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第59回イベントレポート『流されて、乾き切った肌には内側へ愛を注ぐのだ!』

2023年3月4日、快晴。

活動場所に向かう高尾駅北口バス停の近くでは、人知れずコブシの蕾が膨らみ始めていました。

次回の3/17(金)頃には花が開くかな?

春の暖かさが、身にも心にも沁みて来ます。
今日は総勢8名で沢の手入れに入り、前回の続きを進めました。

舞うように、動こう!

トラバースの小道づくりには、唐鍬が重宝します。
昔の人は山に入る時、鍬を一本担いでったと聞きましたが、その理由も実際やってみると理屈抜きで納得しました。

先を急ぐなら、直角に段を切りながら足場をしっかりつくってから歩を進めるだけでも山の改善に充分の効果がありますが、余裕があれば、山側を少し深めに掘って炭と枝葉を入れるとなお良いです。

後続の二人が仕上げてくれてる

本日の作業場所に到着。

ビフォー

さっそく作業開始。

長い間ずっと、雨のたびに上から流されて来た土砂が堆積していて足下はボロボロすぐに崩れてしまい、まるで森の中なのに砂丘にでもいるように体勢を維持できず、作業が難航します。

周辺の倒木を利用し、足場を作りながら少しずつ進みました。

トラバースする小道の上下にも手を入れます。

小道の上側には点穴を造作しました。

移植ゴテ1本で点穴づくり
近景

〝点穴〟の造作については、コチラを是非ご覧ください↓

歩きやすい小道が出来て来ました。

ふと気づいたのですが、、、

森の鍼灸師@みどりんは、ただ斜面に立つ時でも身体のバランスの取り方が実に安定してる!

普段は着物で生活してるせいか、身のこなし方のひとつ、造作してる時の所作一つにも洗練された美しさがある。
座る立つ歩く、何か物を取る、あるいは着替える仕事するなどの、古来からの日本人の暮らしの中には、そうした所作の機能的な美しさが溢れていたのだそうだ。疲れないと同時に鍛えられて健康を維持する動き方、、そんな日本人の大切な文化が失われはじめたのも、洋服に変わった頃からかなァー⁈、とのこと。
何かコツがあるの?と聞くと、

『舞うように、動こう!』

とのことなので、ホタルの会の造作の時に一度、〝森での動き方〟についてレクチャーして貰おうと考えています。

片手鍬は点穴づくりにも便利

トラバースの小道は、だいぶ伸びて来ました!

斜面の上から流れ落ち、今までは表層を走り出てしまっていた天の恵みの雨水が、このラインで、少しでも食い止められ、乾いた山肌から内へと、少しでも染み込んでくれることを願いました。

アフター

お昼ご飯を食べに、いったん山を下りる途中の、〝ほたるてらす〟でも改善の造作を施しました。

地形の変わり目の際(きわ)に溝を切り、

ベンチにもなる丸太を据えました。

ランチタイム♪

身体を動かした後の食事は格別おいしい。

今日はオーブと、座敷童子の話題で盛り上がりました!^_^

作業場所には殆ど顔を出さずに、一日お父さんと森の中を遊び回ってた男の子、たくさんある森の絵本や生きものの図鑑の中で何故かこの本が一番お気に召したようで手放さないので、特別にプレゼント致しました!

一日のふりかえり

作業を終えて一日を振り返り、今日の感想を分かち合いました。

参加された方々の声

♡ みっちゃん
「本日で2回目の参加です。まだ不慣れなのですが、先輩方の動きを見て、勉強させていただきました。『この道具、すごくいいなぁ』など見つめてました。またホームセンターで道具探しをする楽しみも増えました。
みなさんの素敵な笑顔と恩方の森に癒しとエネルギーを頂きました。我が子もご一緒させていただきまして、日頃ケータイばかりしている子が、今は前の日から森に行くのをとても楽しみにしています。
キラキラ太陽が降り注ぐ森の中で、のびのび過ごしている姿に、とても嬉しくなります。この活動に参加させていただき、心から感謝しております。これからも親子共々、よろしくお願いします♡」

♡ みどりん
「なんか、12月とか1月よりも今日の方が大地が凄い乾いてて、で、こないだのレポートとか見てても、水があった所がもう乾いてたって聞いてて、「春になってきてるのに何で乾くのかな?」と思っていて、、なんか、自分の身体も、そうなんです。2月になってからも乾いた感じがして、実際それが、てっちゃんに「芽吹きの時季で木が水を上げてるんだよ」と聞いて、「スゴイ!、なるほど!」と思って、やっぱ身体の中でも、そうやって人間も日々、新陳代謝してるとは言え春夏秋冬の身体ってあるから、そうゆうことなんだな、っていうのがとてもシックリ来て、ホントにまた、自分の身体で起こってることと森で実際に起こっていることとがリンクして理解できたのが大きな収穫でした。ほんと、森で起こっていることは、日本中の国民で起こってることと一緒だから、やっぱし本当に皆んな水が足りないので、患者さんもそうだし、来てない患者さんもそうだけど、乾ききっちゃってるっていうのが、それが色んな病気の原因なので、、。それと今日やった所、落ち葉はいっぱいあるのに手に取るとパリパリで、菌糸が全然ないから、あんなに栄養があるのに土になっていかない。それは私たちの肌も一緒で、乾いてて常在菌がいないから、保湿すればそん時は潤っても自分の潤いとは全く別だから、その辺もまた良く理解できて良かったです。『美肌講座』やりたいですね!
今日は久々に来れて、身体を動かせて、とても楽しかったです、ありがとうございました」

♡ ちーちゃん
「今年初めての参加だったんですけども、本当に久しぶりで、やっぱり気持ちがいいですねー!、身体全体も自然に動かせるし、でも何よりも、人が、来る人たちが素晴らしいなって毎回思っていて、会話しても、関心があることにしても、、それが一番うれしいです。ありがとうございました」

♡ ちかちゃん
「道が出来た!、っていうのが、達成感があってスゴい嬉しかったですね。ただ、手伝ってんだか足引っ張ってんだか分かんないってところが多々あったのでちょっと、、参加させて貰って、その場にいさせて貰って、てことが楽しかったです」

♡ てっちゃん
「皆さん、お楽しみ様でした!。今日はホント、やっと春に近づいて来たってカンジの心地いいあったかさの中でやれたのと、今日は滅茶苦茶いい光が入って来たっていう中で、それも皆んなが楽しんでいるからこそ、そういう空間が出来てるんだなァーっていうのが凄く分かったし、自分が思った以上に相当進んだ。それって、無我夢中になったというか、〝無〟になって全部忘れてっていう証拠でもあるし、なかなか、その時間ってやっぱ出来ない世の中でもあると思うから、土をイジったりというか、そうゆうことから無な時間って生まれるんだなと。そういう、そっから出て来る会話も楽しそうにしてるのと、途中からは皆んな無言で夢中で、無なんだけどそれを楽しんでるっていう時間が生まれるというのを見れて、やっぱり森っていう場所ってのは、人が入ってるっていうのと、森を豊かにしようという活動なので、それが森にも来た人たちにも伝わるのを見れて、一日楽しい時間でした」

主催者ふりかえり

「この活動を始めて約4年、、、〝いったい何故、沢の水は枯れてしまったんだろう?〟と、いつも自分に山に問いかけて来た。
ある本によると、日本で水が不足し始めたのは、明治時代の『河川法』の制定(1896年)の時かららしい。その時から、土と水が分離されて国土の荒廃が進んで来たのだという。
だとすれば、水の涸れた沢を生んだのは国策の結果であり、それに歯向かうのは国家への反逆なのではと自嘲してしまいそうにもなる。
今日も進めたトラバースの小道づくりは、表層の流出を線で食い止める〝きっかけ〟になれば、と考えての造作だ。蟷螂の斧のように、小さなスコップ1本、手ぐわ一つを振るうことで、この道が、自然と人との共生に向かって大きくシフトをする道へ向かっていくことを改めて信じたいと思いました」

みどりの樹々の隙間から春の陽射し溢れて、
映り込んでいる光はオーブだろうか?
クリックすると、この時季にオススメの一曲♫

参加していただいた皆さま、本当に一日お楽しみ様でした。
ホタルさん、そして活動に興味を持たれた方は、是非一度、森に来てくださいネ!!

今後の活動予定

今年の年間活動期間は2022年7月から2023年6月末です。年度内で最初に参加する際に、年会費(または単日参加日)をお納め下さいますよう、お願い致します。
◎ 現時点で決まっている今後の予定は、

3/17 (金)トラバースの小道づくり、続き

です。4月以降の予定は決まり次第お伝えしますが、ご希望する日時・曜日等ございましたら、どうぞ気軽にご連絡ください。
一人でも多くの方のご参加を心よりお待ちしております。

協力感謝

『枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会』は、任意団体です。

公益社団法人 国土緑化推進機構様による緑の募金事業の支援を受けています。

一般財団法人セブンーイレブン記念財団様の〝環境市民活動助成〟を受けています。

支援ありがとうございます。


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