百済観音の「微笑み」
あの時、、、石川県立美術館で観た百済観音の「微笑み」は、
今は失ってしまった日本人の善のこころを現していた。
「善のこころ」と言ってしまうとすでに何か違う、
一般的なモラリッシュな言葉になってしまうが、
キリスト教にも神道にも属さない
素朴で一切の上下関係が存在しない世界を現している。
「和」の原型と言ってもいいかも知れない。
慈愛に満ちた健やかさで、
周りの人と一体でいる時の安らぎが
思わず口元に漏れてしまうような「微笑み」なのだ。
その時掴んだ感じはもうぼくの心から生涯離れることがない。
あなたにも分けてあげれたらいいのだけれど。
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