見出し画像

公民連携で小田原の未来を創ろう![道路利活用編]

2020年6月。小田原では5/17に選挙が終わり、いったん「街のこれから」についての議論が少なくなりましたが、報徳塾では今後も投稿を続けていきながら公民連携活動を推進し、引き続き小田原の街づくりの一助となるよう活動していきたいと思います。
今は、まずこのコロナを乗り切るために。これを中心テーマとします。

コロナに負けるな!

ご承知の通り、コロナウィルスの猛威により私たちの暮らしは一変し、その影響により経済も大打撃を受けています。

感染防止に努めることは当然ですが、そろそろ経済を動かしはじめながら、何としてもコロナの原因で倒産する企業やお店がでないよう、みんなで知恵を出しあいながら、公も民も、同業者も異業種も、みんなでこの危機を乗り越えなければなりません。

画像2

大打撃を受ける飲食店など小売店をサポートしよう!

新生活様式下でのガイドラインに沿って経済活動を再開するこれから。
特に深刻な売上減となっている、飲食業やライブハウスなどをはじめとする業種は、元々お店の売上が「来店客数×単価」によって決まってしまうことから、今後ソーシャルディスタンスを確保しながら営業を行うということは、再開しても売上は単価設定を上げない限り半減する期間が続くということを意味します。もし、このままワクチンが開発されず、このままの状態が続いてしまえば、まさに死活問題の大きな要因ともなるのです。

withコロナでの新たなアイデア①
道路を活用した商店(街)支援策の早期実現を

そんな不安だらけのなかで、先日ひとつの明るい話題がでました。
それは、国土交通省が発表した新型コロナウイルス感染症の影響に対応するための取扱いについてであり、簡単に言うとお店の前の歩道を含む道路をテラス席などとして使用しても良いという緩和策です。

画像3

国土交通省からの緩和策
https://www.mlit.go.jp/road/sisaku/senyo/senyo.html?fbclid=IwAR04cNTAMPTVCoGSNDv12Sz76srFPL8lHcr3TDLNu41tsIkMabKWEzjzK3A

本来、日本の道路使用許可はとても厳しい

公民連携事業の方策のひとつとして、これまでも道路の利活用は何度も話題にされ議論されてきましたが、警察などと協議を重ね道路占有許可を得ることは、イベントやお祭りなど特定の日時であっても難しく、まして常用として長い期間に渡り許可を得ることは、ほぼ不可能と言っても過言ではないほど至難の業であるのです。

画像1


今こそ道路の利活用にも取り組みべき

その様な中で出された今回の緩和策は、当面11/30までの期間限定ではあるにせよ、緊急支援策として打ち出された画期的なものであり、この政策を大いに活用すべきかと思います。

どうすれば実現できるか?

詳細は上記URL内にある、国土交通省の資料等を参照してもらえればと思いますが、ここでは、そこに記されているいくつか条件をお知らせします。

主体は個店ではなく、商店街などでの許可が必要

まず、飲食店などが自分のお店前の路上利用を可能にするには、以下のいずれかの者が一括して占用主体となる。即ち許可を得ることが必要とあります。
イ 地方公共団体又は道路協力団体
ロ 地方公共団体を含む地域住民・団体等の関係者からなる協議会等
ハ 都市再生推進法人又は地域再生推進法人等
ニ 地方公共団体が支援する沿道飲食店等の路上利用(地方公共団体が支援する理由及び内容並びに当該路上利用に係る占用の許可に関する意見を占用許可申請書に付しているもの)の実施主体(商店街振興組合、商工会等を含む。)

つまり、もし今あなたが自分のお店の前にテラス席などを作って道路を使用したいと思うなら、まず所属する商店街など近隣関係者と話し合いをはじめ同意を得ることが必要です。
詳細は資料内にもあるように、あくまでも沿道飲食店等の路上利用は、新型コロナウイルス感染症の影響を受ける飲食店等を支援するための緊急措置として、地方公共団体及び地域住民・団体等が一体となって取り組むものと記されています。

そして、その際には以下に注意して、どのように管理運営するかを協議しておく必要もあります。

十分な歩行空間の確保

利用が可能になった場合でも、すべて自由に使えるのではなく、歩行者など周囲への配慮は当然必要で、テーブルやイスなどの占用物件を設置する場合には、原則として、十分な歩行空間(交通量が多い場所にあっては3.5m以上、その他の場所にあっては2m以上)を確保すること。と記されています。

その他清掃や駐車場案内など

また、当然ではありますが多数の来客が見込まれる場合は、十分な駐車場等を確保することや 飲食店等の路上利用の終了後は道路の清掃を行い、原状回復することなどが求められていますので、このあたりも商店街等において予め基準やルールを決めておくほうがよいと思われます。

既に動き始めている小田原市

自分が所属する団体と話がまとまったら、あとは行政とのやり取りです。
自分のお店の前の道路が国道なのか?県道なのか?市道なのか?これによって相手(所管)も異なりますが、先日、小田原市に問い合わせたところ、既に小田原市の担当部署は警察などへの打診や確認を始めてくれているそうですですから、動きは速い。大いに期待したいですね。

画像4

テイクアウト大作戦で見せた地域の連携はとても素晴らしいものでした。
この道路利活用も地域の商店街などが主体となって、ぜひ迅速に進めて実現してもらえたらと思います。
飲食店にとっては、これが実現しても元の売り上げに戻るものではなく、一助となるものでしかありませんが、コロナ渦で閑散とした小田原の街に少しでも明るい活気を取り戻してくれるものになるのではないでしょうか。
そして、このような時だからこそ公民連携をさらに推し進め、これまでの慣習や前例の有無に関係なく、今何が必要か?どうすべきか?を考えながら、地域みんなが協力してこの危機を乗り越え、小田原の未来を創っていくべきだと思います。

画像5

小田原が生んだ偉人、二宮尊徳翁は全ての人々が幸せに暮らすことができる報徳思想に則り、きちんとした調査立案に基づいた事業計画(報徳仕法)を実行して、道徳と経済の両立を図り、生涯600に及ぶ村々の再興を成し遂げました。
令和の時代は、人口が自然に増えていた、かつての時代と異なり少子高齢化が進む時代の変革期。街の収入は減り続ける中でも、子育てや福祉などはもっと充実させていかなければなりませんし、今はこのコロナ危機を乗り越えなければなりません。それには具体的に小田原の課題を抽出(CHECK・ACTION)し、具体的な政策を立案(PLAN)し、迅速に実行推進(DO)しながら、公民連携のもとで地域課題解決のためのPDCAを繰り返すことが必要なのではないでしょうか?

*この投稿全体は報徳流地方創生塾 小田原編として報徳二宮神社・(株)FM小田原が行っております。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?