見出し画像

リブランディングはどう進めるべきか?電源カフェの新ロゴができるまで。

電源カフェ株式会社(サービスや理念については→林さんのnoteで)のリブランディングプロジェクトにあたり、エンジェル 兼 CXOとして参加した川田です。

電源カフェのリブランディングプロジェクトにジョインしたのが、2019年の頭。
今回の電源カフェのアプリリニューアルでリブランディグの第一段階が完了しました。今回のリブランディングでは、手前味噌ながら色々強化できたと思っていますが、今回はブランドロゴの刷新ついての話をしようと思います。

私は企業の経営戦略やブランディングのコンサルティングを行う会社を別で経営しており、エンジェルとして資本参加にあたり、今回のリブランディングのコンセプトメイク等のブランドディレクションから、実際のロゴデザイン刷新に際してのクリエイティブディレクション、サービスのUI/UXを進める上での考え方や方向性のディレクションを担当させてもらいました。

==
余談ですが、サービスのUI/UXのデザインに関してのプロジェクト推進や実際のデザインは、なんと高校生!?の夏那ちゃんが中心となり行ってくれましたので、そちらについての話は→夏那ちゃんのnoteで!
こんな高校生いるんだと正直驚愕でした。。自分の学生時代や20代の社会人の頃が恥ずかしい。。
==

1.ブランディング(リブランディング)は難しい(?)

リブランディングのプロジェクト(プロジェクト自体はすでに動いていた)に参加するにあたり、何を変えるか、なぜ変えるかをメンバーで改めてしっかりと議論することからはじめました。

ブランディングという代物は、本気で取り組もうとすると混迷を極めます。
夏那ちゃんもnoteで書いていますが、リブランディングというプロジェクトは、部門をまたぎ多くの関係者が参加するので、調整がむずかしい。プロジェクトの参加者それぞれのバックグラウンドや立場、その時の興味関心が主観として意見(なんらかの目的、主張や意識のようなもの)に反映され、それらを取りまとめたりすることに終始してしまうことが多いです。または議論があまりに少なく、すぐにアウトプットに反映されてしまうか。

これでは、プロジェクト参加者の主観的なアウトプットになってしまったり、主観と主観のぶつかり合いで立場が上の人間や、声の大きい人間の意見が通ってしまったり、意見をまとめる中で中途半端なものになったり、部分最適なものになったりします。また、その中で意見が通らなかったなどの不満足も出てきてしまうかもしれません。

ここで重要なのは、会社や個人のミッション/ビジョンや事業計画、ユーザーやその他のステークホルダーも含んだ広い目線で考え、認識を揃えて進めていくことです。

そんな、いろんな意味で複雑(関係者が多く、プロセスも、変えた後の影響範囲もかなり広範に及ぶ)な「ブランディング」ですが、実はそんなに難しくなく、所作や実際に使える方法論があると思っています。

2.実際どのように電源カフェの新ロゴができたのか

コーポレートのブランディングであっても、プロダクトのブランディングであっても、まずやるべきは、ステークホルダーの洗い出しと彼らに対する自社やサービスの提供価値、現在の状況やこれから(未未)を考え議論することです。

ステークホルダーのメインはもちろん顧客(純粋なエンドユーザー)ですが、それ以外のステークホルダーのことも忘れてはなりません。自社のメンバーはもちろん、株主や、今後より関わりが増えてくるであろうtoBの顧客。

・我々は「なんのためにこの会社やサービスをしていて」
・それをやる上で「誰がステークホルダーなのか」
・そのステークホルダーにとって、「なんのためのサービスなのか」

そこからさらに、「どう思ってもらえれば、サービスを利用してもらいやすく(応援してもらいやすく)・よりニーズを満たし(顧客の課題を解決でき)、ステークホルダーとより良い関係を築いていくことができるのか」を考え、アウトプットし、リブランディングの方向性を揃えていきます。

※詳細のプロセスや、これを考える中での実際のアウトプットなどはまた機会があったら書けたらと思います。

3.どんなロゴになったか

そんな議論の過程を辿り導き出した今回のリブランディングのコンセプト(=ロゴデザインのコンセプトでもあります)は、固有名詞化している電源カフェのブランドエクイティを活かした「これからの電源カフェ」でした。

電源カフェのユーザーは、ある程度緊急度の高い・必要性が高いニーズを満たすためにサービスに訪れます。
今回のリブランディングでは、そんなユーザーニーズを邪魔しない、ニュートラルかつシンプルなブランド設計を行いました。

現在、電源カフェは、電源の有無だけではなくWi-Fiの有無や、ベビーカーで入れるとか、タバコが吸えるなどのユーザーの周辺ニーズにも応えており、今後より幅広いニーズに対応していきます。

ただ、いままでもこれからも変わらないことは、ユーザーニーズに応えるための場所(カフェ)を紹介するということ。
コーヒーを飲ませる場所という厳密な意味でのカフェや喫茶店だけでなく、コワーキングスペースやノマド向けのワーキング環境も、カフェスペースや飲み物が買える・飲めるため、それらを広義のカフェと位置づけても自然に受け入れられるでしょう。

このような意図から、電源カフェという固有名詞化した名称・ブランドエクイティを大切にし、グローバル展開を見据え、ロゴタイプのテキストはアルファベットに変更。そして、これからも変わらず紹介していく場所は広義な意味での「カフェ」であることから、CAFEをイメージする飲み物のカップをシンボルとしてロゴを設計しました。

これから強化するスマホアプリのアイコンにも使えるシンボルマークを組み込み、ユーザーニーズを満たすカフェを紹介するサービスであることが伝わるロゴになったかなと思います。


最後になりますが、今回の刷新された電源カフェのNEWロゴが、電源カフェのみんなと、それを使ってくれるユーザーさん、広告主等、全てのステークホルダーにとって今まで以上により良いものになるかは、こらからの頑張りにかかっていると思っています。
メンバーの皆様頑張っていきましょう。また、その他ステークホルダーの皆様、これからも電源カフェをよろしくお願いいたします!

\アプリダウンロードはこちら/

iOShttps://apps.apple.com/jp/app/電源カフェ/id782308388

Android:リリース予定

WEBhttps://dengen-cafe.com/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?