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AUN

https://wluck-park.com/topics/12006/

「AUN〜コンビ大喜利決定戦〜」第6回大会 を赤坂の草月ホールに見に行った。面白かった。芸人の瞬発力って本当に半端じゃない。お題が出されて読まれてる途中くらいでもう書いてる、サツマカワ&Yes!アキトとか読み終わった頃に手挙げてた、そんでめちゃめちゃウケてた。エゲツない。

スポーツだ、格闘技だ、みたいにお笑いを評するのはまあ言い過ぎだろって思うときもあるけど、競技性の高い大喜利はまさしくトレーニングの賜物。いかにお題に対するちょうどいいあるあるを素早く頭の中から引き出せるか。場の雰囲気、流れに合った答えを出せるか。これは日頃呑気に生きているだけでは鍛えられない部分の筋肉。

AUNを見に行くのは2回目で、前回見たのは2回前の第4回大会(2022年1月)。3連覇してた真空ジェシカをサツマカワ&アキトが壮絶な殴り合いで制して打ち破った回。今回は突発的に行きたくなって前日にTwitterで検索してチケット1枚譲ってもらえた。2回ぶりに行ってみて驚いたのが客の男女比。ざっと見てだいたい2:8くらい。え、そんなに男少ない感じ?とかなり狼狽えた。前行ったときは5:5かちょい男多いくらいの気がしたけどこんなに変わるか。そんでなんだろう、何か、めっちゃウケるな、と思った。いや芸人らの回答はもちろんどれも面白くて、いや面白かったんだけど。みんな、ウケすぎちゃう?(ウケてない林建)になる瞬間がちょいちょいあった。個人的にはこれは3だな、5だな、10だなくらいのウケ方のグラデーションがあるところを周りは全部6以上のウケ方をしてるような感じ。まあでもなんかわかるな、とも思った。ここ2,3年自分がアイドル(日向坂46)にハマって色々活動を追うようになって、ライブのMCで何てことない話しててもウケちゃうもんな。それと一緒にすんなよって話ではあるけど、人となりをよく知ってて好きな人が喋ってたら何か笑っちゃうっていう。そういうバフが全体的にかかってたような感覚はあったな。いや、本当に回答はマジで面白かったけど、何言ってもツルッツルに滑ることはないんだろうなって空気感があった。いわゆる"推し活"的な(好きな表現ではないけど)、そういうムーブは当然この層の芸人にも広く波及してるんだな、ってのを身をもって感じた。

ちょいちょい知らんワードでバカウケしてるのもそれを感じた一端だったな。劇場の名前とかライブの運営会社とか、普段ライブ全然行かんから流石に知らんわっていう。でも周りはウケてるし、この空間では完全にマイノリティだわっていう。実際アレはどのファンが多い客層だったんだろう。"大喜る人たち"の切り抜きとかちょいちょい見てたから、警備員、ぺるともはまあ知ってたけど、「こんにちパンクール」自体は正直名前は聞いたことあるかも… くらいだった。そんなもんです。すいません。いや謝る必要なんてないけど、謝りたくもなるような空間ではあった。こんにちパンクールの個人名出る度にウケてたからね。完全にホームだった。だからその辺の層なのかな。逆にダウとかは今回の並びだと若干浮いてるからか、人気の割には空間のバフはあまり受けれてない気がした。
MCのBKBが終始「いや何でそんなにウケてるん?」「本当にわかっててウケてる?」「自分わかってる的な優越感笑い多いで」的な客へのツッコミでバランス取ってて個人的にマジで心地よかった、結構そっち側だったので。逆にもう1人のMC奥森皐月はわかってないBKBへのフォローを会場のマジョリティの代表者として代弁してて、そこのバランスはかなりちょうど良かった。BKBだけだと いやもうちょい知っといてもらわんと(それも理不尽) みたいな空気が徐々に蓄積しちゃうので。

真空ジェシカとケビンスの準決勝はシビレたなあ。個人的ベストバウト。あの一瞬であそこまで前説作れんだっていう。真空ジェシカのサンプリング詰め込み能力は異常だし、ケビンスはあの短時間であれだけポップでまとまりのあるネタ仕上げられんのなんなんだ。ってかコンボイもキャラを活かしたまま大喜利バリ強いのなんなんだ。警備員、ぺるともの大喜利ソルジャーぶりも圧巻だったな。BKBを怒涛の"BKB攻め"するサツマカワ&アキトの頭の回転よ。ダウの園田もストレッチーズ貫太も大喜利強いってフリかと思ったら普通に強かった。いや強いんかい。ママタルトの大喜利はひたすらに楽しそうで良い。マシンガンズ被せ最高。でも一番印象に残った回答は「孕ペーニョ」かもしれない。オダウエダってやっぱ凄いわ。頭おかしい。

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