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第9回イベントレポート『しがらみ造作・水生昆虫観察』

2020年10月31日
涸れていた沢が蘇る兆しを見せ始めています。
ホタルの会の活動開始から10ヶ月、今回は皆んなで手を入れた来た効果を感じられる、嬉しい発見がありました!

一日の活動の様子をレポートします。

今日の恩方の森は、秋らしい深い青空で私たちを迎えてくれました。
このところ雨が多かったので、小春日和の嬉しさもひとしお。
参加者の一人は千葉県から、GO TOトラベルを利用して泊まりがけで来たそうです。ポイント合わせたら宿泊費は55円の出費だけだったと嬉しそうな朝の笑顔から一日がスタートしました。

今回は山の上から、斜面を降りて沢に入りました。

降っていく斜面はゆるやかな谷間で、水はありませんが沢の支流のように見えます。
雨の水が流れ出た跡も見受けられます。
土中環境が良くないのか、倒木があちこちに横たわっていました。

立っている木にもツタの仲間が巻きついています。枯らすためです。
長い年月をかけて、植え過ぎ混み過ぎた木を枯らし、朽ちさせ、体積した土砂とともに大雨の時に流して、本来の地形を取り戻そうとしている、そんな大いなる自然の営みを感じて圧倒されます。

でも、この場所、手を入れて整えたら、とっても美しい沢になりそう、、、、絶対にホタルの名所になりそうな予感がしてワクワクしました!

眼下に沢が見えて来ました。
あれ?!、、、、なんかキラキラしてる。
しばらく雨が降ってないから、いつもならカラカラに乾いてるハズなのに、、、、

急いで降りてみました。

確かに水が流れてる!
「水が流れてるのを初めて見ました!」
「これって、沢が復活したってことじゃないですか?!、来年はホタルが飛ぶんじゃないですか?!」
と、無邪気にはしゃぐオトナたちです。

ホントに澄んでて、綺麗な水!
あっ!、、、何か動いてる!!
この写真の中に、ある生きものが写っているのがお分かりになりますでしょうか、、、?!

ちょっと失礼して捕まえて、写真を撮らせて貰いました。
丸っこくてちょこまかして、なんとも愛らしい!
生きものに詳しい、〝がんちゃん〟が同定してくれました。
「シマアメンボ」、、、、渓流部に棲み、沢の水が綺麗である指標になる生きものだそうです。

ついに、水に棲む生きものが戻って来た!
しかも、沢の水が綺麗だと証明してくれた!
ウルウルと目頭が熱くなってしまいました。

今日のビフォー。
倒木の整理をメインに行いました。

〝力を合わせる〟って、楽しくて嬉しい。

〝しがらみ〟の隙間には干し草を詰めながら、

土の中の菌糸を呼び込むために炭を入れ、

随所にしがらみをつくりながら倒木や枝を片付けていきます。
土砂が流れ出るのを防ぎながら、雨を受け止める浸透口になり、水と空気の呼吸口になって、やがて朽ちつつ大地を豊かにしていきます。

アフター。
大きな倒木が片付きました!
でも未だ未だいっぱいあるので、一人でも多くの方に力を貸して欲しいです。

頑張った後の、充実感溢れる笑顔で記念写真。

 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜

**◎ 参加された方々の声 **

今日一日を振り返って感想を分かち合いました。

♡ Mさん(女性)
 「チームワークで一丸となって、全員で〝せーのっ〟と丸太を運んだりしたのが楽しかったです。
  少しだけど沢の流れが復活していて、遠くにチラッと微かな希望の光が見えた気がしました。その光の方に向かって進んで行きたいです」

♡ Iさん(男性)
 「今日も楽しかったです。ここでは山に入って自由奔放に、思うように木を切って運んだり、他では出来ないことが出来て嬉しいです。
  冬が近づいていますが、色んな生きものと出会えて嬉しい。シマアメンボとトゲナナフシ、可愛かったです」

♡ Tさん(男性)
 「沢が見られたのが嬉しかった。水が流れてるのを見るのは初めてだった。しかもそれが、第1回のイベントの時に自分が手を入れた場所だったので、何かを暗示してくれてるんじゃないかと思って楽しかった」

参加していただいた皆さま、本当に一日お楽しみ様でした。

ホタルさん、そして活動に興味を持たれた方、是非一度、森に来てくださいネ!!

◎ 11月のイベントは21日(土)に予定しております。
他にも平日のイベントも実施予定です。

一人でも多くの方のご参加を心よりお待ちしております。

#高尾
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#枯れ沢復活
#森の部活動
#森と沢のお手入れ

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