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「ほっかほっか電信」 第5回 永井ミキジ


かれこれ「ベンチウォーマーズのほっかほっか通信」を連載させてもらってから3年以上になります。毎号誌面ではお届けできなかった裏話をメンバーの永井ミキジがここで書かせていただきます。


21回目となった今号(110号)は「ベンチウォーマーズ流 仁義なき戦い」と題して中堅VS新人マンガ家の仁義なきバトルを掲載しました。昨年アックス誌面にてデビューした新人マンガ家(大山海、てらだこうじ、モリノダイチ)とベンチウォーマーズが大事なモノを賭けた三番勝負。

新人マンガ家軍団が負けると……
大山海の童貞をベンチウォーマーズに預ける

ベンチウォーマーズが負けると……
齋藤裕之介が改名

となりました。

がはは!全然やりますよ!と勢いのある大山海に対し、えっ!ほんとに改名するんですか?!と不安になる齋藤裕之介。覚悟をきめろよ!と対決の勝敗が決まるまで齋藤裕之介(仮)で活動することとなり、さらにブルーになってました。

1戦目はマラソンを趣味とする堀道広と元自衛官てらだこうじの2人が対決、荒川の川沿いで行われるハーフマラソンにエントリーして他のランナーたちも交えてレースに参加してもらいました。

photo:satoshi narita
レース当日はまさかの大雨……対決の詳細は誌面をご覧下さい。

事前に走り込みをしてきたてらだこうじとは対照的に締め切りに追われ、準備が全くできなかった堀道広。レースを翌日に控えベンチウォーマーズのメンバーと撮影など段取りの相談をLINEでしていると「なんでオレは齋藤の改名を阻止するために20キロ以上も走らないといけないんだよ……」と堀道広からマラソン大会当日の深夜3時に愚痴のLINEが入ってきた。メンバー全員かける言葉がなく、早く寝ろよ!とおもいつつ既読スルーしました。

photo:satoshi narita
朝まで仕事していたので完全に寝起きの堀道広。
上着も忘れて半袖で走ることに……ゼッケンが下すぎる。
やる気見せて!と頼むと無理矢理このポーズ。
準備不足だけど今日は秘策がある!
とブルートゥースヘッドフォンを購入したらしく、
腕に付けたiPhoneから音楽を流し気分をあげるそうだ。
ちなみに、スタート直後に雨が強くなり、
ブルートゥースヘッドフォンはすぐに壊れることになる。
「川沿い」というマンガを描いてるのに川沿いってこんな感じなんですね……
と独り言をいう齋藤裕之介(仮)。
photo:satoshi narita
自分のマンガみたいな人が通り過ぎるのをジッとみていた齋藤裕之介(仮)。
小学校のころこの辺りに住んでたんです!
と興奮して霧で何も見えない荒川をバックに記念撮影をしていた大山海。
震えながら撮影していた成田敏史。
photo:satoshi narita
足をひきずりながら必死で前に進む堀道広。

レースが終わり……

大雨の中、心も体もブルートゥースヘッドフォンもボロボロになった堀道広。着替えの為に荷物の置いてあるベンチへ行くと強い雨風のせいで荷物が全て濡れていた。「今まで生きてきた中で一番地獄だ……」と小さくつぶやくと濡れたウェアを脱ぎ、濡れた普段着に着替えていた。その後も酸欠のせいで駅のホームで動けなくなりトイレで吐いた後、打ち上げ会場のカレー屋でもソファーを借りて寝ていたが意識を取り戻すたび「くそ!せ、せめてもナンだけでも……」と寝転がったまま手だけテーブルに伸ばしパン好きの意地を見せていました。

さて次の対戦は次々号(112号)! 齋藤裕之介(仮)VS大山海の直接対決を予定しています!が、その前に次号(111号)は恒例となりました「食ってる人のカレーガイド2016」をお送りします!!

(続く)

永井ミキジ プロフィール

グラフィックデザイナー・アートディレクター
http://www.mikiji.tv/

あらゆるジャンルが集まった集団ベンチウォーマーズのデザイン担当。メンバーは永井ミキジをはじめアックス作家の堀道広、齋藤裕之介、イラストレーターの菱沼彩子、ライターでありカメラマンの成田敏史、編集担当のビキニライン、カレー担当の島田真人の7人で構成。

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