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世界大会優勝レシピに学ぶテラナイト!

目次
・前書き

・テラナイトの基本戦術、戦い方
・世界大会優勝レシピ解説

・後書き

前書き

初めまして。テラナイトを長年愛用しているもちフレームΩといいます。拙い文章になるとは思いますが、最後まで読んで頂ければ幸いです。

今回、何故この記事を書こうと思ったのか。理由は単純に2つあります。1つはテラナイトというテーマ知っていただきたいということ。もう1つは自分自身のため。の2つです。
2つ目はどういうこと?と思われるかもしれませんが、執筆を行うにあたって、テラナイトと向き合い、カード選択の理由を明確化する。そうすることでデッキ構築する際のカードの互換、代替をしやすくなるからです。

さて、ここまで読んで頂いた皆様。読むのを中断するなら今です。この記事を読み終える頃にはテラナイトを組むためにショップに駆け込むことになるかもしれませんよ(笑)

テラナイトの基本戦術、戦い方

テラナイトというテーマはレベル4モンスターを展開する術に長けていて、簡単に、かつ連続でX召喚をして戦っていくデッキになります。
ではその中核を担うカード達を見ていきましょう。

まずはこのカード

見てわかる通り手札から「テラナイト」モンスターを特殊召喚(以下SS)する効果を持っています。このカードともう1体テラナイトがいればSSした後X召喚出来るというわけです。

続いてはこのカード。

同名以外の「テラナイト」モンスターをサーチする事ができます。初動として機能し、1度墓地に置くことが出来れば後述のカードで蘇生、サーチを行うことでリソースの確保を行います。基本的にこの後に召喚するカードをサーチします。

それがこのカード。

1枚で2枚になる。その強さはお分かりいただけるかと思います。「星因士アルタイル」を使って「星因士デネブ」を蘇生。「星因士デネブ」の効果で「星因士アルタイル」をサーチ。とループすることができます。蘇生効果を使うと「テラナイト」モンスターしか攻撃できなくなるのは多少の注意が必要になります。
墓地にモンスターがいないといけないので準備が必要です。

その準備を行えるカードがこちら。

このカードの効果によって墓地に「星因士アルタイル」で蘇生したいモンスターを墓地へ送ります。モンスターだけでなく魔法、罠も送ることができるので覚えておきましょう。現状「テラナイト」カードを拾えるモンスターは「星因士 ベテルギウス」のみになりますが使い勝手が微妙に悪いので採用には至らないのが現状です。

ざっくりと紹介しましたが以上のことから
・「星因士ベガ」+「テラナイト」モンスター
・「星因士アルタイル」+墓地に「テラナイト」モンスター
この2つが主にX召喚を決めるためのパターンになります。

でも実はもう1つあるんです!
最後はテクニカルなとっておきの展開です。
「星因士ウヌク」+「天架ける星因士」

その前に「天架ける星因士」の紹介です。

1体SSして1体戻すなら2体並ばないんじゃない?いまいちピンと来ない方もいるかもしれません。
展開として「星因士ウヌク」を召喚、効果で「星因士デネブ」を墓地に送ります。その後、またはチェーンして「天架ける星因士」を発動。場の「星因士ウヌク」を対象に取り「星因士アルタイル」をデッキからSS「星因士ウヌク」をデッキへ。その後出てきた「星因士アルタイル」の効果で墓地の「星因士デネブ」を蘇生、そしてサーチ!!
無事に2体並べることができ、かつサーチまで出来てしまいました。つ、強い。強すぎる。
しかし、このカード効果で出したモンスターがいる限り「テラナイト」モンスターしかSS出来なくなるので注意しましょう。

このカードが速攻魔法ということもあり、「星因士ウヌク」の効果に「エフェクト・ヴェーラー」や「無限泡影」等を打たれても、それにチェーンすることでサクリファイスエスケープのような動きをすることができてしまうのです!

ここでふとある疑問が浮かびます。
「1ターン目でモンスター出して墓地にいかなかったら「星因士アルタイル」で蘇生出来ない上に効果使えないじゃないか。」と。
その疑問にお答えしましょう!
それがこちら。

強いことしか書いてないですよね。「星因士アルタイル」で蘇生するためのモンスターを能動的に墓地へ送ることができ、かつ妨害として機能し、それだけでなくドローまでできる!なんだ、ただの壊れか??

続いてEXのモンスターについて見ていきましょう。

「テラナイト」の核ともいえるモンスター。それがこの「星守の騎士 プトレマイオス」。レベル4×2で出したターンのエンドフェイズに②の効果で素材を追加し、3つの状態に。そして相手ターンで素材を3つ取り除きランクの1つ高いモンスターを重ねてX召喚します。

因みに今は禁止カードです。
え??
禁止カード です。はい。
(だって名前に「テラナイト」付いてるだけで素材縛りのない汎用だもの)

そしてその効果で出すのがこれ。

フリーチェーンでフィールドのカードをバウンス出来るモンスター。メインデッキからでは召喚条件を満たせないこのカードも「星守の騎士 プトレマイオス」経由で出すことが出来てしまうのです。通常召喚が重宝されていた時代にモンスターを簡単にバウンス出来る効果はとても厄介でかなり強力なものでした。エンドサイクのような使い方もできてしまうので、とんでも性能ですね。

次からは「テラナイト」のエースモンスター達を召喚していきます。

3体を素材に要求しているので重いと思われがちなのですが、「星因士ベガ」通常召喚効果、手札から「星因士アルタイル」をSS効果、墓地の「星因士デネブ」を蘇生効果でサーチ。そうすることで手札2枚を使って盤面にモンスター3体と1枚サーチで、実質手札消費1枚から出すことができます。
このモンスターが場にいれば自分の「テラナイト」モンスターの効果を安全に通すことが出来ます。反転召喚はケアしてくれてないので注意。そして、起動効果でフィールドのカードの除去。
「セイクリッド・プレアデス」でよくない?と思ったそこの君!このカード真価は次の効果なんです。
フィールドから離れたら手札、デッキから「テラナイト」モンスターをSS。この効果により、相手ターンに除去されても効果で「星因士アルタイル」をSS効果、蘇生。と1枚除去されたらこちらの場に2体のモンスターを並べることが出来てしまうんですね。そのままターンが返って来たら直ちにX召喚することが出来ます。

もしくはそこに、もう1体レベル4モンスターを追加で召喚しキングオブエース。スーパー切り札。ウルトラレジェンド。アルティメットストロングなこのカードをX召喚しにいきます。

はい、最強。このカード以外フィールドのカード全てをバウンスし、さらに相手のハンドを抜きにいけます。墓地へ送られると墓地から「テラナイト」モンスターを蘇生と「星輝士 デルタテロス」同様のリカバリ効果を内蔵しています。
バウンスは自分フィールドのカードもなので「星輝士 トライヴェール」単騎になってしまいますが、この効果を使いこなせるかがどうかが勝利の鍵を握ると言っても過言ではないです。

何故か。

永続罠を使い回すことが可能ということです!

ではどんな罠が採用候補として有用なのか。
実際に2015年世界大会優勝したレシピを元に見ていきましょう!

世界大会優勝レシピ解説

以下に示す画像は2015年世界大会優勝者 檜山俊輔 様が使用していたレシピを公式アプリニューロンを使って興したものになります。

先述した通り「リビングデッドの呼び声」、「竜魂の幻泉」、「デモンズ・チェーン」といった永続罠が多く採用されています。これは「星輝士 トライヴェール」と永続罠の相性の良さを物語っています。

この章では上に載せたレシピの解説をしていきますが、多少の予備知識が必要となる場合もあります。そこまで解説をするとなると記事内容の軸のブレや、膨大な情報を書き込まねばならず私の心身ともに耐えられる仕事量ではなくなってしまうので、割愛させていただきます。
予めご了承のほどよろしくお願い致します。

この頃の世界大会での上位デッキは「テラナイト」、「影霊衣」、「クリフォート」、「マジェスペクター」等です。これらの基本的な戦い方だったりを学んでおくと、これから紹介するカードの採用理由がより明確に伝わることと思います。

本題へ入ります。
目を引くカードから見ていきましょう。

まずはこれ。

光属性の戦闘補助としての役割をもつこのカード。後攻の場合の「影霊衣」儀式モンスターの戦闘破壊や、アドバンス召喚された自分のレベルより低いレベル、ランクをもつモンスター効果を受けなくなった「クリフォート」モンスター、効果破壊耐性をもつ「マジェスペクター」等このカードが有効、必要となる局面の方が多いような環境でした。場の自身を手札に戻すこともできるのでバトルフェイズにアタック、メイン2で戻して相手ターンの攻撃に備えるといったライフカット、防御としても機能する。光属性で統一されている「テラナイト」の影の立役者とも言える存在です。ミラーではそこまで重要ではないですが、逆をいえばミラー以外での重要度が高いため2枚の採用になっています。準制限カードになります。

破格のステータスと効果。

「テラナイト」含め当時はサーチが幅を効かせていたのでそれをメタれるこのカードはかなり強力でした。しかし、世界大会では独自のリミットレギュレーションがあり、ライオウは制限カードでしたので1枚採用になっています。

先程紹介していなかった「テラナイト」モンスター。

見ての通り、展開としての効果は持っていません。しかし、このカード自身の攻撃力が1900、そして効果により攻撃力を2400まで上げることができます。この数値には大きな意味があります。先程「オネスト」の所で出てきましたが、このカードの役割もまた既に場に出ている「影霊衣」儀式モンスターの除去です。「クラウソラスの影霊衣」、「ブリューナクの影霊衣」、「ユニコールの影霊衣」これらは事前に出しておくことでよりメタ性能を発揮します。
そして上記3体は最大の攻撃力、または守備力が2300になります。ということは「星因士リゲル」1枚で突破することができるということです。
加えてエンドフェイズに墓地へ送られるため「星因士アルタイル」で蘇生する対象を墓地へ置くことにも寄与します。

伏せ除去

このカードの強さは言わずもがなですが、フルに投入されています。それは「影霊衣」以外のデッキは罠カードによる妨害が主流だったためです。その中でも「クリフォート」や「マジェスペクター」等ペンデュラムテーマに対してはスケールを割る使い方もあります。他にも「ハーピィの羽根帚」や「大嵐」が禁止だったことも、このカードを3枚採用するに足りる理由と考えられます。

勝利の一手。

複数のモンスターを蘇生できるカードが弱いはずも無く、現在は禁止カードです。
特殊召喚時に効果を発動できる「テラナイト」とは相性も非常によく、また妨害を受けた際のリカバリとしても優秀と言う他ありません。
バトルフェイズを行えなくなり、1体につき1000LP失うデメリットはありますが、それ以上のリターンを容易にもたらしてくれます。

次からは罠の紹介です。

相手ターンでの妨害はもちろんですが、自分ターンで墓地のこのカードを除外することで、相手フィールドの厄介なモンスターを無力化することができます。「クラウソラスの影霊衣」、「ユニコールの影霊衣」、自身のレベルより低いレベル、ランクのモンスター効果を受けない「クリフォート」モンスター等、使える局面には事欠きません。つまりは相手ターンでの妨害と自分ターンでは展開補助として使えるわけなんですね。

1度くらったらトラウマ確定。

「テラナイト」モンスターは場に出た時に効果を発動できるのでこのカードで相手のモンスター諸共破壊し、ふんだんに採用している蘇生カードで自分フィールドにモンスターを展開しライフを削ります。制限カードなので1枚です。


先攻では罠を伏せ妨害を行い、後攻では「オネスト」や「星因士リゲル」、「ブラック・ホール」等で盤面を返していく。先手後手ともにかなり両立された構築だと思います。

EXのモンスターに関しては特に言うことはないかなと思うので1体だけ紹介しておきます。

「星守の騎士 プトレマイオス」から「セイクリッド・プレアデス」になることで、さらにこのカードへとアクセスすることが出来るため1枚採用されています。「クリフォート」の耐性を突破するためにもランク6であるこのカードが有るだけで心強い物があると思います。フィールドだけでなく墓地のモンスターにも触れる点はこのカードの独自性を主張できる効果であると言えます。

続いてサイドカードの紹介をしていきます。
頑張って全部紹介するので、お疲れかもしれませんが、最後までよろしくお願いします!

手札誘発モンスター。ミラーや、「クリフォート」の起点「クリフォート・ツール」等打てる場面もありますが、「テラナイト」の次点として分布の多いと予想された「影霊衣」に対しての有効性が低いことからサイドへの採用となっていると考えられます。
他に考えられる点として「クリフォート」に採用されている「スキルドレイン」下で自身のモンスター効果発動にチェーンして「幽鬼うさぎ」を使用することで、効果を通す事ができる。といった所でしょうか。

2種類目の手札誘発。「影霊衣」儀式魔法の墓地効果を封じるために1枚採用されています。その「影霊衣」に対しても打てるのは墓地にモンスター、儀式魔法が溜まってくる中盤以降となるため「星因士デネブ」のサーチ、「神星なる因子」でのドロー等、デッキ圧縮を行う中で引ければ強いカードとしての面もあるとは思いますが、後々紹介する永続罠「王宮の鉄壁」のかさ増しのための1枚かと思われます。

ハンド兄弟です。「アイス・ハンド」3枚「ファイヤー・ハンド」2枚の採用になっています。自爆特攻することにより相手のフィールドを荒らすことができます。「アイス・ハンド」が3枚に加え、後述の「ギャラクシー・サイクロン」まで採用されているのを考えると伏せ除去に重きをおかれているのが容易に見て取れます。

「サイクロン」に続く伏せ除去カード。1枚で2枚破壊出来る点を買われての採用となっています。「影霊衣」の「王宮のお触れ」、ミラーの「デモンズ・チェーン」、「クリフォート」のスケールや「スキルドレイン」「機殻の再星」等②の効果を使いたい場面はあるので「サイクロン」、「アイス・ハンド」に続く伏せ除去として1枚採用されています。

「アーティスト・ロンギヌス」がピン刺しである理由としてこのカードがあります。「影霊衣」儀式魔法の効果は強力で、その強力な「影霊衣」儀式魔法をサーチするのでそれを止めるためのカードになります。

サイドカード最後の紹介です。
これもまたバック除去です。メインから含めると「サイクロン」3枚、「アイス・ハンド」3枚、「ギャラクシー・サイクロン」1枚、「妖精の風」2枚、9枚も採用されています。これは「テラナイト」が「影霊衣」に対してそもそもが不利対面であり、その「影霊衣」は「王宮のお触れ」の採用により罠に妨害を頼る「テラナイト」はさらに不利となるので、その打開策、解決札としてかなりの枚数のバック除去が採用されているということになります。

後書き

いかがだったでしょうか?かなり長くなってはしまいましたが、少しは「テラナイト」の魅力を伝えることが出来たのではないかと思います。もし伝わっていれば少しはこの記事を書いたかいがあるのかとも思います。

世界大会優勝から5年後の現在、中速気味の群雄割拠の環境でもCS等で分布を見ることはありません。
より多くの人が「テラナイト」に触れ、魅力、強さ、に気付きその発見を紡いでいけばいつかきっと環境に食い込める日が来ると思っています。

拙い文で読みにくい所が多々あったかもしれません。ですが最後に一言だけ

ここまで記事を読んでいただき本当にありがとうございました!

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