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再現性のない生産業

こんにちは。

細野ファーム 細野です。

先日、自己紹介を書かせて投稿させていただいたのですがどれくらいの面積ですか?などの質問をいただいたのでその辺りの情報を書きながら、私が行ったことを書いていきます。

株式会社細野ファーム

面積:6200㎡
年間収量:ミニトマト60t 大玉トマト20t 中玉トマト23t
従業員数:15名(パート含む)

になります。

細野晃大

1995年3月10日生まれ(25歳)
最終学歴:大垣西高校卒業
趣味:釣り🎣

です。

私は先日のnoteで施設園芸を【再現性のない製造業】と定義しました。そして再現性がないものに再現性を少しでも持たせることが大切だと書きました。

もう一度何故大切なのかをおさらいします。

1.生産原価がわからない

2.栽培、シフトなどの管理ができない

特に1が致命的です。全ての戦略、計画が立てられません。例えば、ブランディングをしようにもパッケージ代はいくらかけれるのか?広告費はいくらかけれるのか?などができませんし、人を何人雇用しようかなど、全てが蓋を開けてみないとわからないのです。

1年栽培が終わって、今回はこれだけ余剰がでたから来年はこれだけ広告を打とう!ではスピード感がない経営になってしまいます。そもそも来年も同じことを再現できるかはわからないわけです。

これを解決するために栽培技術を学ぶと同時に設備投資を進めました。

私が栽培技術を学んだ本は沢山ありますが、その中でこれが最高峰という本を紹介します。

こちらです。オランダのヴァーヘニンゲン大学のエペ・フゥーヴェリングさんが書かれたtomatoesという本の翻訳本です。これを翻訳された東出さんの論文もネットに転がっていますので是非一読ください。

設備は最初私は中古ハウスから栽培を始めました。手動のサイドを自動にし、ファンとミストを導入しました。

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そして環境制御装置を導入しようと試みましたが、価格が高く費用対効果が合わないという結論になりました。150万以内で導入できれば費用対効果が合うのに。。。と考えた結果作っちゃいました。笑

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150万以内で環境制御装置ができて環境制御ができるようになり再現性が上がりました。こちら販売もやってます。気になる方はメッセージ下さい(宣伝)

環境制御というのは正直誰が入れても収量が上がるわけではありません。栽培技術が高ければ高いほど効果を発揮します。これらの技術で収量も取れて、甘いトマトが細野ファームで生産できています。

また、ハウス内の環境が安定するフェンロー式ハウスも建設しました。採光性がよく、空間が大きいので外気に影響されにくいです。

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しかし、まだ再現できていないのが日射量です。これをコントロールできればより安定した収量がとれてきます。補光LEDなどを用いてこれらをコントロールしていくのが私の次の目標です。

環境制御というのも言ってしまえば補助輪に過ぎません。天気は毎年変わり、100年に1度が何度も何度も起こっている今の日本では完璧に再現性を持たすことはは可能です。しかし、その差を少しでも埋めていくことはできます。

今回は私が農業に再現性を持たせるために行ったことを紹介しました!この中で一番大切なのはやはり生産技術です。設備がよくても豚に真珠にならないような技術を身につけましょう!

栽培についてもコンサルティングをしていますのでよかったらメッセージください。(2度目の営業)




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