腹痛とミクシィ Vol.26
潰瘍性大腸炎で入院した16年前のことを当時ミクシィに書いていました。
ようやく退院した様子を書いています。
退院は朝した。
朝食を食べ終わると看護士が部屋へ来て薬を2週間分くれた。
もっとくれてもよさそうなもんだが2週間分しか渡せない決まりらしい。
そして
・規則正しい生活をすること
・暴飲暴食はしないこと
・ストレスを溜めないこと
と念入りに言われた。
話を聞きながら「ストレスどうやったら溜めないようになるか教えてくれよ。」と思ったがそんなことここでは言えないし答えてくれるわけない。
車椅子を借りて荷物をそれに積み、最後に6Fのナースステーションの前を通りお礼を述べる。すべての看護士さんが俺の方を向いてくれて
「お大事に、気をつけて」
と、声をかけてくれた。
泣いてしまうかな。と自分で思ったけど、涙腺は微塵も緩むことがなかった。感動しなかったわけではない。今思えばきっと、病気がまだ治っていないことを体が感じていたからだと思う。
タクシーに乗り久しぶりの家に着く。タクシーを降りてから家に入るまでおよそ1分。しかしこの1分がとても暑く感じられた。そうとう弱っている証拠だ。
体力がほとんどないので、会社に連絡し実家でしばらく静養することを告げる。優しい上司でよかった。
退院した時のことは16年経ってもうっすら覚えています。退院に至った経緯は 血便がなくなった。 便の回数が減った。 食事が普通にとれる。という3点が大きいわけですが、実際のところお腹に違和感が全くなくなったわけではなく、「いつか再発するんだろう、だって根本が治ってないんだから」という気持ちでいっぱいでした。対症療法という言葉があるように、現れた症状に対しての治療を行い、その先は自分の体の力で良くするというものだと思います。ここから先は自分の心と体の戦いになるのだなと思ったのを覚えています。
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