オールドファッション×2
実は僕は、夜にランニングをするという日課がある。正直言ってめちゃくちゃ面倒臭い。それでも頑張って続けているのだが、当然理由がある。
去年の10月、コロナが割と落ち着いていた頃、久々に実家に帰省した。お盆は緊急事態宣言も出ていて帰れなかったので久々の再開となるわけだが、そこで「太ったね」と言われたのだ。
小学生から今までずっと何かしらのスポーツをしており、受験期にも健康のためにランニングをしたりと、そのあたりとはうまく付き合ってきた人生だったので、太ったと言われるのは初めてだった。
確かに一人暮らしをして自由な時間とお金が増えたことで、ちょっとコンビニでスイーツ買ったり、みたいな所謂買い食いの回数は明らかに増えた自覚はある。更にはコロナ禍によって大学の部活も9月まで始まらなかったりで運動不足の自覚もある。けれど、自分で鏡を見るだけでは太ったということに気づけなかったのだ。
うわーーー恥ずーーー。太ったって言われんのってこんなに恥ずかしいんだ。ということで、僕は受験期以来遠ざかっていたランニングを日課に組み込んだのである。
少し調べてみると、ランニングなどの有酸素運動は20分以上やらないと効果があまりないことが分かった。いやきつ。痩せんのむず。
しかし、思えば受験期、僕はランニングを40分ぐらいやっていた(確か、20分じゃ短すぎるような気がしてどんどん伸びていった結果そうなった)。その時よりも痩せたい意思は強いので、50分で頑張ってみようということになった。
走る時には、僕は音楽かラジオを聞いている。これはマストだ。そして走り始めると、いろんなことに気づいた。僕は基本的に夜の公園を、だいたい10時〜1時ぐらいの間のどこかで走るのだが、どの時間帯、どの季節でも誰かしら必ずいる。
犬の散歩はほぼ100%いる。可愛いのでとても癒される。あと、同じようなランナーも80%ぐらいでいる。すれ違う時に軽く会釈するだけで、仲間意識が出来たようでモチベーションになる。野良猫も30%ぐらいでいる。こちらも癒される。カップルも10%ぐらいでいる。こちらは癒されないが、近くを通る時は妙に気を遣うので疲れる。自転車で来ておじさんは5%ぐらいのレアキャラだ。こんな真夜中に、公園でうずくまっていると思えば、よくみると野良猫と戯れているのだ。そしてちょっとすると、自転車で帰っていく。なんだかほっこりするなぁなんて思いつつふと上を見上げると、オリオン座がくっきりと浮かんでいる。綺麗だ。
と、ここまで良い風に書いてきたが、正直それらをはるかに凌駕してキツい。時計を見てまだ30分ぐらいだったりした時には絶望する。そんな時に広告ダメダメ三匹のcmなどが聞こえてきたら、一体何を聞かされているんだという気分になる(彼らの姿は画像検索して初めて見たのだが、ウソぴょんの全身黒に赤い目というビジュアルが普通に怖いのでビビった)。あとTBSラジオの怖い系のラジオドラマのcmも結構怖いので心臓に悪い。
あと10分だ
あと5分だ
なんとか足を動かし、50分走り切る頃にはもう汗でインナーはびっしょりだ。あぁー疲れた。家に着く頃にはもうクタクタだ。でも継続は力なり、明日も頑張ろう。
ちなみにランニングを50分行った際の消費カロリーは約600kcalで、たったのオールドファッション2個分ぐらいみたいだ。いやきつ。痩せんのむず。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?