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伊豆大島釣行 2023年3月

こんにちは。アラ還磯釣り師のホタテマンです。

今回は先日訪問した伊豆大島での釣行記です。伊豆大島釣行はかれこれ4年ほどになります。多い年は年間2桁以上訪問してます。私の磯釣りにおけるホームグランドと言っても過言ではありません。そんな伊豆大島ですが、結論から言うと今回の釣行結果は歴代ワースト記録更新です。よって、あまり釣りに関しては参考にならない内容だと思いますが良かったら最後まで読んでください。

さて、何故伊豆大島なのかですがいくつかの理由があります。

① アクセスが良い:伊豆大島へのアクセスは大きく2つあります。東海汽船が運用する大型船、或いはジェット船による海からのアプローチ。もう一つは飛行機です。

飛行機は調布空港から新中央航空のプロペラ機が定期運航しています。1日2便往復しており、運賃は片道1万2千円です。私が住む三浦半島からだと調布空港まで行くのが大変で、また磯釣りは道具が多いので追加料金があったりと、全く使い勝手が悪くまだ一度も乗ったことがありません。

残りは船なのですが、東海汽船は東京の竹芝桟橋から伊豆諸島を結ぶ旅客船を運営しています。大型船は北側の伊豆大島~神津島を結ぶサルビア丸と南側の三宅島~八丈島を結ぶ橘丸の2隻があります。更にジェット船(ボーイング929型)がサルビア丸と同じ航路をカバーしています。伊豆大島へはサルビア丸かジェット船になりますが、ジェット船は熱海~伊豆大島航路や久里浜や館山を経由する航路等があります。久里浜経由は通常土日のみですが、椿祭りが行われる3月と年末年始は毎日運航します。この久里浜便がものすごく便利で、我が家から車で10分程度で港に着くことから私の場合はこのコースほぼ一択です。

過去には3月以外で平日から行きたい時に熱海から乗ったことが数回ありますが(熱海便は毎日運航)、電車で熱海駅まで行き、更にそこからバスに乗って熱海港まで行くプロセスの費用対効果があまりにも悪いので今は検討外です。竹芝桟橋からはジェット船が毎日出ていますが、こちらも費用対効果があまりよくないのと、それ以上に人が多いJR浜松町駅から竹芝桟橋まで釣り道具を引っ張って歩くのもいやなので一度も使ったことがありません。いや、違いますね。もっといやなのが都内の電車に釣り具を積み込んで乗ることです。熱海経由の時の東海道線も時間帯によっては混みますのが、都内は人波をかき分けて移動している都会人の中を大きな荷物を引っ張りながら電車の乗降をするのが嫌なのです。

大型船も週末は横浜の大桟橋経由便があるので数回使ったことがありますが、ジェット船より時間が掛かるのと大桟橋までのアクセスが大変で、更に自宅目の前を通過する切なさがいやで、あまり興味ありません。

色々書きましたが、自宅から10分で久里浜港、そこからジェット船1時間で伊豆大島、船の乗り降りや諸手続きが30分、更に港からレンタカーに荷物を積み込み一番近いポイントまでの移動時間20分と計算すると、なんと伊豆大島釣行の自宅からポイントまでの最短時間は約2時間となり、タイパ最強です。

アクセスが良すぎます!


② 釣り人が少ない:これは主観的になりますが、カーフェリーでのアクセスが無い伊豆大島なので、上記2系統しかアクセス方法がありません。船だとどんなに混んでいても絶対上限人数があるので、我が三浦半島のように首都圏から湯水のように人が流れ込むようなことがなく、ポイントも多いのでかなり静かな釣りが出来ます。実際、今まで伊豆大島で同行者以外と波止場以外で竿を並べて釣りをしたことがありません。これは同時に場荒れも少ないということになりますので必然的に魚影も濃いということです。私は性格的に他人の釣果が気になってしまうタイプなので単独釣行は釣りと真摯に向き合えるのが好きです。

③ 島なので必ず風裏がある:釣りをする場合、特に磯釣りの上物と呼ばれるタイプの釣りだと向かい風は大敵です。仕掛けは飛ばない、コマセ(撒き餌)も飛ばない、仕掛けは戻される、波しぶきが飛んでくる等、良いことがありません。逆に磯場は崖下にある場合が多いので追い風(風裏)だと風が緩かったり、かなり強くても背中に当たるのであまり気にならなかったりと有利です。伊豆大島は島全体に良好な磯があるのでどの方向からの風でもどこかしら風裏を見つけることが出来ます。よって、船が欠航しない限りにおいてはいつもあまり躊躇せずに伊豆大島釣行を決行します。(雨だと中止も考えます。)今回も2泊3日で二日目は丸一日雨でしたが、釣りはその前後で十分出来ました。

④ 魚種が豊富:伊豆大島は大きな島なのですが、太平洋に浮かぶ島なので半島に比べると直ぐ沖合を黒潮が流れたりして磯からでもかなりの大物が狙えます。実際、地元の有名な釣り師が有名な磯からマグロを釣っていたりして、回遊魚も回って来たりするのでタイミングが合うと大フィーバーにります。要するに夢があるということです。


まあ、他にも色々ありますが、このような理由で私は伊豆大島の虜になっている次第です。


さて、今回の釣行です。金~日の2泊3日で釣行して来ました。今は3月の椿祭りシーズン、久里浜港から毎日1往復ジェット船が出ているのでこの手が使えました。

着いてからはいつもの通りレンタカー(釣り専用の軽バン)を借りて移動します。宿には泊まらず車中泊です。その理由は費用面もありますが、私は主に夜釣り派なので夕食やお風呂の時間制限のある宿が使いづらいからです。勿論、私のような人間の為の釣り宿もあるのですが、所詮気楽な一人釣行、車中泊で十分となり最近はほとんどこのパターンです。



片側に荷物を寄せ、反対側に寝床を作ります。


今回は午前9時40分久里浜発のジェット船に乗り、午前10時40分に岡田港到着。伊豆大島はこの岡田港と元町港の二つの旅客船ターミナル埠頭がありますが、最近は天候等の特殊な理由がない限り主に岡田港が出帆港です。

到着後、荷物をばらし、レンタカーに積んで先ずは食料と寝床用の段ボールをゲットします。伊豆大島にはスーパーが何軒かありますが、最近は主に大島空港(東京大島かめりあ空港)近くの大島ストアか、元町にある「べにや」を利用しています。べにやはふつうにクサヤが売ってたり、季節になると島唐辛子が売ってたりするのでいつも必ずチェックします。今回も両方訪れました。

大島ストアでお弁当を2個と飲料水系を購入、外に置いてある段ボールを三つゲットして南に向かいました。島の南側である差木地や波浮エリアはポイントとしては優秀なのですが、南からのウネリがあると直ぐに磯が波を被るので注意が必要です。この日は北風だったので南はOK、後はウネリだけですが、べた凪まではなくとも、十分釣りが出来る環境でしたので差木地にあるクサツグと言うポイントに入りました。時刻は確か12時半ごろ、釣り開始前に先程購入した弁当を食べながら波の状況を観察しつつ、安全に配慮してから入磯です。

ポイントの写真は撮り忘れましたが、ワンドを南西側に向いた方向に釣り座があり、右手の沖よりに磯があるので西からのウネリはここで割れてサラシになって自分のポイントに流れる来るので安全なポイントです。海の雰囲気も良く、期待に胸を膨らませて釣りを開始しましたが、どうにも魚の反応がありません。あの手この手で深場を狙い、やっとの思いで釣りあげたメインターゲットのメジナも手の平サイズがポツリ、ポツリと釣れるだけ。この日の予報は夜から雨だったので午後2時頃にはかなり雲が厚くなってきており、気温も下がってきました。更に風向きが変わり私のポイントからは完全に向かい風になってしまったので、3時間程度で撤収しました。この時持ち帰ったのは25センチ程度のアカハタ1匹のみです。少し小ぶりでしたが苦戦を予想してお土産確保としました。

移動先は夜釣りを予定している島の北側の野田浜方面。途中にある万立には既に先行者が入っていたので、更に北寄りの野田浜公園近くの焼き場と言うポイントに入りました。ここは多分その昔、火葬場だったのではと思いますので夜釣りの時は色々と思いがめぐってしまいますが、私はもう慣れました。ここでは夕マズメのゴールデンタイムまで頑張りましたが、全く反応なし。2時間程度で撤収です。

当日の潮位は午後8時の干潮だったので、車で1時間ほど休憩し、8時過ぎに万立をチェック。予想通り先行者は撤退済み。早速準備して入磯しました。

期待大でしたが、予想に反してほぼ無反応。30分後にもぞもぞと言うアタリがあり、あわせてみると重い引き。ゆっくりやり取りして最後にごぼう抜きにすると35センチ程度のオジサン(ホウライヒメジ)が釣れました。ホウライヒメジも通常群れでいるので期待が膨らみましたが、その後は無反応。唯一アタリはハタンポと思われるおちょくりアタリのみ。結果的に10時頃には本格的に雨になって来たので撤収しました。

この後、翌土曜日の夕方まで雨が続き、釣りは出来させんでしたので車中泊の後、土曜日の午前中は温泉に行きました。

愛らんどセンター御神火温泉


こちらの施設は710円で温泉に入れます。泉質は ナトリウム・カルシウムなので少ししょっぱいです。やはり海に近い温泉はこのパターンが多い気がします。

通常、大きな座敷の休憩室でゆっくり休むのですが、朝一で入港したサルビア丸で来島してきたと思われる学生の団体に占拠されており、座る所もありませんでした。彼らも雨で何処にも行けなかったのでしょう。私の予想ですが、大概観光スポットとして三原山に行くのですが、この雨では視界ゼロなので中止になり、時間を潰していたのだと思います。


左下はマラソンのQちゃんとサイン入りのランニングシューズ。


以前はQちゃんの展示のみでしたが、いつの間にか色々と増えてました。ここ伊豆大島は高橋選手が現役時代に冬場の練習地として通っていたそうです。


お風呂の次は食料の調達です。昨日、大島ストアで調達した二つの弁当は完食済なので、今度はべにやに向かいます。でもその前に良く利用する食堂「大将」のお弁当を2個ゲット。後ほどお見せします。

べにやでも弁当と野菜不足を心配して野菜ジュースを買いました。


チキンカレーと野菜ジュース、デザートに甘いパン

野菜ジュースはステルス値上げでしょうか?ボトルの高さは1リットルと同じなのですが、奥行きが薄くなっており740gしかありませんでした。(㎖でない所が怪しい!)

食後も特にやることもないので、また寝ました。

そして来ました2日目の夜。予報通り雨も上がり、風は依然強いですが何とかなりそうだったので午後9時頃から再度万立にチャレンジ。入磯後15分でまたオジサンをゲット。前日よりやや小ぶりの32センチ程度でしたが、幸先が良かったので期待大です。しかしながら、その後は前日同様うんともすんとも言わず、とうとう午前0時頃に撤収。途方に暮れながら冷やかしのつもりで岡田港に移動。流石に遅い時間帯だったので5~6人の若者グループと若い釣りカップルのみでした。いつもは先端の灯台裏手にあるテトラポッドの端辺りが暗くてメジナの実績も高いことから攻めるのですが、聞いてみたらサバが回っているとのことだったので少し湾奥寄りの常夜灯の下に駐車。海を覗くとサバの群れが水面直下を行ったり来たりして何かを食べています。早速仕掛けのタナを超浅くして仕掛けを投入しつつ、コマセを打ちましたが、コマセにはほとんど反応しません。それでも群れが私の仕掛けを通過すると針の光に反応しているのか、食ってきました。

釣れたのは40センチ超の大型サバ(ゴマサバ)です。こんなのを10本も釣れば良いお土産になると思い一所懸命頑張りましたが、次のアタリはスレ掛かり。魚が大きいので暴れている内に身切れしてバラシました。気を取り直して再トライするとまた掛かりました。今度は口だったので無事に取り込み成功。大きさは38センチ程度でした。

このまま続くかと思いましたが、その後群れはどんどん小さくなり、1時間後には何処かに行ってしまいました。それでも粘ったのですが、午前3時頃には疲れてしまい、撤収しました。これにて二日目の夜も終了です。

起きたら既に朝の7時。この二日間で魚さんのヤル気ゼロを思いっきり味わっていたので焦ることもなく、ジェット船が出る午後3時半までどうしようか考えましたが、兎に角、遠出しても良いことは無さそうだったので昨日入った焼き場で消化試合となりました。

あまりの貧果に写真を撮るのも忘れていたのでここから少し写真を撮り出しました。


焼き場到着


メインポイント

見た目はいい感じなんですけどねぇ。


ポイントから南側

いい感じにサラシも出てて、まだ風が残ってましたが何とかなりそうな雰囲気はあるのですが。。。

ここでは結果的に思いっきり深場を攻めてベラ2匹のみでした。魚は少し見えるのですが、全くヤル気はなく、私の仕掛けも素通り。コマセにも乱舞することなく撃沈でした。不思議だったのが夜のハタンポ以外のエサ取りの存在が皆無だったことです。本当に小さな仔魚はいたのですが、その他の存在は確認できませんでした。

結果的にここでも頑張りましたが11時頃には心が折れてしまい今回の釣行の最終納竿となりました。

納竿後、片付けや昼食等を取る為に直ぐ近くの野田浜に移動。


公園の端っこの好きな駐車スポット


駐車場所から見て左側の公園エリア。奥の方にカップルで鳴らす鐘がみえます


直ぐ後ろにはトイレ

このトイレには冷水のみですが、シャワーもあるので暖かい時期は温泉にも入らずにここで済ませてます。


ランチは大将の弁当

弁当の右上に見える黒いのは島唐辛子を使った辛子味噌。自分でも作れそうなのでレシピを探して今度作ってみます。


ジェット船の結

この方角だと岡田港発熱海行きだと思いますが、シーズンになると伊東経由とかが出るのでもしかしたらそちらに寄るかもです。

全くの余談ですが、このセブンアイランド結は2020年に就航した新造船です。その前にはセブンアイランド虹が居ましたが、東海汽船のジェット船フリートは4隻体制のようで、虹は川崎重工JPSに売却された模様です。多分、オーバーホールして転売されるものと思われます。


サンフラワー

普段見ない船なのでアプリで確認した所、大洗行きの「ふらの」でした。定期航路ではなく、メンテナンスの帰りでしょうか。


レンタカーを岡田港で返却し、時間があったのでターミナルをプラプラしました。

伊豆大島はジオパーク推し



夕方の出港ラッシュ

一番奥に見えるのが大型船サルビア丸(午後2時半出港、横浜経由東京行)。その手前のこちらを向いているジェット船がセブンアイランド友(午後3時10分発、館山経由東京行)、その手前の赤いのがセブンアイランド愛(午後3時10分発、東京直行便)です。私の乗ったセブンアイランド大漁(午後3時半発、久里浜経由東京行)はまだ入港してません。

余談ですが、今回久里浜からの往復は両方ともセブンアイランド大漁でした。名前からして好釣果を期待したのですが名前負けしてしまいました。

そして出航20分前に私が乗る大漁が入港してきました。東京からの便なので日曜日ってこともあり乗客は少ないかなと思いましたが、予想に反して満席でした。


セブンアイランド大漁


久里浜港到着

これにて今回の旅は終了です。少しですが、お土産の魚がありますのでここからは簡単な調理編です。


今回の釣果。オジサン2、アカハタ1、ゴマサバ2

赤い魚は一夜干しです。


鱗を取った状態


開いて一夜干し用に塩水に一時間漬けます


干物処理中

後は適度に干せたら完了です。今回は捌いた夜は外にだしましたが、まだ乾ききってなかったので延長干しですが、外だと気温が高くなり過ぎなので日中は室内で陰干し。夜に再度外に出し、翌朝に取り込みました。

干しものは焼いて食べるので冷凍保存しても味は落ちません。


次は〆鯖です。こちらは三枚におろした身を先ずは砂糖にまぶして冷蔵庫で1時間熟成。水洗いして水気を拭き取ったら今度は塩をまぶして冷蔵庫で1時間熟成。また水洗いして水気を拭き取ったらひたひたになるまでお酢を容器に入れて更に1時間冷蔵庫で熟成。この時の時間によってお好みの酢〆調整が可能です。

熟成後水分を拭き取って腹骨をすき取り、血合い骨を骨抜きで抜き取ったらラップして冷凍庫で48時間保存。これはアニサキス対策です。

冷凍処理中の〆鯖

後は冷蔵庫で自然解凍したものを食べる前にラップを外し、手で皮を引き剥がしたら、好みの厚さに切り付けて盛り付ければ完成です。



冷凍庫にて48時間凍らせた後に冷蔵庫で自然解凍させたサバ


皮はこのタイミングで剥がす


手で簡単に剥がせます。ポイントは背中の方からゆっくり剥がすこと


切り付けて、盛り付ければ完成!


手間は若干掛かりますが、こちらも冷凍保管が出来るので大量に保存するには適しています。


以上、伊豆大島釣行記でした。次回は好釣果報告が出来るよう頑張ります。

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