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【実験】2021年新型ホットクックで「絞れるホイップクリーム」作ってみた

こんにちは。ホットクックで遊ぶ、たろすけです。

最近、話題のホットクック。メディアでは「無水カレー」や「豚の角煮」がフォーカスされがちですが、最近の型(※KN-HW24G/16G)では「ホイップクリーム」も作れるんですよね。やー、すごい時代がやってきました。

無論、ときめきを抑えられないたろすけは発売日に新型を入手。爆速でホイップクリームを作ってみたのですが、なんか思ってたんと違う。そう、トロトロすぎて絞れるようなクリームにならなかったのです。

そこで、工夫をこらして絞れるクリームを錬成することにしました。ついでに色んな乳脂肪分のクリームを作り比べてみました。以下はその記録です。

はじめに

公式通りに作ってみたらトロトロすぎた

ホイップクリームというと、ショートケーキに乗っているような「形を保てる、絞れるもの」を想像されるのではと思います(少なくともうちはそうでした)。
絞れる感じを期待しつつ、当時の公式レシピ「乳脂肪分40%以上」の生クリームでレシピ通りに作ってみたところ…

クリームではあるけど、トロトロ…
形を保てる感じではない(マリトッツォを添えて)

ご覧のとおりトロトロのクリームに仕上がりました。(※現在の公式は「乳脂肪分47%」に修正されています。たぶん、色々ご意見があったのでしょう)
そもそも、巷のスーパーには47%の高脂肪クリームはなかなか売っていません。うーん、これは難易度が高い。

絞れるホイップクリームを求めて

どうにか絞れるクリームが作れないものだろうか。…ということで、ジャムに含まれる天然のゲル化剤こと「ペクチン※」を頼ることにしました。ペクチン入りのジャムを混ぜるだけで、かなりいい感じになりましたので、ご紹介します。
※ペクチンは、脂肪分を固まらせる効果のある食物繊維の一種です。ペクチン活用は、生クリーム作りの時短ハックで有名です。

注意点・補足

  • 2021年発売のホットクックのフッ素コート鍋2.4L(KN-HW24G)で実験しています。

  • 2020年までのホットクック(型番の末尾がFまで)は非対応です。

  • 作る前に内鍋を冷蔵庫でしっかり冷やす必要があります。冷蔵庫が小さく、内鍋が入れられないと作れないかもしれません。また、室温によっても仕上がりが変わります。なるべく涼しい環境で作りましょう。

  • その他、公式レシピの注意点も参照してください(以下)



ホットクックで絞れるホイップクリーム 材料

  • 生クリーム 200ml (乳脂肪分37%以上なら、動物性でも植物性でもOK)

  • ペクチン使用のジャム 大さじ2強(50g) ※味はお好みで

  • 砂糖 15g ※お好みにあわせて適宜ご調整ください

絞れるホイップクリーム 基本の作り方

まず基本の作り方を説明します。色んなクリームで試した結果を後述しますが、作り方はすべてこちらの手順です。

1.下準備:内鍋と材料をよく冷やしておく

i.内鍋、内ブタ、まぜ技ユニットの油分と水分をよく拭き取っておきます。
ii.内鍋、生クリーム、ジャムは冷蔵庫に入れしっかり冷やしておきます。冷えが甘いと成功率が落ちます。ご注意を。

2.内鍋にすべての材料を入れる

内鍋に全ての材料を入れ、ざっと混ぜておきます。ジャムをほぐすように混ぜてください。

混ぜないとジャムがほぐれません…

3.クリームの種類に応じてメニューを選び、セットする

フタをして、ホットクックでメニュー番号をセットします。
番号は、ご使用の生クリームの「種類別や名称」に応じて使い分けてください。

  • クリーム:メニューNo.391

  • 乳等を主原料とする食品:メニューNo.394

使い分けましょう

4.様子を見つつ、時間延長や手で混ぜて仕上げる

調理が終わったら、シリコンなど柔らかい素材のヘラでかき混ぜ、クリームを固めます。

内鍋を傷つけないようシリコンがおすすめ

固まり方が甘い場合は、適宜調理の延長を行ってください。

うちは3分延長することが多いです

5.ホイップ用の袋に入れて絞る

できあがりがこちら。十分絞れる硬さになりました。

これなら絞れる

あとはホイップ用の袋に入れれば、絞れます。試しにプリンに乗せてみました。

バッチリ!

色んな生クリームで試してみた結果

ジャムを入れれば絞れるようになることがわかったのですが、そのあと「乳脂肪分どこまで下げられるか」が気になりだしました。(だって、乳脂肪分高い=価格もカロリーも高いので…。安くてヘルシーなほうがいいじゃんね)

ということで、色々試してみた結果を以下ご紹介します。

純乳脂肪・乳脂肪分43%(乳等を主要原料とする食品)

まず使用したのはこちらの「雪印メグミルク 北海道産生クリーム使用フレッシュ 純乳脂肪」。純乳脂肪・乳脂肪分43%です。

ちょっとお高い

結果はこちら。まったく問題なしでした。

絞れてます

植物性・脂肪分37%(乳等を主要原料とする食品)

次に植物性も試しました。ちょっと脂肪分は落ちて37%。お値段もカロリーも、先述の純乳脂と比べるとかなりセーブできます。

安定のスジャータ

結果はこちら。まったく遜色ないですね。お味は純乳脂よりあっさりしてました。

いい感じ

植物性低脂肪・脂肪分26%(乳等を主要原料とする食品)

最後に低脂肪系クリーム。植物性で26%のものです。だいぶ脂肪分は落としました。お値段もカロリーも、先述の純乳脂の半額以下。

おじいちゃんかわいい

結果はというと…固まらずでした。コンビニやスーパーで売ってるクリームONプリンのような質感でした。ペクチンとはいえど、低脂肪クリームまでは固めきれないようです。

これはこれで使いみちありそうですけどね

おわりに

以上、ホットクックで「色んな生クリームを使って、絞れるホイップクリーム」を作ってみた実験結果でした。公式のクリームがトロトロすぎてお困りだった方は、ジャムの活用をぜひお試しください。

ちなみに、ホットクックでこの「絞れるクリーム」と「スポンジケーキ感覚で使える甘さ控えめのホットケーキ」を両方作ると、ケーキが作れたりします。家電でケーキが作れる時代が来たんですねぇ、すごい。(つきなみ)

よかったら動画もどうぞ

これらの実験、いずれも動画にしています。もし質感とか詳しく見たい方はどうぞ。(全4本)

▼公式どおり作ってみたもの(ジャムなし)

▼純乳脂肪43% ジャム入り

▼植物性37% ジャム入り

▼低脂肪で固まらなかったもの ジャム入り

お読みいただきありがとうございました。レシピや情報がなにかのお役に立てば幸いです。