無題

仕事場までの道
ガードレール下に
白と黒の
多分子猫が一匹
(いつから一体の、になるだろう)
毎日目にするその時間だけ
心の中で小さく手を合わせる
そんな人がきっと他にもいるだろう
少しだけ、でも多くの
意識を(手)向けられたその魂
そんなネコは人に生まれかわるかもしれない
昔わたしは車に轢かれた
猫だったかもしれないとふと思う
あの、いつまでも横たわる白と黒の猫は
いつかのわたしかもしれない
あしたのわたしかもしれない

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