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ホステル運営にかかるランニングコスト

ホステルを運営するうえでどこにお金がかかるか?

すでにホステルやゲストハウスの運営に携わっている人には当たりまえのことだと思いますが、これから宿泊事業を始める人のために、運営にかかるランニングコストをまとめてみました。

家賃

おそらくもっとも大きな出費になる。ここをどれだけ抑えられるかで事業の成否が決まると言っても過言ではない。

PMS

ホテル管理システム(Property Management System)の頭文字を取ったものでインストール型とクラウド型がある。
誰をどのベッドにアサインするかということから、チェックイン、チェックアウト時のお客様情報と予約情報の管理、支払い金額や方法の履歴、お客様の要望、マーケティング用データの抽出分析など。

最悪、使用しなくても運営はできるが、ある程度の規模感があってマーケティングの分析などをするのであれば使うべきだろう。
PMSの種類は無数にあるので、何が必要で何が不必要化をしっかりと見極め、目的に応じたものを慎重に選びたい。
機能が豊富でも使い勝手が悪かったりすると、売り方に可変性をもたせづらかったり、スタッフの教育コストがかかるので注意が必要。

サイトコントローラー

複数のOTAの在庫を一元管理でき、価格設定などもそれぞれOTAの管理画面に入らなくても行える。PMSはなくてもなんとかなるが、サイトコントローラーは必須。
手間いらず、ねっぱん、リンカーンなどが主要なサイトコントローラーで、それを使っておけば間違いないだろう。
ちなみに自分は手間いらずしか利用したことがない。

リネン業者

リネンの回収と搬入。
月額固定だったり、量によっての違い。
リネンも敷くだけのものや被せるタイプのものなど違いがあると思うので、実際のリネンを確認したうえで、相見積もりや交渉が必須となる。

消耗品類

トイレットペーパー、ペーパータオル、洗剤、清掃用具、ティッシュペーパー、調味料類(キッチンがある場合)、コピー用紙、トナー、

人権費

スタッフの人件費。フリアコを使えば抑えられる部分もあるが、社員とアルバイト、フリアコのバランスは慎重に考えたいところ。
社員に一定の権限と責任を与えず、バイトと同じ仕事をさせているとバイト側から待遇面などの格差で不満がでがち。また、バイトとフリアコに同じ仕事をさせると、バイトのモチベーションがフリアコのモチベーションに引っ張られがちになるため、明確に仕事内容を分けるのがオススメです。

清掃会社

清掃を外注するのであれば費用がかかる。
大規模な施設でなければ清掃は自分達でやったほうが、費用は大幅に抑えられると思うし、スタッフが日頃から清掃できているほうが、ベッドの無断利用などイレギュラーなトラブルに対応できるため、施設としては強い気がする。

通信費

セキュリティ面を考慮すると、フロント&オフィスと共有スペースでの2回線は最低限必要となると考えておいたほうがよい。
それなりの規模の施設だと複数のアクセスポイントが必要となるため、回線費用以外に保守費用などのランニングコストがかかる可能性があることも考慮しておきたい。

光熱費

キッチンがあったり、部屋数が多く、照明やエアコンの数が多くても増える。新築でもリノベーション物件でも、照明や空調に関してはいろんな想定をして設計するようにしたい。
フロアの半分は人がいないのに照明のスイッチの関係で点けっぱなしにせざるを得ないということもあるし、無駄な照明やはなるべく減らしたいものだ。

その他メンテナンス費用など

カーテンが破れて交換とか、マットレスにおもらしされてクリーニングとか、鍵を持ってかれてしまって合鍵を作ったりだとか。細かい出費は意外とバカにならない。

さいごに

今回は基本的なことに触れてみた。
ホステルの運営に関わることで、どの辺にニーズがあるのか手探り状態で書いているのでこういう基本的な内容もちょこちょこ書いていくことになると思う。

ばしょうでした。

そのお金は僕の知識に変わります。