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奥田民生について

 「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」という映画がある。自分は観ていないが、奥田民生に憧れる男性が世の中には一定数いるのであろうことが伺われるタイトルだ。

 自分も、奥田民生に憧れをもつ男性の1人だ。

 自分が奥田民生の音楽を初めて聴いたのは、小学生の時にMステで『マシマロ』を歌ってるのを見たときだ。印象的だったのをよく覚えている。

 何が印象的って、「なんか適当やけどかっこいい」ところが印象的だったのだ。他の出演者は派手な衣装で着飾ってるのに奥田民生はその辺でうどん食ってから来ましたみたいな服装だし、他の歌手の歌詞は切ない恋愛についてなのに奥田民生は「マシマロは関係ない」とかだし。横で見ていたうちの親父が、「うへへ、なんやこの歌詞!」とへらへら笑っていたのをすごく覚えている。しかし、そういうところがなんか知らんがめちゃかっこよく感じたのだ。

 その後、またMステで奥田民生を目撃することになるのだが、そのときもサビの歌詞が「ヘーヘーヘーイ!」だけで、これもかっこええなと思った。

 さらにその後、中学生の時、「歌の大辞テン」という番組でユニコーンの『大迷惑』が流れた。なんか派手な髪型の人たちがオーケストラの中で暴れてておもろいと思ってたら、一緒に見ていた兄貴が「これって奥田民生やぞ」と言って「まじ!?」っなったのをよく覚えている。これが『マシマロ』のやる気なさそうなおっさんと同一人物かと。

 高校生になり、エレキギターを手に入れた自分は、奥田民生のスコアを買ってコピーしたり、アルバムをレンタルして聴いたりして、段々とはまっていった。

 とくに気に入ったのは『股旅』というアルバムだった。今でもドライブの時に聴きたくなる。このアルバムは、なぜか日本の国道を走ってるような雰囲気が自分には感じられるのだ。アメリカのブルースロックっぽい曲や、ビートルズっぽい曲もあるのに不思議だ。

 大学生の時にユニコーンが再結成した時は嬉しかった。その年に行った夏フェスには大体ユニコーンが出演していて、とても楽しかった。愉快なおっさんたちが楽しそうに演奏していた。

 マツダスタジアムの一人股旅も見に行った。よくよく考えたら、たった1人で、アコギと歌(たまにリズムマシンがあったか?)だけであれだけのライブができる人って、そうそういないんじゃないか。

 最近は、奥田民生はYouTubeチャンネルもやっていて、アナログの機材でレコーディングをする動画を配信している。自分も、安い機材だが宅録をするので、楽しく見ているし、参考になる。

 これからもずっと好きでいたいミュージシャンだ。タバコの吸いすぎに気をつけて、長生きしてほしいと勝手に思っている。

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