埼玉県のキャリアチェンジ(異業種へ転職)促進の成果とリーチできない層への働きかけについて

令和5年予算特別委員会

◆細田善則委員 

 それでは、次の質問に移ります。

 主要施策の21ページのキャリアチェンジの促進でお伺いをいたしたいと思います。キャリアチェンジするためにリスキリングが必要ということになってくる文脈の中で、これまでの成果と、今後どのようにキャリアチェンジを促進していく、もう少し利用者を増やしていく考えなのか、お伺いをいたします。



◎産業労働部長 

 このキャリアチェンジ事業につきましても、9月補正予算によって予算措置をし、実施しているものでございます。実績でございますが、1月現在で35名が異業種、異職種への就職をしているところでございます。

 具体的には、2名のキャリアチェンジ専任のカウンセラーを配置し、対応していること。さらに、ITスキルが多くの業種で求められておりますので、スキルアップ講習を4回実施するとともに、雇用する側の企業側に対しても、異業種、異職種からの人材活用方策や、未経験人材の育成方法についてセミナーを実施し、170社ほどの受講があったところでございます。

 さらに、今後の取組ということでございますが、働く側も企業も、過去の経験並びに実績を重視した就職活動、採用行動を行っているところが非常に多うございます。このキャリアチェンジを促進していくためには、求職者と企業、双方に対してその意義と有効性を理解していただくことが重要だと思っております。

 そのため、求職者に対しましては、職種や専門知識にこだわらず、様々な業種や職種に目を向けることで職を得るチャンスが広がることに気付いてもらうような取組をしたい。そこで、カウンセラーが過去の職務の経験や個人の強み、弱みを丁寧に整理した上で、求職者に合った業種、職種を具体的に提案することで、キャリアチェンジをつなげていきたいというふうに考えております。

 また、企業には、業種や職務経験のない人材であっても、育成方法や仕事のやり方を工夫することでしっかりと戦力になり、人手不足の解消にもつながることに気付いていただくため、しっかりセミナーを引き続き実施し、理解を深めてまいりたいというふうに考えております。



◆細田善則委員 

 今の御答弁でございました、やはりある職種で長年勤めていた方、私もこの業界で、急にほかの業界に考えられるかというと、メンタル、意識を切替えることがなかなか難しいということで、今、ITのスキルということがあったんですけれども、それとかけ離れた今お仕事をされている方で、そういう仕事を思い切って変えるという判断がなかなかつきづらくて、しごとセンターに結び付いていない層へのアプローチということをどのように取り組むか、お伺いをいたします。


◎産業労働部長 

 今、ITスキルにつきましては、例えば機械を動かすにしても、様々な今までの技術、人間がやっていたものが機械に置き換わってきている状況になります。これについては、やはりしっかり勉強し慣れること、しかも、それを一番最初、きっかけをつくってあげることが一番重要なんだろうというふうに思っております。

 そのため、キャリアチェンジの相談、又は新たに就職先見つけたいという方々に対してしっかり働き掛けをして、そのきっかけづくりをしっかり対応してまいりたいというふうに考えております。

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