見出し画像

鍼灸大成①鳳凰堂流解釈

鍼灸専門書、別名《鍼灸大全》全10巻

明代の楊継洲(済時)撰述。萬暦二十九年(1601年)刊行。
楊家の家伝である《衛生鍼灸玄機秘要》(簡称《玄機秘要》)を基本として、明代以前の鍼灸著作20種以上を参考にし、鍼灸臨床経験を合わせて編纂した。

目録
巻一 仰伏人周身総穴図
   鍼灸源流
   《鍼灸直指》
   《内経》、《難経》から17篇の鍼灸に
        関する論述を選んで記載。
巻二 周身経穴赋、百症赋、標幽賦等10篇、
        鍼灸歌賦
卷三 五運、六气歌、百穴法歌等20篇の歌赋
        及び鍼灸問答
卷四 仰伏人尺寸図、背兪、腹部穴歌、
         中指取寸、九鍼論、鍼法補瀉、
         鍼灸禁忌等
卷五 井榮俞原経合穴、子午流注鍼法、
        霊亀八法等
卷六〜七 五脏六腑、十四經穴の主治、
              経穴歌、考証法、奇経八脈、
              経外奇穴等
卷八 《神應経》の穴法及び諸風、傷寒、
        痰喘、咳嗽等臨床各科疾病における
   鍼灸取穴法
卷九 選録各家鍼法及び灸法。
        並びに付録として楊氏本人の鍼灸医案
卷十 付録陳氏(名前失伝)《小児按摩经》
       (現存する最古の小児按摩専門書、
   本書の転載から流伝している)。

本書は全面的に鍼灸理論、操作手法等を論述すると同時に、腧穴名称や部位、記述、歴代名家の鍼灸医案に関して、明代以前の鍼灸学術を総括しており、鍼灸を研究する際の重要な参考著作とされている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?