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あやとり家族68〜一人暮らしに自由はなかった〜

ホストマザーから毎日の連絡

引っ越し初日は無事に終えた次の日のこと
「大丈夫?寝られた?」
ホストマザーからの連絡。心配してくれているんだろうと思い
「大丈夫だよ」と返信

そして次の日
「困っていない?学校は大丈夫?元気?」
そしてまた次の日
「新居はどう?元気でやっている?」

こんなことが1週間続いた
「大丈夫」という意味が彼女には届かない
毎日連絡が来るものだから、疲れてしまってメールの返信を遅らせるようにした

すると彼女からのメールは3日に1回くらいに減ったが
返信が遅いことに怒り始めたのか
「無視しているのか?」
「なぜ連絡しないんだ」
「一人暮らしを始めてからあなたは変わった」
などなど、数々の妄想メールの嵐が始まった

マニュピレーター?

あまりのメールの多さに、またこちらの都合も考えず
返信が遅いとか言われることに疲れ切ってしまった頃、
今度は電話が来るようになった

電話でも同じことを言う
「なんで返事しないんだ?あなたは変わってしまった」
「違うよ、学校の時間も変わったし、友達もできて充実できているんだよ」
「だからいつも大丈夫だよって言っている、それは信じてくれないの?」
こんな、小学生みたいな会話をしなくてはならなかった
「返信なんていつでもできるのに、あなたはそれすらしない」
「本当に変わってしまった」

もう何が言いたいのかわからない
自分の思うようにならないことに怒りを覚えてひたすらぶつけてくる

もし、私が子どもならわかる
だけど40過ぎた大人だし、相手も50過ぎている大人
何を執着する必要があったのか

無視することを決意

あまりにもしつこいこと、話しても埒があかないから
もう無視することに決めた

まーしつこい
無視すればするほど電話とメールの回数が増えていく
しまいには「映画のチケットあるから行かない?」
と別の作戦に打って変わる

正直怖くてしょうがなかった
彼女は以前私に対し途轍もないことを言ったことを忘れているんだろうか
と疑った

ホストマザーの本音

一緒に住んでいる時のことだった
私は学校に持っていくお弁当を作っている時のこと
珍しい食材を見つけたので
「これ知っている?栄養は高いのにカロリーは低いんだよ!」

「・・・」一瞬黙ったあと豹変しこう言われた
「もううんざりなんだよ!食べ物の話ばっかり!毎日勉強ばっかりして、友達はいないし、旦那とも連絡は取れないし、何が楽しいの?」
血相を変えて早口で言われた、今でも覚えている
とてもショックだった
そんなふうに私のこと見ていたのか
思っていても口にしてはいけないことを連発した

弱気だった私は
「ごめんね」と言って家を出る時間でもないのに、さっさと支度をして家を出た
その場にいたくなかったから
そんな時でも、相手に悪いことをしたとしか考えられない頭
きっと彼女は普段からイライラを募らせていたんだろうなって
我慢していたものが爆発しただけの話
でもそんなに嫌な思いをさせてしまったことへの自己嫌悪の重さ

学校について、彼女からすぐに連絡が来た
「今朝はごめん」って
「いいよ、逆に我慢させてしまっていてごめんね」

子供の頃に、学んだことがここでも出た
”親が怒るのは自分のせいだ”
という概念が根付いてしまっていた
この時はそれが当たり前ことだったけど
今カウンセリングを受けている中で、本当はそうじゃないんだよっていうことが
少しづつ理解できるようになった


偶然出てしまった電話、正直に伝えても、、、

携帯をいじっているときに電話がなり
着信を受けるボタンが押されてしまった
こうなると無視はできない
「おい、なんで無視しているんだよ!」
とても怒っている

私は伝えた
「あなたのタイミングで返事をすることはできない」
「連絡が多すぎる、大丈夫って言っている次の日に同じ質問をされても
昨日大丈夫って言ったから、返事なくても信じてほしい」

やはり言葉の壁というのもあって、うまく伝えられたかわからない
急に出てしまった電話だったのもある
「もう私からは連絡しないから元気でね」
と嫌味の言葉を最後に一方的に電話を切られた

正直安心した、やっと逃れられたって
言っても伝わらない人
彼女のやり方は自分の思い通りに私を操りたいだけ
実の母と同じだった


日本にいても海外にいても
こうして私のことを自分のおもちゃにしたい人に
なぜか出会うのは
やはり私に問題があるんだなって今でも思う


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