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密着を観た当時の感想と今の気持ちを少しばかり


🚨注意🚨
オタクの空想が混じっており、実際とは異なる箇所や断定的な表現が時折あります。不快に感じる可能性があります。




未鈴さんの密着(5/2放送イワクラと吉住の番組)を観て


エゴ


私は両立することができるんだな、と思っていた。
アイドルをやることと、家庭や家族と共に生きるという中の人としてのこと。

だから今があるんだと思った。

どちらの酸いも甘いも、どちらかに解放することで幸せを掴めるってことなんだろうと思っていた。

だけど、番組を見て私の考え方はエゴだと気づいた。


未鈴さんは「生き甲斐がアイドルから家族に"変わった"」と言っていた。

私はアイドルと家庭の二本の線を同時進行していると思っていたけれど、どちらも一直線上にあるものだったんだ。


考えれば当たり前のことだ。
人は一人だから、両方向に湾曲している二本の線を跨って歩くことなんて不可能なのだ。
ファンが日常生活を頑張りながらオタ活に励むのと同じように、アイドルだってそうなのだ。

人間なんだから感情が乗ってくる。責任もある。
当たり前にどちらかを優先することになる。
命が関わっていれば更に優先順位なんて言わずに、選択肢は実質一つ。
それは幸せなことだ。誰にとっても。子どもの幸せな未来を願うことにも繋がるのなら、それは善だし良だ。とても幸せなことであるし、子どもの幸せな未来を作ることは大人の責務だ。

ただ、私は我儘だから。その優先されるべき存在を優先しながら、ニ番手のものも目下で動かして欲しかった。

勝手だから。
アイドルとしての古川未鈴さんを勝手に自分の中に作り上げていた。彼女も同じ時間の中を生き続けているというのに。

私はファンという愛のある大衆に甘えた個人レベルの小さなエゴイストだ。哀しいね。

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"変わった"


エゴ満載な自分の気持ちは置いておいて、"変わった"とは何を意味するのか。
16年もでんぱ組.incをやってきた未鈴さんの中で巻き起こった変化は、とんでもないものだと私は考えている。


そもそも古川未鈴という人間は、アイドルをやる事がいじめていた人たちへの『復讐』になると信じて、売れるために全力だった。「悔しい」がもたらすパワーは凄まじい。特にちょっぴり頑固な未鈴さんだもの、とびきりのものだったはずだ。


全力だからこそ得られたたくさんのものたち。


生半可な気持ちでやってきていない命をかけたステージの数々。
自分と同じように、時には自分以上に古川未鈴のことを思って応援するファンの人々。
夢だった武道館に立つという功績。
苦難を乗り越えた仲間たちが別の道に進む姿を見送ること。
自分自身が一生一緒にいたいと思う人を見つけること。
その大切な人との間に産まれた愛する我が子を育てること。
かつては不可能と言われた母親とアイドルを兼業すること。

マイナス思考で自信が無かった古川未鈴という人間は、でんぱ組.incを通して、仲間をつくり、愛を知り、愛を継ぐ側になった。


確実に実績を刻み、自信と自尊心を身に着け、愛を知った未鈴さんの、かつて原動力であった『復讐』という感情は、だんだんと熱を冷ましてきたのかもしれない。

そして、もしかすると、被害者にとって一番難しく、同時に一番の救いでもある『許す』という次元に到達したんじゃないだろうか。

『許す』のモチベーションはきっと「悔しい」には戻れないし、人生をかけて上がってきたこのラインから戻る必要もない。未鈴さんの人生が、平和に、より豊かなものになっているのだから。


私は それ が"変わった"に繋がっているんじゃないかと考えた。

「アイドルじゃないと生きられない」と言っていた彼女の人生観を変えるくらい、大革命だと思う。
人生を努力と実力で変えてきた未鈴さんが穏やかな心を手に入れたのだとしたら、小さなエゴイストとしてはとても嬉しい。

自分がどう思うかとかより何よりも、メンバーが幸せであることは、とってもとっても嬉しいのだ。

たくさん泣いたけど、この結論を自分で見つけられてスッキリした。朝になりそうだから寝ようね。



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11/5 あと2ヶ月、今の気持ち

あれから半年経ってエンディングツアーも始まった。
その間に未鈴さんはX上で自伝を執筆したり、夏フェスフィーバーを乗り越えたり、未鈴さんのファーストワンマンライブも大団円で、日々更新される思い出を書き留める暇もないままに今日を迎えている。


# 未鈴の自伝では『復讐』や悔しいという気持ちをパワーにすることについても触れられていた。
今日も更新があって、下記にある部分にちょうど触れていたが、それを読む前に記したのでそのままにしておく。

いきがいには、安心を得られる『居きがい』が確立されてはじめて目標へ向かうための『行きがい』が動きだし限りなく『生きがい』が拡がっていくのです。

島崎敏樹「生きるとは何か」より


未鈴さんはアイドルを通してでんぱ組.incという『居きがい』を見つけたのだと思う。そこで『行きがい』が動きだして、人生の次のステージに向かっている。
それを応援したいし、それまでの道のりである今を応援することは自分の幸せでもあると感じる。

私は未鈴さんが結婚発表をした時、直ぐに「おめでとう!」と叫んだ側の人間だ。それは会場に向かう前のザワザワとした気持ちが幸せなことによって塗り替えられたからだし、ザワザワの正体が当時の私の中では 解散 だったから。
あの未鈴さんが結婚したいと思う人と出会い、結婚して子どもを産んで育てていくなんて、そんな素晴らしいことはない。心の底から「おめでとう」を叫んだ。

あの時のザワザワの正体みたいなものと向き合っている今は、何度考えても現実だとはまだ思えなくて、でもステージ上でそのことに触れる度に「ああ、そうだった。こんなに楽しいのに、これは有限なんだった。」と我に返ったりしている。
いつもニッコニコか大号泣かでステージを観ているという自負があるのだけど、それ以外のボケーっとした顔の瞬間があると思う。

でも、ライブが始まる前に毎回感じてきた「こんなに楽しみなの嬉しい!めちゃくちゃ観たいけど、観たら終わってしまうから観たくない…緊張でお腹が痛い…」の気持ちはずっと変わりなく、それに違う意味が付随しただけなんだよね。ずっとそれの繰り返しだったんだよね。

だって毎回、「本当良かった」「最高だった」と言わしめる幸せな瞬間を作ってくれるんだもの。でんぱちゃん達の努力を見届けられる時に見ること、そこで気持ちを受け取ること、が今の私にできること。

私は一生「ずっとこんな時間が続けば良いのにな」って言い続ける。
ステージ見ながら変な顔はしちゃうけど、楽しむ気持ちもたくさんあるんだからね!
今日も大好き!!!


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