インドシナ便り Vol.11 熱帯魚天国
友人知人の皆様
タイ国内のコロナの感染者数はピークアウトしたとはいえ、毎日1万人を超える規模で予断を許しません。まだまだコロナ前の日常が戻るには時間がかかりそうですし、手掛けている新規ホテルの準備にも少し時間がかかっているので、もう少しの間、自粛による自宅時間が長くなりそうな今日この頃です。皆さまはどのようにお過ごしですか?
熱帯魚という趣味
さて、そんな自宅時間の長い日々が続き、従来より野外での趣味が大半だった自分にとってはなかなかストレスのたまる時間が続いていますが、過去の投稿でも触れたとおり、家でも楽しめる趣味を見つける努力をしています(見つける努力している時点で、もはや趣味とは言えないのかもしれませんが。。。笑)。
でもって、家遊びの筆頭としてかなり楽しめている趣味がアクアリウム。年中温暖な気候のため、日本のように冬場にヒーターを用意するといった手間が少なく、また、魚や機材の値段も日本と比べると驚くほど安く、私のような初心者でも取り組みやすい趣味です。今日はこのあたりについて。
チャトチャックマーケットの熱帯魚エリア
バンコクの代表的な観光名所の一つであるチャトチャック・ウィークエンド・マーケット、旅行でバンコクに来られ行かれたことがある方も多いかと思います。店舗数1万店を超えるという巨大な週末マーケットですが、ここ最近は観光客の激減により大変厳しい状況が続いています。かつての賑わいはまったく見れませんが、そんな中、依然と変わらない人混みで賑わっている一角が熱帯魚エリアなのです。
熱帯魚の数、そしてその安さは特筆ものです。どの程度のお店が並んでいるかのデータはないのですが、おそらく二桁では収まらないでしょうね。日本の街にある小さな熱帯魚屋さんが百ぐらい密集している感じです。水槽、生餌、水草、レイアウト用の石や砂の専門店など実に様々。小売りはもちろん卸売りもやっているので、素人からプロまでここに来て揃わないものはありません。日本でも有名なグッピーやネオンテトラなどの定番中の定番から、アロワナなどの高級魚、見たこともない古代魚など、ただ見て廻るだけでもちょっとした水族館に来たような気分になれます。
タイの国魚 ベタ
これだけの品揃えがあると一体どの種類にするか悩んでしまうのですが、なんといってもタイにいる雰囲気を感じやすい品種としては「ベタ」でしょうね。数年前にiPhoneのパッケージになり一躍知名度を増したベタですが実は原産国はタイ。闘魚として知られ地元では賭けの対象だったり、最近では品種改良が進み、ヒレの美しさを競う品評会なども盛んなようで2019年には国魚の認定を受けたとのこと。ちなみに、こちらでは1匹100円くらいから美しいベタが買えます。空気中から呼吸できるためエアレーション(いわゆるブクブクです)なども不要、その気になれば小さな瓶などでも飼える気軽さが素敵です。
水槽増殖中です
昨年後半から、久々にホテル暮らしから束の間のマンション暮らしとなり、少し広めのリビングとテラスのある家に住めているので、自宅に水槽が増殖中です。最初はメダカサイズの小魚でスタートしましたが、その後、上述のベタ、古代魚のアロワナ、水草をメインにしたオブジェ、そしてここ最近はテラスに餌や水替えなど人が一切手を加えなくても生き物が自生できることを主眼においた水槽(ビオトープというらしいです)を置いたりとだんだん凝り始めてしまってます。魚たちが優雅に泳ぐ姿を見ながらいると自然と気持ちが落ち着き時間を忘れられますよ。
コロナによる自粛で思わぬ楽しみを見つけられました。現在手掛けているホテルの開業準備も年明けになるといよいよ本格化し、また、ホテル暮らしに逆戻りになりそうです。徐々に大型化しているアロワナ君(中国では竜魚と書き、商売繁盛の祈願にも使われます)はオフィスに、そして小さな容器で飼えるベタ君はホテルの部屋に移し、生活に少しの潤いを与えてくれるお友達として仲良くしていきたいなと思っている今日この頃です。
今回はちょっとマニアックすぎる内容でしたね、今日はこのあたりで。
(この投稿は友人知人の方へメールベースお送りしたものを、一般投稿用に一部編集してお送りしているものです)
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