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あやとり家族67〜海外で初めての一人暮らし〜

夫と連絡が取れたこと
嫌な報告を濁されて伝えられたこと
もやもやだけが残った
しかし、その反面声が聞けたことで実際は少し安心した
でも”自分から連絡するのはやめよう”って決めて
自分のことに集中することにした

ホームステイの両親との関わり

ホームステイ先の人両親が引っ越すことになった
私は、学校からも遠くなるし着いて行かないと決心したのだが
半ば無理やり一緒に住むことになってしまった
後から思えば「だから言ったじゃん」っていう散々な結末

新しい家のゲストルームを私の部屋にすればいいからと
無理に私の部屋を作ってくれた
そこまでしてくれることにありがたい気持ちでいっぱいだった
その日が来るまでは


ある日ホームステイ先の子どもと孫が遊びに来て泊まることになった
寝た場所はリビング
ゲストルームを私が使っているからだ
こんなこと引っ越す前からわかっていたことなのに
子どもたちが帰った翌日、聞こえてしまった会話
「ゲストルームがないと泊めさせるところがないよね」
「そうだね。どうしようか」
何も聞こえないふりをして、途中まで開けたドアを閉めた
”これって私のせいなの?”

しばらくしてからドアの音が聞こえるように開けて
「おはよう」
「昨日はよく眠れた?」っていつも通りの会話
「学校行く準備するね」
私は引っ越してから、家から学校まで1時間かかるようになった
駅まで歩いて20分、大嫌いな電車に乗って30分、駅から歩いて学校まで10分
健康には良いが、歩いている時間は常に夫のことを考えてしまう過酷な時間
更には嫌いな電車に30分も乗らなければならない
苦痛のオンパレード
考えないようにと「右左右左」と心の中で歩き出す足を口ずさみ紛らわす


一人暮らしをします!

あれ以来、幸か不幸か夫のことよりも
自分がこの家の迷惑になっているのではないか、ということに焦点が向くようになった
だから学校から近くて一人暮らしできる家を探しはじめた
運の良いことに目ぼしい物件が見つかりすぐに連絡をした
内見できるか確認するとすぐにできると返信があり
早速その日のうちに向かうことにした

その家は2階に大家さんが住んでいてい1階が私の部屋になるワンルーム
タバコも吸えて、デッキにテーブルと椅子があり、そこも自由に使って良い場所
庭には大きな木があってとても広い

学校までは歩いて40分だったが、途中にヒッピー風のメイン通りがあって
観光客はほぼ来ないが、地元の人は知っているカラフルな場所があった
お店も多く個性的、公園にはピアノが置いてあってみんな好きにひいている
この通りの朝は早く、私が学校へ向かう時間には大勢の人で賑わっている
楽しく歩いていける場所、何も考えないですむ
こんな感じのところだが、人が常にいて治安は悪くない
最高のロケーションだ

一発で気に入ってすぐに予約をし、ホストファミリーに伝えてから返事をすると約束した


この日は日曜日
みんなOFFの日だ、朝早く起きていた二人に「話したいことがある」と伝え
コーヒーを持ちテラスへ移動する
「私、一人暮らしを始めようと思うの。せっかくここまでしてもらってなんだけど、ゲストルームがないとこの間のようなことが起こるじゃない?」
「それに私、そろそろ自立しないといけないなって思っていて」
「実はいい物件があって、内見もしてきたの。あとはホストファミリーに話してからって言うことになっていて」

「いいじゃない!賛成するよ、その大家さんはどんな人なんだい?いくらで借りるの?」

矢継ぎ早に次々と質問が出る
大家さんは前持って質問されるだろうと思っていたのか、彼の会社や名前窓メールを送ってきてくれていたのでそれを見せた

ホストファミリーもそれを見てとても安心した
「いつ引っ越すの?」
「来週の日曜日って考えている」
「わかった、手伝うよ!」

そして予定通り、次の週に無事引っ越しを完了させた


あんなに”一緒に住もう”って言っていたのが嘘のようだった
だから行かないって言ったのにな
引っ越して嫌な思いをした
だけどそのおかげで、晴れて一人暮らしができるようになって安堵した




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