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【創作物語】自分の天職は一体何だろうか?

かさこさんがわたしの属性を元にした創作物語を創ってくれました。

自分の天職は一体何だろう?
そんな風に考え続けて
もう30年以上がたつ。
いろいろな職種を経験してきたものの
まだこれといった天職に
出会えている感覚はない。
そんなある時、天職を見つけてくれる
すごい神社があるというので言ってきた。
神主が天職アドバイスをしてくれる
というのだ。
神社に行き、神主に会って
「私の天職を教えてください!」
というとこんな風に答えた。
「何を言っているんだね。
君の天職はすぐ目の前にあるじゃないか?」
「目の前?」
何を言っているかよくわからない。
ありがちな自己啓発的問答なら
うんざりだ。
ズバリ何か言って欲しいのだ。
私の天職とは何かを。
「ほら、目の前、目の前!」
「目の前じゃわからないですよ!
はっきりいってください!」
「だから君の天職は神主だってこと。
やる気があるなら採用するけど
どうかね?」
えっ?私の天職が神主?
考えもしなかった職業。
でもだからこそ今まで自分の天職が
見つからなかったかもしれない。
「わかりました!何の興味もないですが
そういうならやってみます!」
「よし!採用だ!明日から来てくれたまえ」
こうして神主になったのだが
アドバイスしてくれた神主は
すぐさまやめていった。
「ひょ、ひょっとして
自分が辞めたかっただけ?」
彼もまた神主がつまらなくなり
誰か後釜がいないか
神社に来た人にこう言い続けていたのだ。
「君の天職は目の前にあるぞ!」





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