食事する環境がトラウマ

子供のころの食事環境は、ものすごく記憶の奥、つまり潜在意識に刷り込まれます。

例えば、小さいころ

<1>
お父さんは仕事で忙しくて一緒に食事をすることが無い。
そんな中、お母さんはいつもお父さんの愚痴を言いながら食事をするので、
ごはんの時間が大嫌いだった

<2>
食卓は怒られる場所で、いつも父親から怒られ、学校のテストの成績や普段の態度など、説教をされた記憶しかなく、食事中は笑うことも話すことも物音を立てることも許されなかったからごはんの時間は心が休まらない。

<3>
毎日食事の時になると両親がケンカを始めて、お父さんがいつもお母さんに文句ばかり、いつも兄弟一緒に震えながらご飯をたべていた。

<4>
祖父母と両親と一緒に住んでいたが、関係が悪く、食卓の会話はゼロ。
家族みんなの顔色を見てご飯を食べる毎日で、いつも食べ終わると逃げるように自分の部屋に戻った


いくら食事内容が良くても、栄養満点でバランスも良く、無農薬オーガニックの野菜たっぷりの食事だったりしても、食事をする場の環境が悪ければ意味がありません。

心が落ち着かなければ体に良い食事とはいえず、病気になる人は多いです。
心の問題は言葉・感情・生きがいなどにかかわってきます。

また幼少期にそんな食事の場を過ごしたトラウマのある大人も、大きくなっても食事を心から楽しむことができずに、
ちゃんとバランスよく食べているつもりでも病気になってしまうこともあります。

見た目が普通に見えても、心が病んでいて体に症状として現れ、訴えている人は少なくありません。

心理・精神療法も大事です。
人と意見を交換する場を設けたり、素手で絵を描いたり、陶芸をしたり、

身体の治療だと薬物療法や運動療法もありますが、

もっとも重要なのは、食行動の修正

食べ物になった生き物、動植物のいのちの食事を感謝して食べて、そして一緒に食べる人達と楽しく会話をしながら食事をする。

このような食行動を自分でコントロールできるようにならない限り、完全に治癒することはできないです。

でもそれは自分一人の力だけでは難しいです。

だいたい食事にトラウマを持っている場合、
「自分の存在感がない」「孤独感」もしくは「恐怖感」

どちらか、またはその両方のトラウマが食事中に起こります。

特に実家に住んでいるような若者の場合は、家族の心構え次第で変わっていきます。

帰る家の食環境が変われば、家庭は変わり病気もなくなります。


つまり愛情を感じる食事、食べる人みんなが、存在感を感じられる食事を心がけることが大事だと思っています。


ポイントは家庭でも職場でも、レストランでもどこでも自分の“存在感”を感じることができること。そして生活のリズムをきちんとつくること
すると食事に対する気持ちも変わってきて、毎日楽しく健康に生きることでできるようになるのではないでしょうか。

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