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第24回イベントレポート『沢の手入れ、広場づくり、しがらみ造作』

 9月25日、土曜日。

 恩方の森に、秋の涼しさがやって来ました。

 今回は子ども5人を含め、老若男女の総勢15人の参加。世代の広がりを感じます。

 前回に引き続き今回も雨上がりの森。

 初参加の方を二人お迎えし、自己紹介を兼ねて朝のチェックインをしました。

 今回はアサギマダラの来訪を期待して観察用に捕虫網を準備して来たのですが、あいにくの天気のせいか、全く姿を現しません。

 乱舞する美しい蝶たちを観るのは、次回10/11まで持ち越しみたいです。

 土中改善のために使う炭を小分けにします。

 昨夜はかなりの雨が降ったと聞き、車は駐車場に置き、歩いて沢まで向かうことにしました。

 遠足のような、ハイキングのような、ワクワクした時間です。

 すっかり雨は上がりました。

 予想に反して、沢の水は、ほとんど残っていませんでした。

 僅かに残っていた水の溜まりで、女の子が何かを見つけてくれました。

 シマアメンボです。
 渓流に棲む、水が綺麗であることの証しとなる生きものです。たくさんいます。

 生きものとの出会いは、いつも嬉しい!

 今日のベース基地に到着。

 大人が支度を始める間に、子どもたちは早速に沢のお手入れを開始しています。

 初参加のUさん、山には慣れてるご様子で、準備に余念がありません。

 前回までにつくった階段とトラバースした道を通り、本日の作業場所に入りました。

 ↓ 本日のビフォー。

 かなりワシャワシャな場所ですが、地形を見ると気持ちの良い空間に生まれ変わりそうです。

 と、今日の予定を説明したところで、まずは腹ごしらえ!
 少し早めのランチタイムにしました♪

 沢が少しだけ広くなってる所ですが、水が戻って来たら、この光景も見られなくなるのかなー。

 感慨深いひとときです。

 あれ?!、、、いつのまにやらハンモックが!

 まるでチョコっと椅子でも出すようなノリで、あっという間にセッティングしてる!、、スゴ過ぎ〰︎!!

 聞けば、Uさんはハンモックのエキスパートらしい。教わることがたくさんありそうで、今日の出会いに感謝です。
 詳しくはコチラから是非!
 ↓

 大人も子どもも交代でハンモック体験をさせて頂いた後、再びゆるゆると午後の作業開始。

 子どもたちは沢の手入れにハマってしまったようです。

 また何か見つけたらしい!

 なんと、、!

 カニさんの赤ちゃんでした!

 一昨年の令和元年東日本台風で大水が出て以来、一度も見かけていなかったので、皆んな流されちゃったのかなー、と残念に思っていたのですが、どっこい生き残ってた!!
 感動的な再開でした!

 子どもたちが、カニさんのおうちを作り始めました。
 夢中で遊んでいるよう見えて、でも実は、こうした時間に頭はフル回転で、どうしたら崩れずに石を積めるかとか、どうしたらカニさんが住みやすいおうちになるかとか、とっても多くのことを学んでいるんです。

 やっと完成!!
 カニさんも居心地良さそうに大人しくしてる。
 だけど何故?!、、、、子どもたちよ、何ゆえ仕上げにペットボトルの水をかける???

 こちらの女の子はカエルさんを見つけて嬉しそう!!
 カエルさんも嬉しそうなご様子です。

 まるで風の谷のナウシカとテトのように、この谷の美しい未来を示唆してくれてるみたいに感じました。

 一段高い所から見た沢の景色。

 手が入っていない場所では、大小たくさんの倒木が残っています。

 つくる〝しがらみ〟の長さに合わせて切り、座を切った斜面に持ち上げます。

 慣れた身のこなしで、丸太を据えるAさん。
 将来は、故郷の山を自分で手入れして子どもたちに美しい森を残していきたいと、ここ恩方の森に学びに来てくれているんです。

 倒木に芽生えていた実生の芽を生かすために、気付かぬうちに、さりげなく据える角度を調節してくれていました!!
 何故だか、母の愛を感じました。

 こちらのお母様二人は、斜面の下を覗き込んでます。
 何か生きものでも見つけたのかな?、、、

 声をかけてみたら、

 自分の娘たちの様子を見守っていました。

「夢中になって作業してたから、子どもたちはどうしてるかなと思って、、、、」

 いいんです。森では、そのぐらい子どもたちに自由にさせられる時間があっていい。
 大人も、そんな時間を持っていい。

 子どもたちの近くではスタッフが見守ってますから。

 〝木の傍に立って見る〟、まさに【親】という言葉の成り立ちを垣間見るようなワンシーンでした。

 今日も男の子は大活躍!

 あんなにワシャワシャしてた場所が、おかげで徐々にスッキリとした姿を見せ始めました。

 皆んなで力を合わせて、しがらみを何箇所にもつくりました。

 ↓ 本日のアフター。

 心地よい秋風が吹き抜けていきます。

 斜面から降りて来たら、子どもたちが階段をつくってくれていました。

 今日はここから登って、上の作業道から戻ることにします。

 帰り道、路傍にイチゴをみつけました。
 秋が来れば、すぐに冬ですね。

 今日一日を振り返りました。

   ♡   ♡   ♡   ♡

**◎ 参加された方々の声 **

♡ K.Tさん(女性)

 「朝は小雨模様でしたが、次第に雨も上がり、森のお手入れにはちょうど良い気候でした。

 お手入れのお手伝いをしていると自然治癒力という言葉を思い出します。少しお手入れすることで、森の自然治癒力にお任せし、あとは見守る。どんな森になっていくのでしょうか。

 子どもたちも、しっかりと森の大切さ、自然の素晴らしさを肌で感じているようで、とても嬉しく思っております。

 今回もまたありがとうございました。」

♡ A.Hさん(女性)

 「子どもたちのペースに合わせ、のんびりと沢を登るのも楽しかった。午後からの杭打ちも楽しかったです」

♡ J.Oさん(男性)

 「どらえもんがおもしろかった」※注

※注) イベントの最後には毎回、その日一日の活動の中で特に印象に残ったことや、楽しかったこと、気づいたことなどを振り返り、一人づつ話して貰いながら皆んなで分かち合う時間を設けております。
 J君の番になり「今日いちばん楽しかったのは何ですか?」と聞いたら、この答えが返って来ました。一同、えっ、森の中にどらえもんが?!と思ったのですが、朝見たTVのことだと分かり皆んな爆笑でした。
 子どもの飾らない正直さって素晴らしく良いなぁと思い、そのままここに載せました。

♡I.Oさん(女性)

 「今回は2回目の参加でしたが、子どもたちは前回の帰り道からずっと毎日『また行きたい』と言い続けてたので、今回その願いが叶って良かったです。
 私は黙々と枝をさばいてて、もともとそういう作業は好きなので、今日は大変癒されました」

♡ M.Oさん(女性)
 「友だちが出来た!
 いっぱい話をした。ずっと喋ってた。
 泥で沢の石に色を塗ったりして一緒に遊んで、楽しかった!」

♡ A.Kさん(女性)

「今日は単独行動で川に落ちてる枝とかを片付けて〝しがらみ〟をつくりました。
 一人で没頭して作業する時間を楽しめました。
 こんな勝手な行動も許される、会のこの空気がとても好きです!」

♡ M.Uさん(男性)

「楽しかった!
 今回が初参加で、今までの活動レポートを事前に全部読んで来たが、読むのとやるのとでは、実際に体験してみると全然違うと分かり、そこが良かった」

♡ Y.Mさん(男性)

 「この会は、〝ゆるい感じ〟という所がいい。良いゆるさだと思う。
 子どもたちは元気だなー、と感心した。
 カニやカエルとの出会いに感動した。
 この活動を自分の手で、広げていきます!」

♡ Kさん(女性)

 「初参加ですが、皆んなアットホーム!

 生きものとの出会いが印象的でした。ミミズとかもスゴく大きくて。
 沢が、これから良くなっていくのが楽しみです」

♡A.Hさん(女性)

 「森の中で、皆んなの笑い声が、横から、上から、歓声のように響いて来て、とても嬉しく思いました」

 参加していただいた皆さま、本当に一日お楽しみ様でした。

 ホタルさん、そして活動に興味を持たれた方、是非一度、森に来てくださいネ!!


◎ 現時点で決まっている今後の予定は、

10/11(月)、
10/21(木)
10/23(土)

です。

11月以降の予定は決まり次第お伝えしますが、ご希望する日時・曜日等ございましたら、どうぞ気軽にご連絡ください。

 一人でも多くの方のご参加を心よりお待ちしております。

〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜

 『枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会』は、任意団体です。公益社団法人 国土緑化推進機構の支援を受け、緑の募金事業として活動して参ります。

緑の募金シンボルマーク_文字緑

 さらに2021年4月からは、一般財団法人 セブンーイレブン記念財団様の〝2021年度環境市民活動助成〟の助成を受け、活動を推進していくことになりました。

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