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オアシスについて

 自分には兄貴がいて、お互いもう大人なのでケンカはしなくなったが、子どもの頃はしょっちゅうケンカをしていた。そして、俺も兄貴も趣味でギターをやるが、一緒にバンドをやるなんて考えられない。別に仲が悪いわけではないが、身内とバンドなんか気色悪くてやりたくない。

 しかし世の中には兄弟でやってるバンドってのが結構あり、オアシスはその代表格ではないか。

 自分がオアシスに出会ったのは高校生の頃だった。今思えば、オアシスが自分の海外ロックへの扉を開いてくれたと思う。

 オアシスを聴く以前にも、ニルヴァーナとかレッド・ツェッペリンとかのCDを買い、海外のロックに挑戦していたが、あまりピンとこなかったのだ(今はどちらも大好き)。ニルヴァーナはなんか暗いし、ツェッペリンはなんとなく音がもったりしていて、当時はそこまで好きになれなかった。

 けど、オアシスは違っていた。初めて聴いたのはセカンドの『モーニング・グローリー』だったが、なんか曲調が明るい曲が多かったのだ。あまりシリアスな印象を受けず、すごくとっつきやすかった。雑誌を読むと、破天荒なエピソードばかりで、アホっぽい感じも好きになった。

 加えて、オアシスは見た目がださかったのもよかったのだ。オアシスの初期メンバーは、ぶっちゃけ見た目はそんなにかっこよくない人たちだと思う。眉毛はつながってるし、ハゲのギタリストはいるし、服装も、「しまむらで買うてきたんか?」みたいな感じだった。それが田舎の高校生の俺にはよかった。これがめちゃイケメン揃いで、めちゃタイトでお洒落なファッションだったら、あまり好きになれんかったかもしれん。

 そして、雑誌を読むうちに、オアシスが影響を受けたという、ビートルズやストーンズ、フー、キンクス、デヴィッド・ボウイ、T・レックス、ジャム、セックス・ピストルズなどの名前を知り、その後聴いていくことになる。間違いなく、オアシスのおかげで世界が広がったのた。

 今でも、ノエルやリアムの動向をぬるくチェックしている。新作が出るのが楽しみだ。最近のノエルはなんか小難しいことをやってる感があるが、俺は結構好きだ。そして、オアシスの再結成については、正直どっちでもいいと思っている。

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