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リハビリに効果的な食事

リハビリに関わらずになりますが、健康状態を維持・向上するには適切な食事が必要になります。
「医食同源」という言葉にあるように、「食べるものと、薬になるものの源は同じ」です。自分の体調に合わせた食材を摂っていればカラダの調子を整えることができます。
今回は、カラダ作りに必要な食事について考えていきたいと思います。

リハビリと栄養

加齢に伴って、食事量や水分摂取量の減少は起こりやすい問題です。
食事量が低下すると、体を動かすためのエネルギーを摂取できていないわけですから、力が入らないことはもちろん、元々ある筋肉や脂肪を分解してエネルギーを生成するため、筋肉量の低下も引き起こします。
また、水分量の低下についても、体内のたった2%が失われただけで運動能力が低下、3%失われると集中力低下や食欲不振を招いてしまうといわれています。水分摂取量に制限がない場合は、水分は1日1~1.5L摂るようにしてください。
リハビリの効果を最大限引き出すためには、栄養面からもしっかりと考えていかないといけません。

フレイル予防にたんぱく質

たんぱく質を摂取していただきたい

バランスよく食べることはもちろんなんですが、特に不足しがちなのが「たんぱく質」です。ある勉強会では、高齢者は若い世代が摂取するたんぱく質の量の3倍の量の摂取が推奨されますと言っていました。
 ※普通の食事から摂取しようと思うと酷な話です
このたんぱく質、筋肉、臓器、皮膚、骨、毛髪などの人体を構成する主要な成分であり、血液や免疫抗体などの材料でもあります。
また、炭水化物の次に消費されるエネルギー源でもあります。
フレイル(虚弱)やサルコペニア(筋量減少)を予防するために重要な栄養素です。

たんぱく質:何を食べればよい?

魚や肉類:牛肉、豚肉、サラダチキン、ツナetc…
豆類:納豆、豆腐、油揚げ
乳製品:チーズ、卵、ヨーグルト、牛乳
     ※脂質が多いため摂取量には気を付けて

最近では、たんぱく質補助食品が沢山あります。
プロテイン
 ゼリー:飲むor食べるゼリーで甘めの味で食べやすい
 バー:クッキーのような食感で満足感もあります
 ドリンク:ミルクタイプや粉を水に溶かす場合など
      飲むだけでたんぱく質を補える
最近では、クノールから「たんぱく質がしっかり摂れるスープ」なんてものもあるようです。

神経系の回復にはビタミンや葉酸

ビタミンB群を摂取しよう!

手足のしびれに対して処方される「メチコバール」というのは、ビタミンB12を主成分とする製剤です。
ビタミンB12は、末梢神経や中枢神経の機能維持・損傷した部分の修復を行います。また、葉酸もビタミンB群の栄養素ですが、細胞の生成や再生を助ける作用があるため、ビタミンB12と併せて、神経系の回復には重要とされています。

ビタミンB12と葉酸:何を食べればよい?

ビタミンB12
 レバー、あさり、しじみ、さばetc…
葉酸
 ほうれんそう、ブロッコリー、枝豆、納豆etc…

最後に

今回は、「水分」「たんぱく質」「ビタミンB群」がリハビリに関係する栄養素として重要とお話しさせてもらいました。
なかなか食品のみから摂取しようとするのは大変なので、プロテインやサプリメントを併用するのがいいかと思います。
それにしても「たんぱく質がしっかり摂れるスープ」は体も温まるし画期的だと改めて思う(笑)

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