点訳サークルの思い出と学習記録

点訳活動にきっかけ

点字に興味がありサークル活動をしたいと思い探していたが「活動日が平日」のため会社勤めでは通えないのであきらめていた所に日曜日に定例会がある点訳サークル「大樹会」を知りました。

点訳サークル見学準備

前に通信教育で学んだテキスト「100万人の点字教室(携帯用点字器付)」「点字表記辞典」で復習・予習をして望みました。

点訳出版ボランティアサークルを見学して

大樹会の例会を見学して感じた事です。

(1)パソコン点訳を見ました。ソフトは「T・エディタ」を使用しています。6点の入力ができますので、点字を覚えるのに役立つのではと思いました。

(2)会報について
内容は、「新聞、週刊誌」からの抜粋です。
よく考えると晴眼者には見慣れていますが、視覚障害者にはその情報が入りませんので「なるほど」と思いました。
点訳歌詞のリクエスト点訳も、最初はなぜと思いましたが、よく考えると納得出来ました。
ご参考に歌詞点訳提供サービスとして「かしてん」があります。

点訳サークルに参加して

2回目の参加で入会申し込みをしました。
内容は
・月刊一般情報誌「ハロー」点字版の綴じ込みを行いました。点字版と漢点字版の2種類ありました。
・リクエスト歌詞点訳の説明を受けました。
ソフトはWinBES99を使用しています。 「T・エディタ」との違いは複数の画面を開けるかどうかの違いです。慣れないためか説明を聞いた時は解った気がしましたが後で思いおこすと「???でした」。記録を取ることの大切さを再認識しました。

3回目の例会参加の内容です。

点訳物の発送準備と勉強会を行いました。
例会前日に点訳ルールを学習して、勉強会にのぞみましたが4問中4不正解・・・
よし との思いで帰りに「点訳表記辞典」を購入しようと書店に立ち寄った結果、一軒目 点字関連はなし、手話辞典はありました。二件目 以前あった場所は「介護・福祉」一色になっていました。

歌詞点訳・記録

歌詞点訳をさせて頂きました。その感想です。
・取り掛かり始めに点訳テキストの凸(読む面)と凹(書く面)を間違えて点訳ソフトに6点入力しました・・・・ 初歩的ミスでした。

点訳では
【原文をよく読まず訳したり】
【基本ルールのミス】「う」飛ばし きゅうじょう→きゅーじょう をしなかったり、「は、へ」→「わ、え」をしなかったり の指摘を頂きました。

歌詞点訳は歌詞点訳提供サービス「かしてん」の推奨書式を基本にして、URL表記はこちらを参考にさせて頂きました。
サークルメンバーの方に指導頂いたり励まされたりと刺激を受けています。
また、みずほ点訳さんの「だれかおしえて」”パソコン点訳の校正について”を多いに参考にさせて頂きました。

指点字・学習記

点字通訳サークルに行ったのがきっかけで通勤途中に指点字の学習を始めました。

指点字は縦3行×横2列を1つとして表現します、指点字は点字を右手3指・左手3指にあてはめて表現をします。点字はあ行の5文字が基本となり、か行~点を追加する関係で手話のように50単語の表現を覚える必要はありません。

記憶方法として手話の指文字を覚えたのは目に入るものを指文字で表現する。他の方と実際、使う事で覚えましたので同じ要領で指点字を覚えています。

「分かち書きの基本」

仮名文字体系の点字では、一定のルールに従って分かち書きを行わないと読みにくいばかりでなく、正確に意味も伝わりません。分かち書きとは、以下のように説明されています。 【日本語の文の単位は、自立語または自立語に助詞や助動詞を添えたものからなっている。点字はこの文節と呼ばれている「文の単位」によって分かち書きを行う。(便宜的には、助詞の「ね」や「さ」を挿入して意味が変わらない場所が「文の単位」の区切り目と考えることができる。)】

美しい 山桜 点字を 書く 歩きながら 手を 振る

解説やいくつかの例を読んでも、実際に点訳してみると、さて?どっちかな?というケースがあり、実例で勉強会をしました。大樹会会員の誤訳の実例で勉強しました。

(誤)またたくまに     (正)またたく□まに (誤)したほか       (正)した□ほか (誤)かった□ばかりの   (正)かったばかりの (誤)みぎ□はんしん    (正)みぎはんしん (誤)こーした       (正)こー□した

・経験者でもうっかりというか、勘違いすることがあります。下記の例は分かち書きしそうですが、しないそうです。 「にごりみずでも」「ふこーつづき」「ばすどおりうら」「かけひきだけの」

・分かち書きするか、団体、グループによって、見解の分かれるケースもあります。 「ガソリンスタンド」「ナゴヤドーム」「クルマイス」「インターネット」・・・・・


「わかち書き2」

・こと ため は必ずあけます。
・場所を表す前は続け、時間を表す時は空けます。
 250□せたいが → 250せたいが
 30すーねんまえに → 30すーねん□まえに
・漢字四文字以上は、切れるときは切ったほうが読みやすい。
 かんさほーじん → かんさ□ほーじん
・助詞は続けます。
 きんゆーちょー)□へと → きんゆーちょー)えと
・漢字五文字は切ります。
・「等」は空け、「など」は続ける。
・「して」「する」「してされる」は空けます。


「数字を含む言葉の書き方」

数を含む言葉は数字で表すことを原則としますが、数を含む言葉で和語読みするもの はカナで書きます。数を置き換えて意味が通じれば数字なのですが、実際どちらかな? というケース案外あるものです。

数で書くもの

1げいに ひいでる 1ご 1え ごぜん 1じ すし 1にんまえ

カナで書くもの

かんさい いちえん いちどに たべる いちにんまえの かお

同じ言葉でも使い方によって書き方が変わるケースがあります。

1ぽん しょうぶ  ⇔ いっぽん とられたなあ 3げん ながや  ⇔ さんげんじゃや(住所)

例題で勉強会しました。

数字で表現するものです。 それが1番の理由です。部屋に1晩とまる。前に1度見たことがある。

カナであらわすもの。 それがいちばん大きい問題だ。横いちもんじに並べなさい。いっしゅ異様な雰囲気。

数字とかなが混ざるこんな例もあります。 いっしょうに1回の出来事。砂糖をいちどに入れないで2度に分けて入れます。


学習の補足


「100万人の点字教室」より補足します。

自立語と付属語について 自立語はマス空け、付属語は切らない。おおざっぱな見分けかたとして、語と語の間に「ネ」「サ」で区切り意味があれば自立語です。

1.自立語(名詞、動詞、形容詞、副詞、連体詞)1マス空けます。 早く□起きる 明日は□きっと□晴れだろう

ア.形式名詞 前を1マス空けます。 あげた□ところが お祝いを□くれた□わけ ・まちがいやすい例として こと、とき、もの、ため 辞書を□ひく□こと こまった□とき 知らなかった□ものですから きみの□ため

イ.補助動詞 前を1マス空ける。 書いて□ある して□あげる 運んで□いく 聞いて□いる ○「て」「で」「に」などのあとは1マス空ける。 <注意> 補助動詞が省略さてれ、前の語と詰まった時は続けます。 見て□いる → 見てる 貸して□やる → 貸したる ○「「ある」「いう」「できる」「できない」の前は1マス空ける。

ウ.「する」「して」「させる」も扱い 前に助詞がなければ続けます。 1.点訳して□いる  2.点訳してる。 3.点訳を□して□いる。 4.点訳を□してる。 5.点訳を□したり□して□いる。

2.付属語(助詞、助動詞)区切らず書きます。

参考書籍

1.点訳のてびき

2.点訳のてびき第3版Q&A

3.点字表記辞典

4.日本点字表記法〈2018年版〉 
*1.3は必携(らしい)です。

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