私はぼそぼそ話す人や目が死んでいる人が好きなのだが、それは押し付けがましくない、慎ましい人だからなのだろう。しかし、彼らの頭の中にはきわめて鮮やかな蒼穹がきらめいていることが多々ある。そういう人たちが好きだし、その蒼穹を見せて回ったりしない賢さ・したたかさも好きである。