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第8回イベントレポート『沢の流れ造り・植栽』

2020年9月26日
枯れた沢に、復活の兆しが見えてきました。

新型コロナウイルス第二波により、7月から一般公募イベントを中止し、広報活動も自粛して会員のみによる沢の手入れを続けて来ましたが、ウィズ・コロナの時代へ向け、感染対策を取りながらの再スタートです。

今回は2人の方が初参加してくれました!

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9月26日、台風一過の澄み切った青空!、を期待したものの願い届かず、小雨が残る中での活動開始。
でも、その雨のおかげで、沢では予想外の楽しみが待っていてくれました!
(上の写真は翌日に撮影)

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普段は涸れている沢ですが、所どころに水の流れが見えていました。
スコップでほんのちょっと石を除けると、みるみるうちに流れが繋がっていきます。
まるで〝生きもの〟のように水が進み始めます。水が行きたい所を察しながらの造作が楽しくて、皆んな童心に還ったように夢中になっちゃいました!

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あっという間に数十mの水道が繋がりました。
次に雨が降った時に、自然はこの道に沿って堆積してる細かな土砂を洗い流していきます。
滞らせてた大きめの石をどかしたから、本来の沢の地形に戻る力に拍車がかかります。
自然の働きに、人間が手助けをしてるのを実感出来るひと時です。

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沢沿いに新しく作られた道の脇に、植栽をしました。

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植えているのはチャノキです。
苗木の購入はせず、道づくりの時に集めて仮植えして置いたものを使いました。
チャノキは地中深くまで根を伸ばすので、斜面を安定させるのに効果的です。
雨水が表土を流出させてしまいそうな所にピンポイントで植えていきます。
植える時には炭を入れ、小枝や落ち葉などの有機物を入れて土中の菌糸の働きを助けます。菌糸と植物の根が繋がって、地面の下での水と空気の流れが改善されていきます。
大地が雨をしっかりと受け止めれば地形は安定し、ゆっくりと土の中を通って染み出した水が集まれば、枯れることのない沢が出来るんです。

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〜 ランチタイム♪ 〜
ずーっと降り続けていた小雨も、この時だけは止んでてくれました!

〝森の天気は森が決める〟

森の優しさを感じる時間でした。

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ナメコでしょうか?!、、、、大きな倒木の根っこに生えてました。
ツヤツヤして綺麗で、美味しそう!

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午後からのお手入れ箇所、ビフォー。
倒木だらけなのは、土中の環境が悪化してるのも原因の一つと思われます。

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斜面を登る時は、一歩一歩〝足掛かり〟を作り、ここにも炭と有機物を入れながら進みます。
雨水の小さな浸透口、水と空気の小さな呼吸口、、、、小さくても数が集まれば、たくさんの雨水を地面が受け止めることになります。
ホタルが飛ぶ日に向かっての、小さな一歩。
一人でも多くの人に、力を貸して欲しいなぁと思います。

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午後からのお手入れ箇所、アフター。
ヒトも、森の動物たちも、歩きやすい道が出来てきました!

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流れ始めた水と一緒に記念写真♪

 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜

**◎ 参加された方々の声 **

今日一日を振り返って感想を分かち合いました。

♡ Bさん(男性)
 「沢の筋を通した時に、ホタルを飛ばすことに直結することをやってる実感を持てた。 
 チョロチョロと水が喜んで流れ込んでくるのは、海辺の砂遊び以来」

♡ Mさん(男性)
 「初めての参加で、貴重な体験ができた。地元の自然を良い状態で残したい思いがあり、ハードな作業だったが凄くやりがいを感じた。
 将来、自分の子供が生まれた時にホタルが飛んでいるのを見せてあげられるのが今から楽しみ。これからも参加したい」

♡ Iさん(男性)
「初参加で作業はハードだったが一日中楽しかった。苗木を植えたり、森の中で穴を掘ったり、倒れた木を切って運んだりと、普段は絶対出来ないような作業を思いっきりやることができた」

♡ Mさん(女性)
 「沢を掘って水の道をつくる時に、水がこっちに行きたいんだぁー!、というのが見えてきました。石をどかすと、みるみるうちに流れが出来て来ました。
 人間だけに出来ることと、自然だけが出来ること、、、、どちらが欠けても駄目で、こうゆうのが共生なんだなと思いました。
 この会の活動に初めて参加した時に、ホタルを飛ばすために最初に想像してたことのイメージ通りの作業が出来てとても楽しかったです」

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参加していただいた皆さま、本当に一日お楽しみ様でした。

ホタルさん、そして活動に興味を持たれた方、是非一度、森に来てくださいネ!!

◎ 10月のイベントは31日(土)に予定しております。
他にも平日のイベントも実施予定です。

一人でも多くの方のご参加を心よりお待ちしております。

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