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こんにちは
ホテル美やまのスタッフMです。

1995まで放送された『日本昔ばなし』をご存知でしょうか?
40,50代の方には懐かしい
土曜日のゴールデンといえば、
・19:00は日本昔ばなし
・19:30はクイズダービー
・20:00は8時だよ全員集合

というルーティンが定番ではなかったでしょうか!!

そんな日本昔ばなしで『秩父のお話』もいくつかあります。

今回はこの『ホテル美やま』がある、秩父高篠地区のお話しを記していきたいと思います。

・わらび長者
『秩父の高篠山に、栄華を極めた長者が住んでいた。この長者は、毎年春になると屋敷中の人間を駆り出し、高篠山のわらびを採るのが習わしだった。

ある年のわらび狩りの日、長者がこう厳命した。「良いか皆の者、あの日が沈むまでに高篠山のわらびを全て採り尽くせ。日が沈むまでに高篠山のわらびを全て我が屋敷の倉に納めるのだ」

幼子から年寄りまで駆り出されてのわらび狩りは続いたが、とても1日では山中のわらびを採り尽くせるものでは無かった。じりじりとその様子を眺めていた長者は、何を思ったか愛用の扇を取り出し、「エイホゥ 夕陽よ戻れ、エイホゥ 夕陽よ戻れ」と叫びながら扇で夕陽を指し招いた。

すると、沈みかけた夕陽が再び戻って辺りを照らし、やがて高篠山のわらびは全て採り尽くされた。ところが、高篠山のわらびが全て蔵に納められたと同時に、蔵の中に積まれたわらびが赤トンボに化けて次々と高篠山に戻って行った。

季節外れの赤トンボが群れ飛ぶ中、長者は狂ったように扇を手に「夕陽よ戻れ」と叫びながら舞い続けた。その内扇をひと振りする毎に屋敷が消え、蔵が消え、しまいには長者の姿も消え、後には扇と無数のわらびだけが残された。

以後、高篠山はわらびの名所になった。また、後々の時代になっても山の頂上で時折「夕陽を戻せ、夕陽を戻せ」と言う叫びを聞く者があったと言う。』

昔はこんな傲慢な方が当館の近くにいたんですね(笑)
今はとっても親切な方ばかりなので、安心して当館にお越しくださいませ


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