『アイカツ!』89話(ユリカさま回)感想(2022/5/15)

幼女が濃いヲタクをやってる姿を観て嬉しくなってしまう今日この頃、どうも宮蛍です

時刻は現在21:00、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

『アイカツ!』89話を観ました。

『アイカツ!』、全く知らない。有名な「うんうん、それもまたアイカツだね」と、音楽にMONACAの方々(特に私が大好きな石濱大先生)が関わってるってことぐらいの知識量。

きっかけはにゃるらさんのTwitter

おい!!!!
ユリカ様回が配信されている

【アイカツ!】期間限定配信89話「あこがれは永遠に」
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以前も私はにゃるらさんに触発される形で『プリマジ』を途中から視聴し、見事に最高だ!!と思わされた。だから今回も観てみることにした次第です。

冒頭数分、既に最高。「うわー、女児向けアニメのあらすじ説明ってこんな感じだよなー」と思わされる。この段階で内容もキャラも大筋は掴めるし、ちゃんとプロの仕事を感じた。あとSpotifyで聞いたことのある石濱先生の劇伴が流れて、気分の高まりを感じた。

OP直前、あらすじでも語られていた「血を吸うわよ!」が挿入される気持ちよさ。ユリカさま、声カワイイ。なんて素敵な女の子なんだ。

OP、石濱先生の楽曲。うわー、映像もいいじゃん。いいなー。Bメロの「笑顔はホンモノで」のメロディライン、めっちゃ10年くらい前のアニメって感じがする。

そんなことを思っていたら本編。高貴な吸血鬼キャラを維持しつつ朝食用のシリアルのCMさえこなせるユリカさま最高。しかもセルフプロデュースとか、天才じゃん。

みんなユリカさまに魅了されている。握手会にもわりと濃いめの女児ヲタクが散見された。そもそも幼女が「ユリカさま」って言ってるのがなんか面白い。

握手会に集う女児ヲタクたち
ユリカさまに決めゼリフをおねだりしてからの~
女児:んはぁ~~!!

女児のクセにお願いの仕方とリアクションを心得すぎてる。ユリカさまもファンサが完璧すぎるよ。なんだこの幸せな空間。

しかしまあ、中にはやっぱり馴染めない娘もいるわけで。

メカクレ女児

如何にも引っ込み思案の彼女は、握手会の出番が来てもあんまり上手く話せない。それでもユリカさまに手を握ってもらうと、恍惚のあまり抱えていた本を落としてしまう。

それを優しく拾ってもらった彼女は、去り際「どうすればユリカさまのように強くなれるか?」を尋ねる。その質問にユリカさまは動揺を隠せなかった。

ここで明かされる衝撃の事実

なんと、ユリカさまも元は引っ込み思案な地味目女子だったのだ!!

な、なんだって~~!?

(ちなみにわりとマジで驚きはした。何故なら今回が初見だから)

ユリカさまの吸血鬼キャラは正しくキャラクター、外骨格のようなものなのだ。だからこそ幼女に対しても即答できなかった。強いユリカさまだけが、ユリカさまの全てではないから。

過去にはスキャンダルで暴かれたこともあるその弱さ。まさか吸血鬼のユリカさまがニンニク入りのラーメンが好きだなんてな……古参ファンはそれを受け入れて、応援してくれているわけだ。彼女のファンサ精神の高さも頷ける。

しかし新しいファンはそれを知らない。ユリカさまにとって、ここが少し悩みどころだったわけですね。

強い自分だけを見せ続けるのか、或いは強さに憧れる自分も含めて曝していくのか。

そして迎える、新衣装の御披露目ライブ。

いまいちファン層の見えてこない行列

楽屋にて、ユリカさまは主人公たちに件の幼女を探してほしいとお願いする。名前もわからない彼女のことを「何となく昔の私に似てなくもない」と形容し、特徴の1つとして彼女が以前持っていた──かつてユリカさま自身も読んでいた──本を挙げる。

そして無事控え室に連れてくることが出来た幼女を前に、ユリカさまはもう1つの姿を曝すのである。

こっちもカワイイよユリカさま

握手会のときに答えられなかった質問、「どうすれば強くなれるのか?」という問いに、彼女は「ゴスロリへの愛だ」と答える。

そして「もしも今とは違う自分になりたいなら、まずは少しだけ自分を変えてみるの」と続ける。

いつもより10分早起きする、勇気を出して今より大きな声でおはようって言う、カワイイお洋服を着てみる、その積み重ねで鏡を見たいつの日か、きっと違う自分、憧れていた自分になれるからと。

本質。下手な自己啓発より刺さるぜ。

幼女も大きなお目目をキラキラさせますわ

勿論ユリカさまは言葉だけじゃない。「憧れの自分」になった先輩として、彼女は大好きなゴスロリに身を包み、舞台の上でパフォーマンスを披露する。

小悪魔チックな表情が最高

ジャンルはドラムンベース……でいいのかな?ゴシックテイストにダンスミュージック的なドラムがめちゃくちゃカッコいい。歌声の印象も結構違うので、普通にみんな聞いてくれー。

堂々たるパフォーマンスでファンをさらにメロメロにしたユリカさま。後日彼女は学園に建てられた銅像を眺めながら、改めて自分が「アイドル」を出来ている事実を噛み締める。

強さに憧れるだけだった自分が、今度は誰かの憧れに。

それを証明するように、件の女児はカワイイ衣装をあてがった鏡の自分と向き合い、楽しげな声を上げるのだった……

カワイイ

この89話のタイトル「あこがれは永遠に」は、ユリカさま自身が今もまだ「強くなろうとしている=偉大なアイドルの先輩に憧れている」という意味と、ユリカさまはもう充分「強くなっている=憧れられている」という意味が込められているわけですね……いや最高。お見事だ。憧れのバトンの担い手なんだね、ユリカさまは。

『バクマン。』の後半に「一話完結じゃない一話完結」というフレーズが出てくる。コレは「今までの伏線回収的なことをしつつ、これから先の話も読みたくなるようなターニングポイント」を指す言葉らしいのだが、それに近いものを感じたな。

この回を見たらユリカさまという人物がある程度わかるし、それを踏まえた上で今までのユリカさまの立ち居振舞いに興味が湧く。そして何より、これから先も彼女のことを応援したくなる。1人のキャラクターの魅力をギュギュッと詰め込んだ一話完結。グレートですよ、コイツは……

女児向けアニメを通ってこなかったから知らないんだけど、こういうタイプ(普段は引っ込み思案or真面目なんだけど、ステージでは派手なゴスロリでパフォーマンスをするタイプ)って、わりと定番なのか?それともユリカさまが先駆け?プリティーシリーズにもいたよな、こういうタイプ。私は元々ゴスロリがまあまあ好きなので、かなり魅力的に映った。

はぁ……公開期限が来週くらいまでなんで、興味ある人はみんな観よう。私ももう一回くらいは観とこう。

疲れたので書くの終わります。

お疲れ様でした。

※画像出典は全て『アイカツ!』89話より

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