見出し画像

青春18きっぷの旅 2024年3月 小海線

こんにちは。路線図とにらめっこをしていると新しい旅程が見えてくるようになって来た、アラ還18きっぱーのホタテマンです。

さて、今回も青春18きっぷの旅。そして日帰り。と言うことで小海線である。ご存知の通り、小海線は山梨県北社市の小淵沢駅と長野県小諸市の小諸駅を結ぶ、全長78.9kmのJR東日本の単線・非電化路線。愛称は「八ヶ岳高原線」。特徴としては清里駅~野辺山駅間に標高1,375mのJR鉄道最高地点があり、野辺山駅は最高地点より30m低い1,345mでこちらもJR線最高駅である。

今回のコースはこんな感じ。

久里浜~横浜~東京~高尾~甲府~小淵沢~小諸~軽井沢~横川~高崎~横浜~久里浜

それでは細かく見て行きましょう。


いつもの駅舎
駅名標


1本目 横須賀線 東京行(久里浜 04:31 → 横浜 05:21)E217系

いつものE217系


当初の予定では終点の東京駅まで横須賀線で行く予定だったが、中央線との乗り換え時間が少し気になったので到着時間は一緒だが、乗り換え時間が短いように思えた後続の東海道線に乗り換えた。しかしながら、気が付いたのが乗り換えが楽な戸塚を過ぎてからだったので、東海道線の次の停車駅である横浜で乗り換えることにした。

横浜駅にて横須賀線下車


2本目 東海道本線(上野東京ライン)高崎行(横浜 05:25 → 東京 05:52)E231系

東海道本線(上野東京ライン)乗車

定刻通り東京駅に到着。中央線のホームを目指す。

駅名標


3本目 中央線中央特快 高尾行(東京 06:01 → 高尾 07:00)E233系

東京駅から中央線に乗るのは本当に久しぶり。昔も一段高い所にホームがあったが、とても綺麗に改修されてた。

駅名標
E233系

定刻通り、高尾到着。

駅名標



4本目 中央本線 甲府行(高尾 07:06 → 甲府 08:38)211系

211系

途中にある、ハイキング客が多く降りる甲斐大和駅。

武田家終焉の郷

塩山駅では新宿発の特急あずさ1号の通過待ち。

E353系

定刻通り、甲府到着。乗り継ぎの松本行きを待っていると、ホーム反対側の特急かいじ10号東京行が出発。(右に見えるのは乗って来た折り返しの高尾行211系)

E353系


5本目 中央本線 松本行(甲府 08:50 → 小淵沢 09:43)211系

211系
綺麗な山脈を肴に本日の1本目
新府駅付近から見えた富士山


通過待ち@日野春駅。

駅名標
駅から見えるのは甲斐駒ヶ岳?
特急あずさ3号通過


日野春からは10分程度で小淵沢に到着。

駅名標

反対ホームには小海線が私を待っている。

キハ110系2両編成

乗り継ぎ時間が24分程あったので小淵沢駅を少々散策してみる。

駅そば発見!

丸政
紅生姜天そばと鳥炊き込みご飯の🍙

出汁つゆは少し優しめ。そば麺は特別な特徴なし。紅生姜の天ぷらは美味しかったが、少し硬いのでつゆに浸しながら食べると旨い。🍙はお持ち帰り。

改札口

駅の周りには何もないが、駅舎は木目調でとても素敵。あまりゆっくりだと席が無くなるのでそろそろ小海線ホームに向かう。

6本目 小海線 小諸行(小淵沢 10:07 → 小諸 12:16)キハ110系

駅名標
キハ110系先頭車両

さあ、前述の通りこれからJR最高標高の路線を走り抜ける。小淵沢駅の標高が886.7m、これから一気に500m程標高を上げて行く。

そば屋で購入した🍙とお茶


甲斐駒ヶ岳?

清里駅。ここと野辺山駅の間に最高地点がある。

駅名標
JR鉄道最高地点 標高1,375m
野辺山駅 駅名標 標高1,345m

この辺りは関東では有名な高原レタスの一大生産地。吾妻線の嬬恋村は高原キャベツが有名。レタスの長野にキャベツの群馬である。

夏に向けて作付準備中


小海線は最高地点を過ぎると緩やかに下って行く。そしてここからは基本的に千曲川沿いを走る。千曲川はご存知の通り信濃川であり、長野県内が千曲川、新潟県に入ると信濃川に名前が変わる。信濃の国とは長野県のこと。信濃人が自分の所の川を信濃川と呼ぶわけもなく、くねくね曲がる大河を千曲川と名付けたのは自然だろう。逆に越後(新潟)の人からすれば千曲川は信濃から流れてくる大河なので信濃川。あまり詳しく調べてはいないが、この解釈で一人勝手に納得している。

千曲川
雪解け水なのか水量は多い

そして小海駅。この路線の由来?

駅名標

勘違いしてしまい写真を撮り忘れたのだが、4つ先の「海瀬駅」が「日本一海から遠い駅」なのだとか。新潟県糸魚川市の海岸線から112.77kmの地点である。私のように何も知らなければ北海道にありそうだと思ってしまいがちだが、単純に陸地でもやはりこの海瀬駅の近くにある佐久市の山の中が一番遠いとのこと。信州、恐るべし。

小海線を更に小諸方面に進むと佐久平駅がある。ここは北陸新幹線との接続があり、全国でも珍しい新幹線が地上・在来線が高架を通る駅である。近くにはイオンモールがあったりする。乗客もここで大勢降りて行った。

みどりの三角の下が北陸新幹線の線路とホーム


小諸駅到着。

駅ホームにあった高原列車の旅の看板
お疲れ様
ゾロ目


小諸駅からは三セクのしなの鉄道になる。4分後の乗り継ぎ列車があったが、次の軽井沢ではバス移動になり、急いでも同じバスなので一本やり過ごして小諸駅を散策することにした。

駅舎
改札口

駅中にあったカフェバー「E'cuveこもろ」にて小諸市唯一の酒造会社「大塚酒造」の銘柄 浅間獄の純米酒をワイングラスで頂く。

浅間獄 純米酒

第三セクター鉄道(三セク)の成り立ちには色々あるが、多くの場合国鉄がJRとして民営化し、収益を確保する必要が発生したにも関わらず利用者激減に伴い廃線となる、或いは新幹線の開業に伴いJRとしては運営・維持のメリットが軽減してしまう在来線などを第三セクター方式で設立された会社が運営する鉄道のことである。そしてこの三セク鉄道には鉄印なるものがある。私が収集している御船印の鉄道版で全国の三セク鉄道企業が協力してイベント化しているのだが、現在40社強が参加している。存在は前から知っていたが、私の性格だと始めたらハマってしまうので躊躇していた。しかし今回、小諸駅で販売しているのを見てしまい、一度は通り過ぎたものの、やはり戻って買ってしまった。初鉄印なので鉄印帳も併せて購入。これからの乗り鉄旅のふり幅が広がった感があるが俺、大丈夫か?沼にハマってしまったのでは?

鉄印帳としなの鉄道の鉄印

余談だが、北陸新幹線の軽井沢~上田間は現在、先程通過して来た佐久平に大きく迂回する形で線路が敷かれている。本当なら信越本線沿いの小諸経由が自然なのだが、どうやら小諸駅の裏にある「小諸城址 懐古園」の敷地と干渉してしまうのでルート変更されたようだ。この小諸城は戦国時代には武田軍の東信州経営の拠点だったそうである。地元民の愛着も強かったのであろう。

閑話休題

さて、初しなの鉄道である。

7本目 しなの鉄道 軽井沢行(小諸 12:52 → 軽井沢 13:17)SR1系300番台

SR1系300番台

昔懐かしの115系に乗れるかと期待していたが、来たのは最新鋭のSR1系300番台。とても素晴らしいロングシート車両だった。

しなの鉄道は元信越本線、当たり前だが線路は複線で直進性もあり、立派な路線である。その昔は国鉄やJRの特急列車がここを走っていたのだろう。

進行方向左側には浅間山?

軽井沢到着。ここから先、横川までの在来線はもうない。碓氷峠越えがあまりにも過酷だったので新幹線がある現在ではバスに置き換わってしまった。しかしながら、ここ軽井沢駅と横川駅には当時の記憶を色濃く残す展示品が数多く見られる。

車止めがある1番線
右には常設展示されているEF63型機関車
EF63型の説明 脅威の最大66.7‰

勾配(傾斜)を表すのによく‰(パーミル)を使う。これは1000m(1km)ごとに何メートル標高が変わるかを表している。碓氷峠は脅威の最大66.7‰。日本全国急勾配路線が数あれど、ここがJRでは過去最大勾配だったと思う。因みに、他の路線では大きく迂回したり、ループしたり、スイッチバックしたり、最近ではトンネルを掘ったりして急勾配を克服しているが、碓氷峠では地形的に他の手段が取れなかったものと推察する。因みに北陸新幹線は長いトンネルで勾配を滑らかにしているが、それでも下り勾配はかなり急なので、E7系には特殊なブレーキが使われているとの話である。

アプト式

2本のレールの間にある歯のついたレールを機関車の歯車で引っ掛けながら登って行く。この方式だと確実に峠越えができるのだが、多分スピードの問題だと思うが輸送量の限界点が見え、後の機関車増結方式(粘着運転方式)に改善され、EF63型機関車等を増結して峠越えを行うようになった模様。

ラックレールを3つ使う碓氷峠仕様のアプト式鉄道
アプト式鉄道の説明

こちらはマルチタイタンパー。主に線路の歪み等を修復するための機械。車輪があり、線路の上を自走できる。

マルチタイタンパーの説明
マルチタイタンパー正面


乗り継ぎバスの時間までまだ一時間弱あるので軽井沢駅を散策しながらここで昼食とする。先ずは旧駅舎。

駅名標
旧駅舎


こちらが新しい現在の駅舎。写っているのは3階部分のみ。とても立派な駅舎である。

北口


こちらは南口。出たところに巨大アウトレットモールが出現。店も人も車も沢山!!

軽井沢・プリンス ショッピングプラザ

人混みは避けて南口から見るだけにし、もう一度コンコースに戻る。

昼食はここ、「しなの屋」そばにする。またそばだが、好きだしコスパが良いので乗り鉄旅では本当にお世話になる。

しなの屋

さ山菜そばを注文。つゆは小淵沢どうよう、関東風ながら優しめの味。山菜は普通に美味しい。凄かったのはそば麺である。店内には「当店のそばは生そば一から茹でるので少々時間が掛かります」と書いてあった通り、そば麺は絶品。冷たいそばが無かったのが残念だが、今の所そば麺ではNo.1である。

山菜そば

そば屋の一角には横川に本店がある荻野屋の「峠の釜めし」も売ってたので勿論購入。

峠荻野屋の売店

そろそろ良い頃合いなのでバス停に向かう。バスは基本北口にターミナルが設置してある。


8本目 JRバス関東 横川行直行便(軽井沢駅 14:20 → 横川駅 14:54)

バス到着
5番線から乗車
本日3本目

碓氷峠をグングン下り、定刻通りに横川駅到着。

横川駅前バス停
駅舎
駅舎の目の前にある「元祖 峠の釜めし」おぎのや本店

ホーム内にはこちらもアプト式の模型。

模型
駅名標
反対ホームの駅名標


9本目 信越本線 高崎行(横川 15:10 → 高崎 15:41) 211系

211系入線


約30分で高崎到着。

高崎駅到着
駅舎

私は高崎駅が好きだ。理由は良く分からないがターミナル駅としての規模も大きく、東北・北陸の玄関口であり、関東平野の端であることなどが理由なのかもしれない。乗り入れ路線も私鉄の上信電鉄の上信線、新幹線は北陸新幹線上越新幹線が高崎から分岐する。在来線も北陸方面の信越本線、越後方面の上越線、湘南新宿ラインと上野東京ラインの列車がある高崎線、八王子方面への非電化区間がまだ残る八高線、群馬県に横串を刺すような両毛線、そして渋川から群馬の山奥に分け入る吾妻線等がある。お土産にはみんな大好きガトーフェスタハラダのラスクがあるし、だるまも居る。兎に角、楽しい駅である。


10本目 高崎線(湘南新宿ライン) 小田原行(高崎 16:11 → 横浜 18:31) E231系

特に考えもなしに宇都宮線や高崎線で帰路に着く時は高い確率で上野東京ラインになるので一度、湘南新宿ラインで帰りたいと思っていた。特に今回もグリーン車を使うので多少混んでいても問題ないだろうと考えていたが、私の予想は甘かったようだ。

E231系のグリーン車
車内はまだ空いている
本日4本目

流石に高崎駅ではスカスカだったグリーン車だが途中駅でドンドン乗ってくる。私の隣の席には私が下車した横浜駅に着くまでに5人が入れ替わっていった。もの凄く混んでいたが、コースとしても上野東京ラインより遠回りのようだし、利用客が多いのも近年の首都圏における人口増加が著しい街や住宅地区を繋いでいるのだと思う。一度通しで乗ってみたかっただけなので、今後は極力上野東京ラインを狙って乗るようになるだろう。

横浜駅到着(画像ブレブレ)

横浜駅では湘南新宿ラインと横須賀線のホームは一緒なので、混みこみの湘南新宿ラインを降り、後続の横須賀線に乗り換える。


11本目 横須賀線 久里浜行(横浜 18:26 → 久里浜 19:25) E217系

E217系グリーン車

E235系を期待したが、古いE217系。しかし、何時まで乗れるか分からないので文句は言うまい。

予想通りガラガラのグリーン車
逗子で4両切り離した後、久里浜到着!
夜の久里浜駅に戻って来た


今回もバスを含めて11本乗り継いだ。天候にも恵まれ、乗り鉄旅としては良い一日だったと思う。特に小海線は楽しかった。気動車路線はいつもワクワク感があり、発見も多いので愉快である。


今回の戦利品

ラスク、イチゴ、峠の釜めし、牛弁当と鉄印帳
峠の釜めし
鉄印帳


以上、小海線の旅でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

生きて帰還できれば次は関西方面になる予定です。乞うご期待!



鉄印帳、沼ったかな。。。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?