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養生訓巻第一  貝原篤信篇録 総論上 ㊱ 鳳凰堂流解釈

氣は一身体の内にあまねく行われたるべし。胸の中一所に集むべからず。いかり、かなしみ、うれい、思いあれば、胸中一所に氣滞りて集む。七情の過ぎて滞るは病の生まるる基なり。

鳳凰堂流意訳
東洋医学、東洋で言われる気は身体の中で万遍なく流れているのが1番の理想である。

胸腹から全身へ行き渡る為、胸の1箇所、特に膻中穴周辺に集まりやすいが、そこに留まっているのは良くない。怒り、悲しみ、憂い、思考等がある時には、胸中の1箇所に氣が滞っている証拠である。

東洋医学において、七情内鬱と言われる場合は感情・思考によって体内に気が鬱積した事を示すが、これが続くと氣が滞り、病が生まれる原因となるからである。

鳳凰堂流解釈
人の健康は、心の喜びが活動、行動になり、達成し、またその氣をリサイクルして明日に繋げられている事。

人の病は、心の鬱滞が内臓のバランスの異常、身体の異常、行動の異常へと繋がり、生命力が低下する事。

常に良い循環を心がけていれば、直ぐに結果がでなくても必ず良い循環としてどこかへ繋がっていくもの。

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