橋と看板

さて、3年振りの旅行である。バスと新幹線、特急を経由して6時間ほどで伊勢を目指している。スマホは通信制限で新台の演出を確認するにも時間がかかるし、既に飲酒済みなので本も目が滑る。

という訳で、折角だし景色でも楽しむかと車窓から外を眺めていると、知らない街の穏やかな姿が流れていく。

地元の病院のやたら大きな看板、夏休みであろう子どもたち、小さな川を渡す古びた橋、通り沿いの店を一覧にした看板、青空を分けるように立つ鉄道橋……

……

看板と橋多いな……

橋に関しては地理的特徴もあるだろうが、看板に関してはこんなに外に看板あったっけ?という再発見(そもそも一度目の発見がない)の感がある。

ここで思ったのは橋に看板をつけたらいいんじゃなかろうかということである。わざわざ鉄パイプを組み合わせて看板立てを作るより余程経済的だし、ラクそうだし。

なにより橋が単なる通り道ではなく街に染まった空間になるのがいい。その橋が単体で切り取られるのではなく、地域の景色の一部になる。そのうちこういう描写をしたい。

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