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空海も食べた!?(かもしれない)高野松茸~まつたけ狩りでわかる温暖化の影響~【動画あり】

高野山の隠れた名産品に松茸があります。
松茸はすべての松に生えるのではなく、赤松(女松)の周辺に環状に生えます。また、雑木も一緒に生えている山に生えやすいです。

この時期になると、高野山では松茸の話題でざわつき始めます😊

「どこどこで結構出たらしい」
「市場で初物はいくらだったらしい」

法徳堂の山でも例年少し採れますので、見に行くことにしました。

・・・

ということで、山の中に入りました。

ここ10年ほどで、松枯れでかなりの数の松が枯れてしまいました😥
マツクイムシが原因で枯れることが多いのですが、温暖化に伴って、徐々に標高が高い松山にも侵食が進んでいるようです。

枯れた松の周辺には、松茸は生えなくなります🍄

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松茸を探す時は、生きている松の周辺を探すのですが、上の写真のような松は枯れて立ったまま腐食が進んでいます。

松茸は枯れた土地を好むため、本来であれば枯れた松は取り除くほうが良いのですが、労力がかかるため、そのままにしてあります😥

また、一見枯れていないような松の場合は、上を見上げます。
松葉が茶色くなっているものはすでに枯れている松です。

下の写真の松も数年前は生きていたのですが・・・

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冒頭で松茸は枯れた土壌を好むと書きましたが、本来はこの写真のように松葉が堆積しているのはあまり良くなく、松茸を生産されている方は冬場などに堆積している腐葉土を取り除きます。

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松茸が生える場所の事をシロといい、その部分に適度な刺激を当たると生えやすくなると言われています。熊手などで地表を軽く掻くことをシロ掻きといいます。

シロは松の周りを環状(円状)に毎年広がり、松が枯れるのと同時期に消滅します。

法徳堂の松茸山にもいくつか生えるポイントがありますので、チェックしてみました。

下の写真に松茸があるのですが、わかるでしょうか?

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写真ではわかりやすいのですが、実際に山に入ると慣れていないとなかなか見つけることができません。

シーズン初期の松茸はほとんどが地中に埋まっていることが多いです。
土壌を荒らさずに、抜く途中で折れないように、軸部分に添わせて抜くのがコツです😊

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シーズン初めはこのように軸部分が太く傘が小さいものが多いです。
後半になると軸が細く傘が開いたものが多くなります。

傘が開いたものは松茸ご飯など、開く前のものは焼き松茸などに向いています🍄

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今回、収穫した3本はお知り合いに贈りました😊
食べることよりも、採ることのほうが実は楽しいです🍄

高野町のふるさと納税 返礼品にも登録されています

今年はどのくらい生えるかはわかりませんが、大量に採れた場合はSNSフォロワーの方へのプレゼント企画ができればいいなと考えています😊


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