を通して、また一生を通じてできるだけ温かいものを食べる方が良い。

特に夏は体内に冷えが隠れている。

若く気が盛んな人であっても、温かいものを食べた方が良い。

生ものや冷たいものは食べない方が良い。なぜなら滞りやすくお腹を下しやすくなるからである。冷水であってもたくさん飲むべきではない。

鳳凰堂流解釈
当たり前と言えば当たり前ですが、生命は熱エネルギー。

熱を冷やすと生命力、気は活動力が低下します。

その為、できるだけ冷やさない事を勧めていますが、漢方であっても清熱(解熱)剤があるように、季節の変化や体内の変化によって、少し冷やすと言う事が絶対悪ではないこと、下すことで体内の毒を出していると言う生理作用がある事は考えておく必要があります。

と言うのも、健康志向で冷たいものは摂取しませんと言いながら、水分を大量に摂取して病んでいるが気づいていない人も一定数いるからです。

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