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「1917 命をかけた伝令」を見て

今日は「1917 命をかけた伝令」を見ました。この作品は声優・内山昂輝さんがご自身のラジオ「内山昂輝の1クール!」内で発表した「内山 映画ランキング2020」で7位に選ばれていたことで知りました。

※以下、ネタバレを含むあらすじです※

この作品の舞台は第1次世界大戦時代のフランスで、主人公の2人が上官から敵のドイツ軍へ侵攻している別部隊への伝令を頼まれるところからスタートします。その伝令とは翌朝の突撃作戦を中止せよというものなので、タイムリミットもあるわけです。その道中では、もぬけの殻の敵陣で爆発に巻き込まれるなどの困難が立ちはだかりますが、主人公は無事に伝令を届けることができるのかという

この作品の特徴は「ワンカットで撮影された各シーンが継ぎ目なくつながり、前編がまるで長回しのシーンに見える」(公式Twitterより)ことです。私は予告編を見た後に本編を見たのでワンカット映像であることは知っている状態で見たのですが、本当にどこで途切れたのかがほぼ全く分かりませんでした。そのため、セリフを噛んだら最初から撮り直しなのかなとか心配もしました。

この作品を見ていて感動したのは背景です。フランス軍からドイツ軍までの道のりは戦場ということもありほぼ何もないのですが、ときおり廃墟や森が出てきます。そこでは何かしらのトラブルが起きるのですが、そのトラブルも解決すればその地点から出発します。しかし、その背景にはずっとその廃墟などがあるのです。その廃墟は見えなくなったり、丘に登ると見えるようになったりします。つまり、フランス軍からドイツ軍までの道のりを広大な土地を使って再現しているということです。これのおかげで物理的に映像に奥行きが出て、リアリティのある作品になっているなと思いました。

また、この作品は良い意味で気疲れしました。先述のとおりワンカット風撮影をしているので、物語は常に主人公と同じ状況を映します。だから、主人公と一緒にハラハラするし、敵軍から逃げている気持ちになります。視聴者としての私も、ここで爆発に巻き込まれてこの後は大丈夫なのか?とか本当にタイムリミットに間に合うのか?といった心配をしてしまいました。これは、ワンカットならではの主人公への共感をして見たことによる心配です。そのことから緊張しっぱなしで、気疲れしたということです。

それでは、ここまで読んでくださってありがとうございました。

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