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第23回イベントレポート『倒木撤去、ドライバー造作』

 9月15日、水曜日。

 しっとりと優しい雨上がりの恩方の森で、山の手入れを実施しました。

 森の入り口では彼岸花が咲き始めています。

 秋の七草のひとつ、フジバカマも花を開き始めました。

 次回9/25のイベントの時には、ちょうど見頃を迎えるでしょうか?

 そろそろアサギマダラも、この森を通過する季節です。たくさん立ち寄ってくれたらいいなー。

 ひと足先にやってきたコアオハナムグリさん。

 秋の花々に囲まれて、朝のチェックイン。

 一晩中降り続いていた雨が、開始と同時にピタリと止んで、晴れ間が差して来ました!

 今日は沢の水が増えているのを想定して、上の作業道から、斜面の手入れをしながら沢まで降る予定です。

 と、山道を登り始めた途端に立ち往生!

 折れて落ちた枝が、行く手を通せんぼしてて、車ではこれ以上先に進めません。

 さっそく作業開始です。

 折れ枝を捌いてる間に、他のメンバーは足掛かりを作りながら上の斜面に入り、トラバースして枝を置くところまで進みます。

 皆んな何度も参加してるから要領も心得てて、手分けして無駄の無い連携プレー!

 基本通りに足掛かりをつくります。

 こんな時に何も言わなくても、まず最初に炭を入れたレジ袋を用意してくれている頼もしいAさん。

 昨夜の雨は何処に行ったのか?、、斜面の土はパサパサですぐに崩れちゃう!

 足掛かりを深めに掘って、不安定な所を少し転圧しました。

 たこです。初登場です。

 ツルハシも初登場!

 硬い斜面につくる足掛かりも、大地の呼吸口になります。

 捌いた折れ枝を活用して、崩れやすそうな所に土留めにもなる〝しがらみ〟を作ります。

 トラバースして来た道にも炭と落ち葉を入れておきます。

 作業道の山側に積もっていた土砂も掘って、炭と有機物を入れました。

 普段は通りがかりに眺めていた斜面ですが、スッキリしているように見えても、中に入ってみると未だまだ地面が元気になっていないことが良く分かりました。

 「手を入れてあげなければいけない場所だって、落木が教えてくれたんだねぇ~」

 と、参加者のKさん。

 ただ、落枝を片付けるだけなら一瞬で終わるかも知れないけれど、こんな時に、森からのメッセージだと受け取って、会の皆んなで時間はかかっても丁寧な仕事が出来たことをとても嬉しく思いました。

 ↑ 午前中のアフター。

 お昼は森のウッドデッキで取ることにしました。

 木漏れ日が心地良い!

 まったりと、ランチタイム♪

 まったりついでに、食後のティータイム♫

 元祖?!、、、、あっちゃんの野点てならぬ〝森点て〟。

 参加者のYさんは、静岡県牧之原市で竹林整備の活動もされていて、そこには耕作放棄された茶畑もあるとかで、いつか抹茶も作って茶室も建てたいと考えていた矢先だったそうで興味津々でした!

 午後からはいよいよ、道の上から斜面に入ります。
 先月、階段を作った場所からずっと上の、コナラの森の前で集合写真。

 ※ ホタルの会は、公益社団法人 国土緑化推進機構様の支援を受けて活動しています。

 ※ 今年からは、一般財団法人 セブンーイレブン記念財団様の助成もいただきました。

 斜面を降り始めてしばらく進むと半倒木がありました。

 少しでも早く土に還れるように、地面に寝かせます。

 数回の参加で、すっかり造作の仕方をマスターしたYさん。お願いするより先に、やって欲しいことを始めてくれてます、スゴい!!

 あっという間に片付きました!

 降りるにつれて、土の状態が悪くなってるのが足元からも感じられます。

 実は、この〝感じ〟が、とっても大切。

 見たり聞いたりするだけでは分からない、、、実際に自分の足で山に入ってみると、足の裏の感覚がどんどん高まって来るのを感じます。

 感じたら、ちょっとだけでも手を入れたい。

 〝森の鍼灸師〟こと、Mさんに、簡単に出来る造作の仕方を教わりました!

 斜面の一部で土が露出してる所です。

 貫通ドライバーを垂直に刺します。

 固くて入らなくなったらハンマーで叩きます。

 グリグリと穴を広げます。

 その穴に炭を入れます。

 落ち葉や小枝を差し込みます。

 完成。水と空気の通り道が一つ出来ました。

 この穴がきっかけとなって、さらに深く、そして周りにも、地面の中の空洞が広がり始めるんです。

 人間が出来る、ささやかな自然の営みのお手伝いです。

 別に〝貫通ドライバー ツールメイト 350mm 焼き入り〟でなくても構いません。
 今回、Yさんは使えなくなったラチェットを土中環境改善用に自分で研いで改良して持って来てくれました。素晴らし過ぎます。

 山の斜面の改善をしながら、無事に沢まで到着しました。

 アンコールに応えて、再び抹茶をいただきながら、今日一日を振り返りました。

   ♡   ♡   ♡   ♡

**◎ 参加された方々の声 **

♡ Y.Mさん(男性)

 「何回か継続して参加し、知ってる景色が増えてきて、楽しさが増してきました。

 やってることが山の改善に繋がってるということが分かって来て、指示がなくても自分からスムーズに動けるようになりました。

 人が入ってない所は足元が崩れやすかったり土地が荒れているのも感じられ、手を入れる必要があるというのも見えてきました」

♡ A.Hさん(女性)

 「この森に来なかったら皆んなと会えなかったから、繋がりの大切さを感じました。

 一緒に作業し、一緒に汗をかき、色んな話も出来て、、、、自分が一歩踏み出して行動出来たことが良かったんだと思いました」

♡ K.Nさん(女性)

 「参加3回目にして、初めてとても良い天気に恵まれ、暑すぎず、もちろん寒くもなく、沢には水が流れていて、いっぱい活動が出来て、本当に楽しかったです。今回は、山に貢献出来たと思いました。

 「森っていいな」と心から満喫し、全身のエネルギーチャージが出来ました」

♡ M.Hさん(女性)

 「今日はお昼の抹茶が美味しかった!

 Y君から静岡県の竹の話しとかを聞けて、ここがネットワークが繋がっていく場になってて、その結果、着実に森が良くなってくのも感じる。

 ホタルの会が、こういう活動が全国に広がる〝足掛かり〟になってると感じられて良かった」

 参加していただいた皆さま、本当に一日お楽しみ様でした。

 ホタルさん、そして活動に興味を持たれた方、是非一度、森に来てくださいネ!!


◎ 現時点で決まっている今後の予定は、

9/25(土)、
10/11(月)、
10/21(木)
10/23(土)

です。

11月以降の予定は決まり次第お伝えしますが、ご希望する日時・曜日等ございましたら、どうぞ気軽にご連絡ください。

 一人でも多くの方のご参加を心よりお待ちしております。

〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜

 『枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会』は、任意団体です。公益社団法人 国土緑化推進機構の支援を受け、緑の募金事業として活動して参ります。

緑の募金シンボルマーク_文字緑

 さらに2021年4月からは、一般財団法人 セブンーイレブン記念財団様の〝2021年度環境市民活動助成〟の助成を受け、活動を推進していくことになりました。

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