今回のロケッツのトレードについて

ロケッツファンに衝撃走る

ドラフト前日。なんか色々噂出てるけどどうせ順当にシェパード指名して終わりだろうな、と高を括っていたロケッツファンに衝撃走る。

まずこのトレードの成立が発表される。

ロケッツファン大歓喜。ネッツの指名権を握っていたロケッツにとってはネッツの弱体化はこれ以上ない素晴らしいニュース。

だが、喜びもつかの間、直後にもう1件のトレードの成立が発表される。

・HOU獲得
2025年1巡目(PHXとのスワップ権)※1
2027年1巡目(PHX)
2029年1巡目(PHX,DALとのスワップ権)※2

・HOU放出
2025年1巡目(BKNとのスワップ権)
2026年1巡目(BKN)

※1 OKCがOKC,HOU,LACの中で一番良い指名権を獲得し、その後にHOUがHOU,OKC,PHXの中から一番良い指名権を獲得(このへんの指名権は非常ややこしいので合ってないかも)
※2 HOU,DAL,PHXの中で高順位のものを2つ獲得

   発表順的に、ネッツが弱体化したのになぜかそのネッツの指名権を放出したロケッツという構図となった。当然TLは阿鼻叫喚。ラファ石への批判が止まらない。
   ただ、恐らくこれは発表の順番が前後しただけで、トレードはミカルのトレード→ロケッツのトレードの順で成立したのではと現在では考えられている。
(じゃなきゃネッツは自前がないのに完全解体して、ロケッツは弱体化したネッツの指名権を放出したことになるからね。)

   最初は批判されていたこの動きだが、時間が経つにつれ、意外と悪くないどころか普通に勝ちという意見が増えてきた。私自身もそうである。
  ではなぜ勝ちトレードと言えるのかを、軽く書き殴っていこうと思う。


なぜネッツの指名権を放出したのか

①若手の飽和
 既にコア6全員残せないけど誰残す?問題に悩まされている中で、今年の3位指名のコアも加入する。そこでさらに来年再来年にまた上位でコアを取った場合、PT配分や再契約のサラリー問題に今以上に悩まされ、若手が大渋滞し、柔軟な動きが出来なくなる可能性が高い。無限若手見極め編に入ってしまう可能性もある。
 渋滞しすぎた結果、サラリーを開けるために2巡目つけてまでタイタイガルバファーを放出したあのトレードのことも考えると若手が多すぎても良くないと思ってしまう。

②長期的に使える資産に変える
 
これは①の話とも重なってくるが、まだ若手の見極めが済んでなくこれ以上若手もいらないという状況なので、価値は高いが消費期限が短い資産よりも、現時点でその価値は図り切れないが消費期限が長めの資産の方がロケッツの需要にあっているのではないか。ロケッツは今年の指名権を将来の指名権に変えようとしているという噂も結構出てたので、狙い通りの動きといえる。
 ネッツの指名権の場合は、指名してさらに若手を飽和させるのかそれとも指名権をアセットとして選手を獲るのかという選択を、チームの方向性が定まっていない状況下で迫られることになる可能性が考えられる。
 一方、サンズの指名権に変えたことは、トレードするのかドラフトするのかを、ある程度方向性が定まった後に選択することができる。なので、将来の動きの柔軟性を確保し、その動きをより的確なものにするための動きであると考えられる。

今回のドラフトは勝ちトレードなのか

結論から述べると「現時点では」勝ちだと思う。
先に述べた理由に加えて、

・単純計算で1巡目2枚出して1巡目3枚貰えている。
・サンズもあまり上手くいかなそうな雰囲気があるので、指名順が高くなる可能性がそこそこ高い。サンズの指名権はウィザーズと半分ずつなので、サンズ的には指名権返してタンクというムーブができない。つまり、無理矢理にでも勝ちにいかなければならず、昨日までのネッツ以上に路頭に迷う可能性もある。PO常連チームなのにサンズの指名権でTOP10指名選手を補強みたいなことも起きるかもしれない。

このような理由もあり、やはり「現時点では」勝ちトレードだと思う。

「現時点では」とわざわざ「」で強調している意味はロケッツファンなら理解できると思う。
何やら嫌な予感を感じるドラフト前夜、果たしてまだ動きがあるのか、それとも順当にシェパード指名なのか…
まだ勝ち急ぐような時間じゃない。これは全ロケッツファンの総意だと思う。


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