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Qomolangma Tomatoについて

 チョモランマ・トマトを聴いたのは、大学の時に先輩がアルバム(『チョモと僕は柵の中』)を貸してくれたのがきっかけだ。これまた今まで聴いたことのないような、攻撃的な投げつけてくるような曲がたくさん入ったアルバムだった。攻撃的な音楽性のバンドって結構あるけど、どう攻撃的かとなるとバンドによって様々で、チョモランマ・トマトは自分にとって新鮮な攻撃性をもっていた。近いところでいうとレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンかなと感じたんやけど、何かのインタビューで影響を受けたとメンバーの人が言っていて、俺の感覚も捨てたもんじゃないと思った。

 アルバムでいうと、先述の1枚目と2枚目(『limelight blue on the Q.T.』)が攻撃性ありまくりの尖りまくりで好きだ。どちらかというと2枚目が好きで、1枚目よりも洗練された感じがある。

 しかし、一番好きなのは4枚目の『カジツ』というアルバムだ。1、2枚目みたいな攻撃的な曲もありつつ、スミスみたいなしっとりした曲もあったり、メロディが美しい曲があったり、哀愁が感じられる曲があったりと、バンドとしての表現の幅がものすごく広がり、しかも曲が素晴らしいのだ。これはまじでもっと評価されていいアルバムだと思う。

 8年前、高松のtooniceというライブハウスにツアーで来たので、採用試験直前だったが観に行った。すごくかっこよかった。しかし、それから間もなく、活動休止してしまった。これからどんなアルバムを出してくれるのか、すごく楽しみにしていたので、残念だったし寂しかった。

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